「ショーゲン、おはよう。今日、私は自分の人生を生きるね。ショーゲンは誰の人生を生きるの?また夜のご飯の時に会おうね」
「ザイちゃん、おはよう。今日は誰の人生を生きる?父ちゃんはオレの人生を生きるからな」
「おはよう。今日、誰のために生きる?オレは自分のために生きるから。それではまた」
これが著者のショーゲン(SHOGEN)さんがタンザニアの小さな村のブンジュ村で出会った人たちとの交流のなかで教えてもらった朝と夜のあいさつ。
そして、夜、寝るときには、
「今日、自分の人生を生きられた?」
「今日は、どんないいことがあった?」
と聞くそうです。
これは、「今日、誰のために生きる?アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」(ひすいこうたろう x SHOGEN / 廣済堂出版)の本のなかに書かれている一節で、本のタイトルにもなっている一節です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/67/0f9cebbdd0be0a583767a5c9c38d5bfc.jpg)
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ショーゲンさんは、日本で出会った「ティンガティンガ」というペンキ画アートに衝撃を受け、仕事やこれまでの生活をすべてを手放し、親の反対も押し切ってペンキ画アートの本場であるアフリカのタンザニアへ渡っていきました。
そして、ブンジュ村という小さな村で画を描きながら生活することになるのですが、心に余裕がなく、村人からは何かに追われるように見えたそうです。そんなショーゲンさんに対して、村人はこんなことを言ったそうです。
「人と話すときは、その人を抱きしめるようにして話すんだよ」
「一番最初に大切にしなければいけないのは、自分だよ」
「そこに喜びはあるの?」
などなど。
ブンジュ村は1日のうち電気が使えるのは数時間、水は約1時間歩いてくみに行かなければならないところ。
生活環境では日本の方が恵まれていますが、心の環境はどうでしょうか。
何かをやらなくてはならない日々。まるで義務のような毎日。
自分の本当の気持ちを置き去りにして、時間が過ぎているだけで何がやりたいのか、何をするためにこんなにがんばっているのか。
人によっては自分を忘れるくらいがんばる生き方もいいかも知れません。
でも、自分の心に余裕がないと、誰かの力になるためにはなれないと思います。
ブンジュ村では子どもが、「流れ星をつかまえに行きたい」と言ったら大人たちみんなででかけるそうです。
私たちなら同じことができるでしょうか。流れ星をつかまえることは現実的ではないので、理由を並べてできないからムダと決め、行くことがないかも知れません。
ハッとさせられます。
本当の幸せって、どうでもいいことの瞬間に訪れることが多いと思っています。
世の中は効率的にすることを目的にムダなこと、余裕を持つことを必ずしもいいこととは思わない感じがあります。
でも、車のハンドルだって少しの遊び(余裕)がなければレーシングカーではあるまいし、一般道では危ない。
それと同じように何よりの豊かさは心の余裕。
ブンジュ村に伝わる幸せ。
実はブンジュ村に伝わる幸せの考え方は日本人から教わったものだそうです。
その昔、日本は世界中で一番自然から愛されていた人種だった。
また、自然そのものを愛し、感謝して生きるのが日本の生き方だった。
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いまの日本がなくしてしまったものとまではいかなくても、たぶん忘れてしまっているもの。
なくしたものをとりもどすことはできないけど、忘れてたものなら思い出せますよね。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
2024年はどのような一年になるのでしょうか。
みなさまにとって2024年が「生きてていよかった」と思える、いい一年でありますように願っています。
また、明日、ここで、お会いしましょう。
2024年はどのような一年になるのでしょうか。
みなさまにとって2024年が「生きてていよかった」と思える、いい一年でありますように願っています。
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