第136回春季北信越高校野球県大会は、小諸商業高が1956年秋以来2度目の優勝となり、準優勝の東海大諏訪高とともに北信越大会への出場を決めました。
この大会では各地区予選を制した長野商業高、上田染谷丘高、松本深志高の3チームが一回戦で敗退したように、公立校の躍進が目立つとともに、各チームとも実力が拮抗した感じでした。
優勝した小諸商業高は、攻守とも力強さを感じました。速いバットスイングによる強打と状況に応じた小技。打線には迫力がありました。エースの高橋選手は本調子ではないと言われながらも、計23イニングで自責点2とう堂々たるピッチングでした。このまま、夏も本命かと思います。
準優勝の東海大諏訪高は攻撃力が持ち味でした。決勝を除き3試合で2桁安打をマークした打線は圧巻です。ただし、準決勝、決勝で大量失点したように、ピッチャーが課題でしょうけど、10点取られても11点を返せる打線はさらに力を付けて行くと思います。
3位の上田西高はちょっとちぐはぐさが目立ったような。ピッチャー3人をきちっと整備すれば、経験あるチームだけに怖い存在になることでしょう。4位の東京都市大塩尻高は地区予選から5試合連続無失策で、お家芸の守備力は良かったものの、チャンスでの打撃力を磨けば上を狙えそうです。
さて、夏の選手権大会ではこのほかに松本県ヶ丘高、佐久長聖高、篠ノ井高、伊那北高の計8チームでシードが決まりました。
県大会では次のように組み合わせ要項が決まっています。
・第134回北信越地区高等学校野球長野県大会に出場し、一回戦を勝ち抜いた8チームをシードチームとする。
・シード5位~8位については春季北信越地区高校野球長野県大会結果により決定する。
二回戦で優勝チームに敗れたチームが5位チーム
二回戦で準優勝チームに敗れたチームが6位チーム
二回戦で3位チームに敗れたチームが7位チーム
二回戦で4位チームに敗れたチームが8位チーム
・シードチームは地元球場に入ることを原則とするが、同地区で3チーム以上シードされた場合と2地区において3チーム以上シードされた場合は、シード順位の低いチームが他地区の球場となる。その際、球場の選択ができる場合は、シード順位の高いチームが選択権を有するものとする。
・シード1位と2位は決勝まで対戦しない。
・準決勝でシード1位と4位、2位と3位が対戦する。
・準々決勝でシード1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が対戦する。
春季大会での結果、シード校は次のようになっています。
シード1位 小諸商業高
シード2位 東海大諏訪高
シード3位 上田西高
シード4位 東京都市大塩尻高
シード5位 松本県ヶ丘高
シード6位 佐久長聖高
シード7位 篠ノ井高
シード8位 伊那北高
大会要項からシード1位とシード2位は決勝まで当たりませんので、
Aブロック; 小諸商業高
Bブロック; 東海大諏訪高
となります。
次に準決勝ではシード1位と4位、2位と3位が対戦する組み合わせになりますので、
Aブロック; 小諸商業高、東京都市大塩尻高
Bブロック; 東海大諏訪高、上田西高
となります。
さらに、準々決勝でシード1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が対戦する組み合わせになりますので、
Aブロック; 小諸商業高、松本県ヶ丘高、東京都市大塩尻高、伊那北高
Bブロック; 東海大諏訪高、佐久長聖高、上田西高、篠ノ井高
という感じで大きく2つのブロックになります。
ここへ、ノーシード爆弾校としてネット上で名前が挙がっている、
松商学園高、松本深志高、松本第一高、創造学園高、日本ウェルネス高、松本工業高、長野商業高、長野日大高、飯山高、長野東高、地球環境高、上田染谷丘高など
がくじ引きで、どう絡んで来るのかがポイントです。
準々決勝、準決勝のバックネット裏には平日にも関わらず、これらの学校の野球部員と思われるような姿が見られ、熱心にノートに何かを記録している姿も見られました。
勝ち上がった分、チームデータはより多く分析されていくことでしょうから、春季大会で上位だと言っても安心することは出来ません。
なお、2000年以降に長野県で春夏連覇したチームは2000年の松商学園高と2013年の上田西高のみ。
戦国長野の夏の陣は6月25日(土) 14:00 安曇野スイス村サンモリッツ大ホールで抽選会となり、7月8日開幕です。
開催年 春季大会 選手権大会 秋季大会
2000年 松商学園高 松商学園高 佐久長聖高
2001年 佐久長聖高 塚原青雲高 長野日大高
2002年 諏訪青陵高 佐久長聖高 長野工業高
2003年 上田西高 長野工業高 武蔵工大二高
2004年 武蔵工大二高 塚原青雲高 武蔵工大二高
2005年 佐久長聖高 松商学園高 松商学園高
2006年 上田西高 松代高 長野日大高
2007年 長野日大高 松商学園高 丸子修学館高
2008年 佐久長聖高 松商学園高 長野日大高
2009年 佐久長聖高 長野日大高 長野高
2010年 丸子修学館高 松本工業高 東京都市大塩尻高
2011年 佐久長聖高 東京都市大塩尻高 上田西高
2012年 佐久長聖高 佐久長聖高 佐久長聖高
2013年 上田西高 上田西高 東海大三高
2014年 創造学園高 佐久長聖 松商学園高
2015年 佐久長聖高 上田西高 長野商業高
2016年 松本第一高 佐久長聖高 上田西高
2017年 小諸商業高