「日本で唯一、駅のホームにブドウ棚がある駅」。JR塩尻駅。
日本でブドウやワインと言いますと、真っ先に思い浮かぶのは山梨県。ブドウもワインも山梨県が生産量日本一ですし、同じJR東日本のJR中央本線(中央東線)には、「JR勝沼ぶどう郷駅」というブドウ畑のど真ん中に設置されている駅もありますので、その知名度を例えるのであれば、同じ新聞社を親会社に持つ、中日ドラゴンズと某球団の名古屋における差があるくらいだと想像してもいいかも知れません(我ながらいいたとえです)。
ちなみに、「JR勝沼ぶどう郷駅(山梨県甲州市)」ですが、1913年に開業(当時は勝沼駅)し、1968年までスイッチバック方式の駅だったというのは、やはりスイッチバック方式だったJR塩尻駅と偶然にしては出来すぎた話だと思います。
その勝沼では鎌倉時代初期からブドウ栽培が行われていたようで、明治時代初期にはワイン醸造業が奨励され、1877年には日本葡萄酒会社が設立されています。
塩尻市でブドウの栽培が始まったのは1890年のことです。それまで農耕には不向きな不毛の地とされていたJR塩尻駅の西側、奈良井川沿いの桔梗ヶ原と呼ばれる一帯が開拓され、ブドウを植えてみたら栽培に適した土地だった(水が豊富に得られる扇状地だから?)ということらしく、ブドウ畑が広がっていったそうです。ちなみに、県内でのブドウ生産量は中野市、須坂市に続く第3位です。
さらに、1897年にはワインの醸造も始まり、今では多くのワイナリー(ワイン醸造所)があります。
さて、鉄道で観光に訪れた方にとって、その場所で最初の一歩を踏み入れるのが駅になります。JR塩尻駅は、塩尻へ来訪された方に「ワインのまち塩尻」として印象付けることを目的に、橋上駅舎のコンコースはワイナリー風のデザインになっており、駅の東口と西口は1938年に大黒葡萄酒(現;シャトー・メルシャン)が塩尻市桔梗ヶ原に進出した当時から醸造樽として使用されていたワイン樽が置かれています。
また、駅の東口のベンチスペースも日よけ代わりにブドウ棚があり、西口の歩道にも日よけ代わりにブドウ棚があります。
と、ここまでの話は塩尻の風情のある話なのですが・・・。
西口の歩道にあるブドウを収穫するために現在、足場が組まれています。
しっかりと前を向いて歩いていればいいのですが、注意喚起するための張り紙があるのですが、これが夜間遭遇しちゃいますと、とても怖い張り紙なのです。
反対側は・・・。
子どもは泣きます・・・。大人も泣きます・・・。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。