第41回 全日本大学女子駅伝対校選手権

第41回 全日本大学女子駅伝対校選手権が2023年10月29日に宮城県仙台市にて6区間38.0kmで開催されました。


2時間4分29秒の記録で前人未踏の7連覇、通算8回目の優勝と言う偉業を達成したのは名城大。3区でトップに立ち、そのまま逃げ切り。男子駅伝で駒澤大が絶対王者であり、女子では名城大が絶対女王という現在の大学駅伝界です。

今年の名城大は2022年までの主力選手が卒業し、さらには故障や体調不良の選手が相次ぎ、突出した選手が不在ななかで優勝。これが来年以降、さらに強くなるような予感がします。

さて本大会ですが、私は実のところほとんどTV中継は観ていません。というよりも途中で観るのを止めてしまったというのが正しい感じ。

まずは1区。12年ぶりの出場となった城西国際大の選手が第1中継所直前でTV画面に映し出されますと、何かしらのアクシデントがあったのだと思われるような感じで、足を引きずり歩いて2区の選手へとたすきをつないでいきました。

そして観るのをやめてしまった決定的だったのが第3中継所直前での大阪芸術大の3区の選手。完全に意識もうろうとしており、何度も転倒し、一時は仰向けになってしまいました。それでもなんとか起き上がって4区の選手にたすきを渡しました。

1区の選手のときも、3区の選手のときも審判員と思われる方が横に付いていましたが、選手のことを考えれば止めるということも必要なのかなと個人的には考えます。

特に大阪芸術大3区の選手は、あの様子から転倒して頭でも打つ可能性だってありえるような危険な状況のようにも見えましたから。

TVでのスポーツ中継は感動を伝えるものであって、悲劇（今回は最悪の事態にはなりませんでしたが）を映し出すものではないですから･･･と思って、TVの電源を切りました。

おそらく選手がコース半ばくらいでこのようなアクシデントになってしまった場合、おそらく審判員などは競技を止めさせたでしょう。今回はタイミング的にはどちらも中継所直前と言うこともあって、「なんとかたすきをつなげさせてあげたい」という気持ちもあるとは思うのですが、選手のこれからの競技人生のみならず、人生そのものを考えてあげて欲しかったです。

難しい判断だったとは思いますが･･･。

これがマラソンのように個人競技であるならば本人の意思で決めることもできますが、チーム競技、特に駅伝のような途中で交代できないような競技であれば「チームに迷惑かける」という責任感があるのでしょうね。

万が一のときのことを考えチームとしてどうすべきか事前に意思統一しておくべきであり、選手に酷な判断をさせるべきではないのだとは思います。

大阪芸術大の監督は、「（審判員に対して？）正直止めてほしかった。倒れて頭を打ったりしたら危ない。主催者側に緊急連絡先も伝えていたので、連絡してほしかった･･･」とコメントしています。

なお、大阪芸術大の選手は脱水症状を起こしたとみられており、ゴール時には意識がなかったものの、救急車内での救護を経て意識をとりもどし、レース後は自力で歩ける状態に回復したのは、幸いなことだったと思います。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。