野球小僧

東京2021

安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が3月24日の夜(日本時間)、電話会談を行い、東京オリンピックを1年程度延期する方針で一致したことを発表しました。これは、2020年内の開催は見送り、2021年夏までの開催を目指すという内容でした。

今までの強硬論から一転して、早い決断になったことは、これまでの発言などからは驚きであり、以下に書いた一昨日の下書きが無駄になってしまいましたが、早めの決断はせめてもの救ではあるでしょう。もちろん、新型コロナウイルス感染拡大の終息時期は誰にも予期できない中での延期であり、時期もはっきりしていないモヤモヤ感は残っていますし、この判断が正しいかどうかは、まだわかりません。

※以下は、一昨日(3月23日)に書いておいたものです。

大会名称は「東京2020」のままで、「予定どおり開催する」との方針から、「延期を含めて検討する」ことにしました。

国際オリンピック委員会(IOC)は3月22日の緊急理事会で、東京オリンピックを「予定どおり開催する」としてきたこれまでの方針を転換し、大会組織委員会などと延期も含めた検討を始めることを決め、大会組織委員会や東京都などと協議した上で4週間以内(4月22日?)に結論を出す予定で、中止は議題にしないとのことです。

多くの競技のオリンピック予選は中止や延期となっており、代表選考どころか練習もできないため混乱。さらに、3月17日に通常開催方針を打ち出していたのですが、IOCは17日以降に各国際競技団体(IF)、各国内オリンピック委員会(NOC)や選手などから延期を求める声が出始め、さらにはオリンピックの出場辞退を表明する選手も現れたことによって、IOCは方針転換を決めたと思います。

たとえば、陸上女子棒高跳びのリオデジャネイロオリンピック金メダリスト、エカテリニ・ステファニディ選手(ギリシャ)は「IOCは私たちの健康を脅かしたいのか」と訴え、男子フェンシングでオリンピック2大会連続出場のマックス・ハルトゥング選手(ドイツ)は東京オリンピックの出場辞退を表明しています。

また、IOCに強い影響力を持つ米国の水泳、陸上の両連盟は米国オリンピック・パラリンピック委員会に対し、大会延期をIOCに働きかけるよう要請し、ブラジルやノルウェーのオリンピック委員会も開催時期の見直しを表明し、オーストラリアオリンピック委員会は、「選手たちは2021年の開催に備えるべきだ」という声明を発表しています。

カナダのオリンピック・パラリンピック委員会は、「東京オリンピック・パラリンピックが今年(2020年)開催される場合は、選手団を派遣しない」ことを明らかにし、東京大会を1年延期することを求めています。

延期する場合の具体的な期間についてはこれからになりますが、「年内延期(2020年開催)」「1年延期(2021年開催)」「2年延期(2022年延期)」と「中止」の4つのオプションがあると個人的には考えます。ただ、「年内延期(2020年開催)」「2年延期(2022年延期)」と「中止」は個人的には難しいと思え、「1年延期(2021年開催)」が妥当でしょうか。

「年内延期(2020年開催)」は「いつ終息するのかわからない」ということを考えますと、開催時期は流動的なままになってしまいますし、それこそ、延期に次ぐ延期ともなれば、選手のコンディション維持が難しくなってしまいます。

「2年延期(2022年延期)」は「冬季オリンピック」が開催される年です。規約を変更すれば可能でしょうけど、ビックイベントを年2回実施できるだけの体力があるのかどうか。

また、そもそも「中止」については、「いかなる問題も解決せず、誰の助けにもならないため、議題にはならない」としていますし、多くの選手やファンの夢が消えてしまうことと、大人の事情となる費用の問題は、計り知れないものになります。純粋にスポーツ的視点で考えれば、中止の可能性もないでしょう。

個人的には、「東京2020」は「東京2021」になるのではないかなと・・・ただ、1年で再準備という、前例のないミッションを課されることにもなります。あくまでもスポーツの大会を行うという点で考えても、2021年にも大きなスポーツイベントとの調整が必要になります。

6月:サッカー・UEFA EURO 2021(ヨーロッパ各地)
    サッカー・コパ・アメリカ2021(アルゼンチン・ コロンビア)
    ゴルフ・第121回全米オープン(米国)
7月:水泳・世界水泳・世界マスターズ水泳(日本)
    ゴルフ・第150回全英オープン(スコットランド)
8月:陸上競技・世界陸上(米国)
    テニス・全米オープン

社会的環境を考えても、すでに世界的に悪化傾向にある経済的影響によって、競技体制やスポンサー状況を変えてしまう可能性などもあるでしょう。前代未聞の事態に前代未聞の判断をしなければなりませんが正解は見当たらないと思います。

どのオプションを選択したとしても、代表選手選考の問題、競技会場、宿泊施設など、「多くの、多くの課題」を解決していかなければなりません。IOC、組織委員会や日本政府、東京都の検討期間は1ヶ月しかないというか、まだ1ヶ月あると考えるのか。 しかし、延期も容易ではない。

今回ばかりは、サンドウィッチマンにお願いして、即興のショートコントで時間を稼ぐことはできないでしょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

ある程度のシナリオは出来ていたと思いますが、現場の人たちは、これからの作業が大変なことでしょう。また、選手の方々も、まだ、不安だらけだと思います。

東京オリンピック。果たしてどうなるのか。延期でもまだ不透明なところが多いですしね。

さらに・・・
eco坊主
おはようございます。

今朝のまっくろくろすけさん愛読紙?の日本海新聞の第一面が”東京五輪 一年程延期”でした。そして”来年夏までに開催”と小見出しがありました。
各国で選考会が中止になったり選手から参加しないとか委員会から派遣しないなどのコメントが出ていますし放映権を持つTV局からも延期やむなしとIOCに通達があったとか。

選手は大変だと思いますが今回は〇〇ファーストではなく皆の安心と安全が最優先でしょうから!  ただ経済は・・・

>この判断が正しいかどうかは、まだわかりません。
↑五輪が終わった時に正しかったと言えるようにこれからが極めて重要でしょう!!
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