昨年12月14日に21世紀枠推薦校「9校」が決定し、今日1月25日の選考委員会で21世紀枠は3校が決定します。
北海道地区：釧路湖陵高
1913年に北海道庁立釧路中学校として開校した道東部屈指の進学校。1950年から現校名。野球部は1916年創部。近年では2013年春全道ベスト8、2016年北大会ベスト8があり、9年ぶり出場の今秋全道は準決勝で札幌第一高に1-5で敗退したが61年ぶりにベスト4入りした。現一･二年部員は24人（うち女子マネジャー2人）。武修館高、釧路江南高、釧路工高など、強豪ひしめく釧根支部を勝ち抜き、北海道地区大会で公立高校で唯一ベスト4。
春夏甲子園出場無し
東北地区：古川高（宮城）
1897年創立。122年目の県内有数の進学校。秋季宮城大会で準優勝。準々決勝では東北高校4-3で、準決勝では大崎中央高に4-0で勝利。東北大会はベスト4。進学校として文武両道を貫き、平日は2時間程度の練習時間。2015年9月の豪雨で近隣の渋井川が決壊した際、いち早く後片付けに駆けつけ、東日本大震災の被災地である塩釜市・野々島での復興支援に毎年参加。
春夏甲子園出場無し
関東地区：石岡第一高（茨城）
1910年に「新治郡立農学校」として創立。農学校が母体。部員は、普通科、造園科、園芸科のいずれかで学習。野球部は49人（うち女子マネジャー3人）。秋季茨城県大会ではベスト4。3回戦で明秀日立高を、準々決勝では夏の甲子園出場の土浦日大高を撃破。準決勝に進出し、延長13回の末、藤代高に4-5xでサヨナラ負け。
春夏甲子園出場無し
北信越地区：金津高（福井）
1983年開校。過疎化が進むあわら市で唯一の高校。秋季福井県大会準優勝、星稜高との決勝は引き分け再試合を繰り広げた。北信越大会初戦敗退。部員数は二年生12人、一年生10人、マネジャー4人の計26人。地域の雪かきへの参加や地元保育園でのティーボール体験会、少年野球チームとの交流会開催など、地域と積極的に交流。
春夏甲子園出場なし
東海地区：市立清水桜が丘高（静岡）
2013年に庵原高と清水市商高が統合され創立。全国大会常連のサッカー部とグラウンドを共用するなど施設が十分でない中、秋季県大会で準優勝し、東海大会に初出場。1回戦で岐阜第一高に4-5と惜敗したが、延長11回まで粘り強く戦ったこと、昨年4月に自転車で転倒しケガした女性をマネージャー3人が救助。文科省が推進する教育改革「アクティブ・ラーニング」にも積極的に取り組み、試合中も選手が方針を決め、全員野球を実践する。
清水市商高時代に選抜2度（1963年、1968年）、夏1度（1986年）の甲子園出場経験あり
近畿地区：八尾高（大阪）
1895年に大阪府第三尋常中学校として開校の進学校。野球部は1915年の創部で、春6度、夏4度の古豪。大阪府大会ベスト16。文武両道。他部とグラウンドを共有する中で創意工夫した練習で成果。
中国地区：平田高（島根）
1916年、平田農学校として開校。秋季島根大会では準優勝。決勝戦は9回に大社高にサヨナラ負け。出場した中国大会では、初戦で崇徳高(広島3位) 12-5 平田高(島根2位)に7回コールドで敗れた。文武両道の進学校。過疎化が進む中、積極的なボランティア活動で地域に貢献。地元の幼稚園、保育園への「野球普及活動」にも取り組む。
春夏甲子園出場無し
四国地区：富岡西高（徳島）
1896年に徳島県尋常中学校第二分校として開校。1900年創部で、現在部員数は34人。文武両道で、秋の徳島県大会で3位、四国地区大会出場。四国大会では、一回戦で高知高を8-7、準々決勝で帝京第五高を10-6で下し、徳島県勢5年ぶりのベスト4。準決勝は3-5で松山聖陵高（同3位）に敗れたが接戦。グラウンド共用による練習環境のハンディを克服して県大会で好成績。部員が地域貢献活動も。2001年、2008年と2度四国地区の21世紀枠の候補校に選出されたが落選。
春夏甲子園出場無し
九州地区：熊本西高（熊本）
1974年創立。地元出身の軟式経験者だけで秋季熊本大会で準優勝し、更に九州大会で佐賀県優勝校･佐賀学園高を破ってベスト8。小学生の野球教室など地域との交流、野球普及への貢献活動も。部室管理班やネット管理班など、ユニークな班編成で創意工夫する。なぎなた部、ラグビー部も強豪。
甲子園は1985年夏に1度出場（初戦敗退）
ということで、私の21世紀枠選考予想です。
まず、東日本からは、宮城･古川高でしょう。「平日は2時間程度の練習時間」「復興支援に毎年参加」というツボを押さえています。西日本からは徳島･富岡西高でしょう。「文武両道」の四字熟語が高野連の心を揺さぶります。
残り1校は個人的には静岡･市立清水桜が丘高であって欲しいと願うのですが、福井･金津高かなと思います。
