旅行ガイドブックでおなじみの「るるぶ」は、株式会社JTBパブリッシングが発刊しています。インターネットで情報が入手できる時代ではありますが、やはり便利なのは紙に印刷されたガイドブックかなと思っています。
「るるぶ」という名前の由来は、「見る」「食べる」「遊ぶ」の語尾をとったものです。
1984年に第1号が発行され、2010年には通巻4,000号を発行、2016年に通巻5,000号を達成しており、世界で最も多くの号を発行している旅行ガイドシリーズとして、ギネス世界記録に認定されています。
「るるぶ」は年間約500万部を発行しており、JTBパブリッシングにおいても主力事業となっていますが、新型コロナウイルスの影響もあり旅行どころではなく、旅行ガイドブックも売れていない状況です。しかし、転んでもただでは起きないのが「るるぶ」でした。
全社員を対象にアイデアの緊急募集を呼びかけ、多数の企画が持ち上がり、今までの旅行ガイドブックの枠を超えた、「公式ガイドブック」という立場を築きつつあります。
その1つが2021年3月4日発売の「るるぶONE PIECE」です。当初の発行予定は3万部でしたが、事前予約が殺到したため、発売前に増刷となり、すでに9万部のヒットになっています。また、その前には「るるぶ新日本プロレス 公式ガイドブック」なるものも発行しています。
どちらも、「るるぶ」らしさを失くしてはいないようで、「ONE PIECE」版は「作中に登場した舞台のモデル地を探し出し、麦わらの一味になった気分で旅すること」をメインテーマにして、モデル地を取り上げ、初心者向けの作品ガイドや30泊31日の地球一周大航海プランを提案しています。
また、「新日本プロレス」版は、人気選手のインタビュー、選手プロフィール紹介から、プロレスの基本ルール、技、ベルトについてや後楽園ホールなどの会場の解説もありますが(もはや週刊プロレス)、選手行きつけの飲食店ガイドも掲載されています。
そして、3月30日には、ついに地球を離れ「るるぶ宇宙」が発売となりました。
もう、「妄想Trip 脱・地球 究極の観光ガイド」となっています。
国際宇宙ステーションの特集、レトルトをはじめとする宇宙食、宇宙飛行士の風呂やトイレ、歯磨きの事情まで掲載されています。もちろん、月周回旅行など宇宙旅行についても掲載されており、こちらも「るるぶ」らしは健在です。
私が生きている間に、「るるぶ」を持って気軽に宇宙旅行ができる時代が来るとは思えませんが、将来、「るるぶ 月」や「るるぶ 火星」が発行され可能性は否定できません。
なお、私が「るるぶ 宇宙」を購入した本屋さんでは、「るるぶ 宇宙」は「旅行ガイド」のコーナーではなく、「宇宙工学」のコーナーに置いてありました。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。