野球における三冠とは、NPBとMLBでは首位打者・最多本塁打・最多打点のタイトルを取得する、または最多勝・最優秀防御率・最多奪三振のタイトルを取得することです。
この三冠を達成した選手を三冠王と呼びます。
なお、関心・感動・感謝の「人生の三かん王」は若大将・加山雄三さんです(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/8875aeec0f9f3e5ec26f1a84c951e2f4)。
話を元に戻して。
NPBではバッター11人、ピッチャー19人が過去に三冠王となっていますが、二年連続で獲得したのはバッターで1973年・1974年の王貞治さん(当時; 読売ジャイアンツ)、1985年・1986年の落合博満さん(当時; ロッテオリオンズ)の二人しかいません・・・
1999年~2001年に西武ライオンズに在籍していたコーリー・ポール(Corey Paul)さんを覚えていますでしょうか?
ポールさんは米国べルモント高校を経て、1987年のMLBドラフト16巡目でシアトル・マリナーズから指名され入団。しかし、2Aに昇格することなく1990年に退団し、その後、米国グレンデール大学に進学します。
1996年から独立リーグのウエスタン・ベースボール・リーグに加盟していたトライシティ・ポッセとチコ・ヒートでプレーし、1999年のシーズン途中にライオンズに入団します。
1999年のライオンズは外国人打者であるアーキー・シアンフロッコさん、グレッグ・ブロッサーさん、アラン・ジンターさんがまったく打てず、チームも貧打であったため、外国人選手獲得期限ギリギリでライオンズに入団したという経緯です。
入団後はいきなり初打席初ホームランを放つなど、ホームラン12本と活躍しましたが、2000年にトニー・フェルナンデスさん、レジー・ジェファーソンさんが入団し、第三の外国人扱いとなり二軍生活が続きます。
しかし、ジェファーソンさんが8月末に退団し、フェルナンデスさんもケガが多かったため、シーズン中盤から一軍に昇格します。
2001年はアレックス・カブレラさん、スコット・マクレーンさんのツインバズーカ砲の活躍があり、一軍試合出場なしに終わり、オフに退団し、韓国プロ野球の現代ユニコーンズに入団します。
この間、二軍では2000年に打率.353、ホームラン21本、69打点、2001年は打率.352、ホームラン27本、95打点と二年連続イースタン・リーグ三冠王に輝いています。
2001年に記録した27本塁打当時のイースタン・リーグ最多タイ記録(2009年に中田翔選手(現; 北海道日本ハムファイターズ)がホームラン30本で更新)、95打点は現在でも最多記録(2009年に同じく中田選手が95打点で最多タイ)でした。
さて、読売ジャイアンツの新外国人ホアン・フランシスコ選手。
MLB通算48ホームランの実績を引っさげ、期待を受けて今シーズン途中入団しました。
5月2日の阪神タイガース戦で一軍デビューしましたが、18打席で11三振。守備でもちょっと、というプレーが目立ち二軍降格となりました。現在、一軍再昇格を目指して二軍で汗を流しています。
すると、一軍では見せなかった、桁違いのパワーを見せつけています。
5月9日の西武との二軍戦で場外ホームランを放つと、10日も場外ホームラン。
二軍戦では5試合に出場して、打率.400、ホームラン3本、9打点の成績となっています(5月31日時点)。
が、その後の活躍は・・・
フランシスコ選手はこのまま、腐ることなく二軍の帝王となってしまうのでしょうか。
それとも一軍で活躍する姿をファンに見せることができるのでしょうか。