中日ドラゴンズのスカウトはキャッチボールを見ているそうです。
「軸足を前へ踏み出す形でキャッチボールをしていない子は、どんなにいいと思っても私はリストから外します」
だからキャッチボールは大事なことなのです。プロのスカウトが言うのでこれは価値があります。
単なるウォーミングアップではないのです。躾といっしょで子どものときからしっかりとやらないといけません。
北海道日本ハムファイターズのスカウト
「仮にほとんど同じぐらいの能力、素質を持った高校生がいたとしたら、その場合はまず、家庭環境、生い立ちを調べるんです。混血、○○系、不良のどれかに当てはまったら、迷わずそっちを選んだ。混血は体が強い。○○系はハングリー、そしてワルには根性があります。プロに入って徹底的にしごいても彼らは音をあげません。温室育ちの日本人と比べたらそりゃもう、間違いなく使い物になりますよ」
例として、ダルビッシュ有選手はルーキーのときのキャンプでくわえたばこ姿でパチンコ。同じファイターズの中田翔選手も中学時代は実はあまりにもワルで地元広島の有名校が手を引いたという話です(中田選手曰く、「大阪桐蔭高へ行くことは最初から決めていた」とのことですが)。
でも、自分の子どもがワルになるのも考えようですし、そっちの道一直線になってしまったっても困りますよね。
さらに、今さら旦那さんを外国人にすることなんてことは出来ませんしね。
アトランタ・ブレーブスの国際スカウト
「近年、魚介類でも天然物が減っているように選手においてもタイやフグみたいな養殖された選手が多い。荒波にもまれ、外敵からの脅威にさらされて育った天然物の選手は磨けば光る原石です。その逆に、今までコーチからメニューを与えられ、指導されてきた養殖選手は体が出来上がり、しっかりした技術も兼ねそえている反面、すでにピークに達していて、肉体的にも精神的にもろい選手が少なくありません。」
手取り足取り教わってきているだけに壁にぶち当たると挫折してしまうそうです。プロ入り後に挫折したりするタイプは養殖選手が多いとみています。
さてさて、プロ野球でプロ志望届けを提出していて、メディアでも評判の高かった選手でも指名されなかったことがあります。いろいろと理由があるのでしょうけど、プロが指名しないのはやっぱり、それなりの理由があるからなのでしょう。逆にそれほどでもない選手が指名されることもあります。そんなところでよく聞く言葉は「この選手は荒削りだが“伸びしろ”がある」というものです。
甲子園の常連校ではあるが、プロへ進む選手が極端に少ないチームもあります。もしかすると、これはすでに出来上がった温室選手や養殖選手ばかりで編成しているからでしょうか。
練習メニューをアレコレ工夫して取り組むのではなく、練習メニューを与えられてやる選手や指示待ち選手が大半を占めている状況では、温室・養殖育ちの選手が増えるのは仕方がないことだと思えます(想像できますよね)。
教えてもらったり、メニューを与えてもらったりしても、それをそのままやっていることに問題があると思います。
「自分に合っているかどうか」
をまず試すことだと思います。
いろいろ試した結果、これが一番自分に合っているとなり、元どおりになっても、そのプロセスに価値があるのです。
(去年の夏の甲子園。菊池雄星選手を観に来たスカウト陣です…中日の席は空席)