野球小僧

生きてるだけでまるもうけ / 明石家さんま

「生きてるだけでまるもうけ」は、明石家さんまさん(本名;杉本高文)の座右の銘であり、娘さん(IMARU)の名前の由来でもあります。

さんまさんは、1974年2月、高校三年生のときに落語家を志して2代目・笑福亭松之助さんの弟子となり、高座名・笑福亭さんまとしてデビューします。師匠から「なぜ自分を選んだのか」という問いに、「センスよろしいから」とそう答えました。そんなさんまさんを松之介さんはオモロイ奴と懐深く受け入れます。

しかし、半年もしないうちに内弟子修行を放り出して、当時交際していた女性と共に上京し、東京で一旗揚げようと試みます(さんま駆け落ち事件)。しかし、東京での生活は上手くいかず、さんまさんは一時帰阪し、松之助さんから借りていた本を返すという口実で、松之助さんを訪ねますと、松之助さんは一切叱ることなく、明るい声で激励しました。

このときは正式な弟子復帰にはなりませんでしたが、松之助さんは「さんまが帰ってくるから、よろしゅう頼むわなぁ」と落語界や吉本興業への根回しをしており、直後にさんまさんと交際していた女性が別の男性と結婚し、さんまさんは内弟子修行に戻ることを決意して、なんば花月の松之助さんの楽屋を訪ねた際、松之助さんは「何もいうな、ついてこい!」と、師弟で初めて食事に行ったラーメン店に連れ出しました。その後、「笑福亭」のままでは反発があると、松之助さんの計らいでそれまの屋号の笑福亭ではなく「明石家さんま」として再出発します。

ただ、落語家としては実力を発揮しきれずにいたさんまさんの戦場は、楽屋でした。ほぼ同期の島田紳助さん、オール巨人さんや先輩の笑福亭鶴瓶さんらと、どのような面白い雑談をするかが毎日勝負でした。

ある日、毎日放送の「若手漫才選手権」に兄弟子と漫才コンビとして出場。漫才では、読売ジャイアンツの選手の形態模写を順番に披露し、最後に小林繁さんの投球フォームを披露するネタが客にウケ、徐々に人気が高まりますが、一人で売れたい気持ちが強くコンビを解消します。その後、プロ野球において「空白の一日」事件が起こり、小林繁さんが阪神タイガースに移籍すると、再び形態模写が脚光を浴び、レコードを出して大ヒットするなど関西を中心にアイドル的な人気となります。

1979年後半には東京に進出しはじめ、1980年代に入ると、ピン芸人にもかかわらず漫才ブームに乗っかってラジオやTVに出演し始め、才能が一気に開花します。しかし、MANZAIブームを迎え、漫才コンビが持てはやされるようになり、ピン芸人であるさんまさんは苦しむことになりますが、「どんどん先を走ればええ。俺はお前らが息切れして倒れたとこに、ゆっくり行かせてもらうわ」と思っていました。

そして、MANZAIブームが収束し、漫才コンビと入れ替わるようにさんまさんは、お笑いの主役に躍り出て、フジテレビ系で放送されていた「オレたちひょうきん族」でも、番組開始当初はクレジットも最後に紹介されたさんまさんだったが、次第に主役となっていき、1982年10月以降、ビートたけしさん(北野武)と並び、最初にクレジットされるようになっていきます。

1984年からはフジテレ系で放送されていた「笑っていいとも!」のレギュラーに起用され、タモリさんとの雑談コーナーで、「この男はまどろむことも知らないし」といわれました。そのとき、さんまさんは、「何や?『まどろむ』って何や?」とおもったそうです。このころは、それくらい、さんまさんは生き急ぐようにしゃべり続け、芸能界を突っ走っていました。

ただ、そのあと、「オレたちひょうきん族」が終わる前後に「まどろむ」ように仕事を仕事量が落ち(大竹しのぶさんと結婚し、仕事をセーブしていた)たものの、「トップランナーやと思ってる人の背中が見えてたから安心してた。背中が見えているうちは休める」と思っていました。けれども1992年に離婚すると、莫大な借金を背負ったさんまさんは、「もう『まどろむ』暇も理由もない」とし、どんな番組でも全身を使って汗だくになりながらしゃべり続け、身体を振り乱して「クァーッ」と声をからして笑い続けました。

「僕はその時々でハングリーさが出る位置に気持ちを置こうとしてますから、その究極が『生きてるだけで丸もうけ』という言葉に繋がると思う」

誰しも人生の中でうまくいくこと、うまくいかないこと、さまざまなことを経験します。でも、どんな逆境に立たされても生きていればそれだけでいいと思っていたいです。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

1980年代前半のお笑いブームのときに、さんまさんの本を読んで、こんな生き方(?)に憧れてみたことがあります。

真似しなくても、精神的には「生きてるだけで丸もうけ」の現在です。

そういえば、「さんま御殿」を久しく観ていないことに、今、気づきました。
eco坊主
おはようございます。

お笑い怪獣と言われる明石家さんまさん・・凄い人ですね。
あの切り返し(お笑い芸人でなくても)と拾う技術そしてそれらを総合した話術。
尤もさんま御殿くらいしか見てないのでそう多くは語れませんが・・😅
>どんな逆境に立たされても生きていればそれだけでいいと思っていたいです。
↑こんな心境に達することができるのかしら私!


まだまだ油断はせずに感染防止対策を続けます。
そしてできる協力は続けていきます。必ず笑顔は戻ると信じて。
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