ドカベンでもMIX(タッチ)でもありません。どちらかというと「ザワさん」的なマンガです。
でも、「正統派・高校野球」という内容です。
野球部に花束を 1 (少年チャンピオン・コミックス) 価格:¥ 450(税込) 発売日:2013-08-08 |
クロマチテツロウさんですが、「野球部あるある」「野球部あるある2」のイラスト担当です。だから、その流れを汲んでいると思われますが、この本の内容は「あるある」が主体となって、高校野球、高校生活の日常が描かれています。
例えば、入部前とかは先輩たちから優しい態度で接しられたりしますが、入部してからしばらくして「お客様扱いから野球部の構成員に切り替わる瞬間が必ずある」とか、「野球部員は他人が怒られたときの取材は欠かさない」などのエピソードが面白く描かれています。
他にも「野球部の部則や部訓には指導者のトラウマがまぎれ込んでいることが多々ある…」「なんでもない日常生活の過ちを野球に置き換えられて怒られたとき、信じられない程ヘコむ…」なんてことも。
考えさせられる名言としては「育った環境で微妙に違ってくる常識で口論となり、そして大人になる」なんてものがあったりします。
ちょっぴりと切なさも感じさせてくれます。
どちらかというと、野球部を含めてスポーツ部には不思議な伝統と文化が根付いているものです。
お勧めの一冊です。
会社での「ほうれんそう」とは「報告」「連絡」「相談」。
野球での「ほうれんそう」とは「封建」「連帯」「雑草」。