野球小僧

尊敬(respect)

マーカス・リン・ベッツ選手は、米国テネシー州ブレントウッド出身のプロ野球選手。現在はMLBのロサンゼルス・ドジャースに所属しています。ボストン・レッドソックスに所属していた2018年には、打率.346、ホームラン32本、80打点、30盗塁で、自身初となる首位打者のタイトルを獲得と、トリプルスリーを達成。球団を地区3連覇および5年ぶり9度目となるワールドシリーズ優勝に貢献しました。

オフにはMVP投票資格を持つ30人中28人から1位票を獲得し、MVPを獲得。守備でも3年連続となるリーグトップのUZR+15.3、DRS+17を記録。3年連続となるゴールドグラブ賞をはじめ、自身2度目となるシルバースラッガー賞など、数多くの表彰を獲得しています。

高校二年生まではプロボウラーになることを夢見ており、野球選手としてプロ入り後も趣味でボウリングを続けているとのことで、2015年オフからはプロボウリングPBAの国際イベント「ワールドシリーズ・オブ・ボウリング」に出場しており、2017年の予選ではパーフェクトゲームの300点を達成しています。引退後はプロボウラーになると語っています。

さて、そのベッツ選手が出場した、2021年9月19日(日本時間9月20日)のシンシナティ・レッズとの試合。

1-6とドジャースが5点リードで迎えた、6回裏のレッズの攻撃。この回のドジャースの攻撃は、先頭バッターがピッチャーだったこともあり、代打にTJ・フィードル選手が起用されました。フィードル選手は、前日の9月18日にMLB初昇格を果たし、その日の試合で代打としてデビューし、この試合が2打席目。この打席でフィードル選手は初球ストレートを捉えると、ライナー性の打球がライトスタンドへ飛び込み、フィードル選手にとって記念すべきMLB初安打は、ホームランとなりました。

このとき、ライトを守っていたのがベッツ選手。ベッツ選手は、このホームランがフィードル選手のMLB初安打だと知っていたようで、ホームランボールを捕ったレッズのTシャツを着たお客さんにベッツ選手が話しかけ、そのボールを戻してもらうと、レッズの一塁コーチの元に投げ返します。

日本でもときどき見かけますが、記念のボールは回収するのが一般的で、ベッツ選手が回収に協力したという感じです。

しかし、ベッツ選手は7回裏の守備に就くときに自分のサイン入りバットを持ち、ライトスタンドに近づくと、先ほどボールを戻してくれたお客さんにそのバットを手渡しました。ボールの返礼として自分からサイン入りバットをわたしたそうです。「ボールを投げるつもりだったけど、代わりにバットをあげることにしたんだ。ずっと忘れずに覚えておけるものにしようとね」と試合後に説明しています。

試合後にフィードル選手は、「まさに最上級の振る舞いだ。あんな行動をとってくれるなんて信じられない。何とかして彼に直接感謝の言葉を伝えたいと思っている。あのボールは自分にとって大きな意味を持つものだ。それを自分のバットと交換してくれるなんて、本当に素晴らしい選手だと思う」と、ベッツ選手の計らいに謝意を述べています。

また、経緯はレッズの公式アカウントがTwitter上に「respect(尊敬)」の言葉を添えて投稿されました。

実はバットを受け取ったお客さんも、なかなかな計らいをしています。ベッツ選手からバットを受け取り席に戻る途中、ベッツ選手のTシャツを着た子どもを見かけると、彼にバット手渡し、記念撮影に応じています。

ベッツ選手も、このお客さんも本当に野球が好きなのでしょう。

まあ、こんなところがメジャーリーグの魅力でしょうね。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

なかなか相手チームの選手のためにできることではないですよね。

日本では、たぶん見たことないような光景です。おっと、「永田村」の集団のことではありま・・・。
eco坊主
おはようございます。

いい話ですね^^v
本当に「respect(尊敬)」そのものです。

私も『我以外皆我師』でありたいと思い続けています。
(一部永田町の政治屋さんはどうしてもそう思えませんが・・・)


自分にできる事をしっかりやります!
笑顔の生活は戻って来ると信じて!!
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