「4年に一度」といえば、「4年に1回の間隔で行われること」です。
最初に思い出すことは、「うるう年」でしょうか。2月が29日まであり、一年の日数が366日もあります。1日増えたことによって、個々人の2月の食費も増えたり、2月の個人消費が押し上げられたり、2月末締めの仕事が少しだけ納期が延びたりする、ありがたい年なのかもしれません。
ほかにも「米国大統領選挙」があったり、「さいたま国際芸術祭」などがあったりします。また、スポーツでも、野球の「ワールド•ベースボール•クラッシック(WBC)」やサッカーの「ワールドカップ」など、国際的な大会があります。
そういえば、「オリンピック」もありました。正確には、近年では夏季大会と冬季大会が原則的交互に2年おきに開催されていますので、4年に一度ではありませんが。ただし、別々にカウントすれば、4年に一度であり、夏季大会は西暦を4で割り切れる年に開催されるようになりました。
オリンピックが4年に一度開催される理由については諸説ありますが、有力な説は「古代ギリシャ人が太陰暦を使っていたため」です。現代で一般的に使われている太陽暦の8年は、太陰暦の8年と3ヶ月とほぼ同じ周期であり、8年という周期は古代ギリシャ人にとって重要な意味をもっていたそうで、古代オリンピックは8年に一度開催されており、その後、半分の4年に一度になったといわれています。
そして、近代オリンピックの第1回アテネ大会が1896年に行われ、1896年はうるう年だったこともあり、その後、うるう年とオリンピックは重なり合って開催されていきました。
地球の公転時間(太陽の周りを一周するのにかかる時間)は便宜上「365日」とされていますが、正確には「365.2422日」ですから、一年に「0.2422日」、4年で「0.9688日」の誤差が発生します。この誤差を調整するために考え出されたのが、うるう年で、西暦を4で割り切れる年と決められました。
しかし、誤差は「0.9688日」ですので、その誤差をさらに修正するため「うるう年でも、100で割り切れる場合はうるう年としない」、さらにその場合でも「400で割り切れる場合は例外としてうるう年」というルールがあります。
ですから、このルールによって、1900年のパリ大会はうるう年でなく、2000年のシドニー大会は100で割り切れるが400で割り切れるため、うるう年だったのです。なお、2100年は、うるう年ではありませんが、オリンピックは開催される予定です。
さてさて、個人的に4年に一度の最も大事なことは、2016年9月に週刊連載を終えた秋本治さんの人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に登場する、オリンピック夏季大会のたびに目を覚ます「伝説の警察官 日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)」でしょう。日暮は超能力を持つスーパー警官なのですが、その能力のために4年という長い睡眠が必要です。1986年には途中で起こされ、期限が悪くなって大暴れするという話も登場しています(1996年秋の番外編にも1回登場)。
1980年モスクワ大会から登場しており、以降、ロサンゼルス大会(1984年)、ソウル大会(1988年)、バルセロナ大会(1992年)、アトランタ大会(1996年)、シドニー大会(2000年)、アテネ大会(2004年)、北京大会(2008年)、ロンドン大会(2012年)、リオデジャネイロ大会(2016年)に登場しています。本来、東京大会が開催される予定だった2020年にも目を覚ましましたが、主人公の両津勘吉が延期となった経緯の説明を面倒くさがり「今は2019年だ」とだまして寝かしつけています。
そして、ついに満を持して(?)週刊少年ジャンプ2021年33・34合併号に2年連続して登場するかもです(気になる方は、ご自身で確認してくださいね)。なお、7月16日には「こち亀 日暮祭」の特別編集本が発売されています。
さてさてさて、次の夏季大会は2024年パリ大会になりますが、2021年に日暮が目を覚ましているとすれば、3年後は再びイレギュラーな年になりますが、果たして日暮は目を覚ますかどうか。
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