長野大会準々決勝の2日目は雨中の試合となりました。
■松本市野球場
第1試合は昨秋の県大会を制し、春季県大会は3位だった上田西高と、三・四回戦をコールドで勝ち上がった長野日大高の一戦は思わぬ大差がついた試合でした。
3回裏2アウト満塁から押し出しのフォアボールで上田西高が1点を先制。再び満塁にすると井出選手のランナー一掃の3ベースヒットで、3点を追加し、4点を先制。上田西高はこれで優位に立つと、続く4回には1アウト満塁で宮坂選手のタイムリーヒットで2点を追加するなど、7安打と盗塁3つをたたみかけ、バッター12人を送り出す猛攻で6点を奪い、試合を決定づけた。
投げては先発した二年生エースの阿部選手が、最速144km/hをマークするピッチングで4回を1安打無失点に抑え、上田西高が10-0のコールド勝ち。
長野日大00000|0
上田西 0046x|10(5回コールド)
第2試合は、四回戦まで2試合連続逆転勝ちの伊那弥生ケ丘高と、第5シードの松本深志高に競り勝った小諸商業高の公立校同士の対戦。
先制は伊那弥生ケ丘高。1回表に1アウト一・三塁から向山選手のタイムリー2ベースヒット、さらに二・三塁の場面で桑原選手のスクイズで、この回2点。
先制された小諸商業高は、1回裏に1アウト三塁の場面で、内野ゴロの間に1点を還し、3回裏に1アウト満塁で篠原選手の犠牲フライで同点に追いつく。
その後、両チームともに2番手ピッチャーが踏ん張り、2-2のまま試合は後半へ。
7回表に伊那弥生ケ丘高はノーアウト一塁で送りバント。一塁ランナーが二塁から三塁に向かうのを見てファーストからサードへ送球するが、これが逸れて一気にホームインとなり、勝ち越しの1点。8回表には1アウト二・三塁で森田選手のタイムリーヒットで1点追加。9回にもダメ押しの1点を挙げた、伊那弥生ケ丘高が、初のベスト4進出を決めた。
伊那弥生ケ丘200000111|5
小諸商業 101000000|2
昨日も書きましたが、小諸商業高は1つのミスで、勝利が逃げて行ってしまいました。プレーしている選手の気持ちは分かります。ミスしたくてしたわけではありません。それをうまく生かして、一気に波に乗った伊那弥生ケ丘高を褒めるべきでしょう。
伊那弥生ケ丘高の2番手の富永選手。4回から9回まで6イニングをロングリリーフし、小諸商業高打線を3安打無失点に抑えました。変則的な右のサイドスローピッチャーです。もともとはオーバーハンドだったそうですが、スピードが出ないため、サイドスローにして、さらにもっと打ちづらくしようとして、中腰の姿勢から、三塁側に大きくクロスステップする独特の変則フォームが出来上がりました。
また、ピッチングフォームだけではなく、もう一つの武器が「遅さ」です。直球は最速124km/hで、カーブは最遅70km/h台。約50km/hの緩急を駆使したピッチングです。
最速163km/hと対極的なピッチャーの伊那弥生ケ丘高が初の決勝進出をかけて、準決勝で東海大諏訪高と20日に対戦します。
今日、7月19日はお休み。
7月20日の予定
■松本市野球場
第1試合 09:30 東海大諏訪高 vs. 伊那弥生ケ丘高
第2試合 12:00 上田西高 vs. 飯山高