先週末に、東京スポーツ(通称:東スポ。自称:スポーツ新聞)、スポーツニッポン(通称:スポニチ)とスポーツ報知(読売ジャイアンツ広報誌)に相次いで2019中日ドラゴンズ新監督候補について報道がありました。そして、その両方の記事を「まとめた(?)」のがサンケイスポーツ(通称:サンスポ)です。
例年でしたら次期監督候補として、他にも小笠原道大二軍監督を初め、立浪和義さん、山崎武司さん、山本昌さんの名前が挙がってくるところでしょうけど、いろんな大人の事情があるのでしょう。
まず、6日(土)の午後に、東スポWebが、「中日新監督に伊東勤氏が浮上 森監督は退任→フロント入り」との見出しでニュースが出ました。続いて、7日(日)の早朝にスポニチが、「与田剛氏 古巣・中日新監督最有力候補に 森監督は退任、編成部門トップに」を配信し、さらにスポーツ報知が「【中日】伊東勤氏、来季新監督…再建へ急浮上」、そしてサンスポが、両取りの安定路線で「中日・森監督退任 後任に前ロッテ監督・伊東氏、今季楽天C・与田氏ら浮上」というものです。
早い話が、ドラゴンズの森繁和監督は今季限りで退任し、森監督はGM(ゼネラルマネジャー)やSD(シニアディレクター)など編成トップとして球団に残る見通しとのことです。
まず、新監督人事よりも、森監督が球団に残ることはとても助かります。大活躍しているビシエド選手、アルモンテ選手やガルシア選手のような優良外国人を獲得してくる手腕を放出してしまうのは痛手です。もしかすると、監督よりもGM/SDのような編成の方が適材なのかもしれません。
さて、新監督ですが一部には伊東さんは読売ジャイアンツの新監督に原辰徳さんが就任した場合のヘッドコーチ(HC)候補として、名前が挙がっています。これは、2009年のワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)で原辰徳さんが指揮を執った時の総合コーチとして、伊東さんが就任していたという縁もあることからです。状況的にはドラゴンズの監督よりも、ジャイアンツのHCの方が可能性としては高いと思うのです。
これは、ジャイアンツの川相昌弘二軍監督が突然退団することを発表したことと何か関係ありそうな気がするのですが。まさか、川相さんがドラゴンズへ・・・?
でも、伊東さんと森監督も、西武ライオンズ時代に現役として同じ釜の飯を食べた仲でもあります。また、ドラゴンズには土井正博打撃コーチ、奈良原浩内野守備走塁コーチといったライオンズ出身者が多く、編成部で国際渉外担当を務める元コーチの友利結さんもライオンズOBです。また、現役時代や監督時代の千葉ロッテマリーンズで苦楽をともにした現東北楽天ゴールデンイーグルスの清水雅治一軍外野守備走塁コーチを招聘するようなことも書かれていますが、清水コーチは元ドラゴンズの選手でもあり、ファンにとっては受け入れやすいでしょう。
ただ、現役時代はライオンズ一筋。指導者としてもドラゴンズとは縁はありません。つまり完全な外様で、監督就任なら1984年の山内一弘監督以来30年以上ぶりです。
私が注目するのは与田さん。球団は既に後任候補をリストアップし、与田さんが最上位にいるとのことです。今季二軍投手コーチを務めたイーグルスからは、既に退団が発表されています。監督経験はありませんが、投手指導の実績は十分であり、2009年、2013年のWBCで日本代表の投手コーチを務め、特に2009年大会はブルペン担当として2連覇に貢献しています。イーグルスでも2016年から2年間は一軍コーチを務めています。なお、東スポの記事にも名前があり、伊東さんの組閣構想には与田さんが入っているとのことです。
特に与田さんに寄せる期待は非常に大きいものと思われています。
なお、落合博満さんは7日の朝、TBS系「サンデーモーニング」にゲスト出演し、今季限りで辞任する読売ジャイアンツ・高橋由伸監督に触れた話題の中で、司会の関口宏さんから「この後誰にするか。(監督就任の)話はきていませんか?」と自身の監督就任の可能性について問われると、落合さんは「ありません、ありません。私がやることはまずありません」と苦笑いで否定していました。
なお、10月7日時点で中日大本営からの発表はありません。