数千年前のことでした。その頃、天文学者たちは夜空に5つの惑星が浮かんでいることに気付いたそうです。その惑星は水星、金星、火星、木星、土星でした。
それから数多くの夜が明け、1781年にウィリアム・ハーシェルさん(ドイツのハノーファー出身のイギリスの天文学者・音楽家・望遠鏡製作者)が天王星を発見します。天王星はそれ以前にも観測はされていましたが、惑星以外の天体だと思われていて、ハーシェルさんも彗星だと考えて軌道計算していたそうです。
そして、天王星の摂動(太陽の引力を受けて楕円軌道上を動く天体が、他の惑星の引力を受けて楕円軌道からずれること)から第8惑星の存在が推測されるようになります。第8惑星となる海王星はガリレオ・ガリレイさん(イタリアの物理学者、天文学者、哲学者)やジェローム・ラランドさん(フランスの天文学者)によっても観測されていましたが、当時は恒星と思われていました。そしてユルバン・ルヴェリエさん(フランスの数学者、天文学者)が軌道予測を算出し、それを受けたヨハン・ゴットフリート・ガレさん(ドイツの天文学者)が1846年9月23日に海王星を発見しました。
その後、1930年にクライド・トンボーさん(アメリカの天文学者)は第9惑星を探すプロジェクトに取り組んでおり、冥王星を見つけ、太陽系の9番目の惑星であり、外惑星の一つであるとされていましたが、1992年に冥王星以外の外縁天体が発見されて以降、冥王星と似た大きさの外縁天体が続々と発見され、太陽系の研究者の間などで冥王星を惑星とみなすことへの疑問の声が広まり、発見から76年後の2006年8月に準惑星という分類になってしまいました。
そして、これらのカイパーベルト(海王星軌道の外側にある天体密集領域)にあるいくつかの天体が奇妙な軌道たどっていることが判り、未知の大きな惑星の重力が作用している可能性があり、その証拠が見つかったというのが、今回のニュースになります。
強力な証拠を発見したのは米国カリフォルニア工科大学の研究チームで、この惑星Xを「プラネット・ナイン」と呼んでおり、サイズは海王星と同じくらいの大きさで、地球の約10倍の質量を持つとのこと。大気は水素とヘリウムが多く含まれていると考えられています。また、太陽の周りを驚くほどゆっくりと楕円軌道で周回しており、太陽の公転軌道を完全に1周するのにかかる時間は1万年から2万年と推測されています。
現在のところプラネット・ナインを直接観測することには成功していませんが、実際に観測するためにすばる望遠鏡を使った観測が行われており、今後5年以内に発見できると見込まれています。
まだまだ、これから先、いろいろな発見があることでしょう。
あのころの 未来に ぼくらは立っているのかなぁ
全てが 思うほど うまくはいかないみたいだ
このまま どこまでも 日々は続いていくのかなぁ
雲のない星空が マドのむこうにつづいてる
あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
夜空のむこうには もう明日が待っている
コメント一覧
まっくろくろすけ
eco坊主
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事