スポーツニッポン(スポニチ)のニュースによりますと、千葉ロッテマリーンズの鈴木大地選手が、千葉市内の球団事務所に国内フリーエージェント(FA)権の申請書類を提出し、FA権利を行使しました。
球団側は宣言残留を認めており、権利を行使した上で残留する可能性も残しているようですが、複数の球団が獲得に向けた調査を続けており、今オフのFA市場の目玉選手になりそうです。
遡る10月24日に意思を固めたと、スポニチWebニュースが伝えていました。
「自身のFAについて沈黙を貫いてきた『ロッテの顔』が、大きな決断を下した。関係者によると、周囲に『他球団の評価を聞いてみたいという気持ちがある。一度しかない野球人生。後悔しないように、しっかりと考えて結論を出したい』と話しているという。球団とは残留に向けた話し合いを重ねてきたが、すでに権利を行使する意思を伝えているもよう。近く正式に申請手続きを行う予定だ。」
インターネットの普及、スマートフォンの普及によって情報を発信するメディアの数は爆発的に増えてきました。しかし、ネット上で流れてくるすべての情報が信頼性が高いものだとは限りません。むしろ、根拠の乏しい主張や、取材記者の主観に偏った記事も少なからず存在しているのが事実です。受け手の私たちが、自分自身で「事実」を見極める必要が出てきます。
さて、ここでよく出てくるのが、「関係者」というワードです。
特に発信者が不明の情報は怪しいと、受け手側は思います。情報源の守秘義務もあるでしょうし、公開されたくない事情を持った人もいると思います。ですから、このような場合に「関係者」として一括りにしてしまうと、記事を書く側も信ぴょう性を持たせられ、受け手側も、「内部の人(だな)」と推測できるようになります。
ただ、ここには思わぬ落とし穴もあります。たしかに、情報提供者に関して、関係者という表記をすることで、内部の人間だと推測しがちですが、実際には非常に幅広い範囲の人も関係者になります。
つまり、球団スタッフはもちろん関係者になります。所属選手だって関係者、家族・友人も関係者、球団に出入りしている業者も関係者なども含まれてしまいます。もちろん、報道側の人が球団を訪れたたり、鈴木選手を取材した場合でも、関係者を名乗れると思います。
本当に、関係者って誰なんでしょう。
もしこれが裁判や国会での審議などの場合、関係者張本人に出演してもらわなければ成立しないのですが、ネット上や紙面上では素性の分からない関係者は、いくらでも登場してきます。
かんけい‐しゃ〔クワンケイ‐〕【関係者】
・ある事柄に関係がある人。「関係者以外立ち入り禁止」
・[補説]新聞放送関係で、情報源を公表しないときや、情報の信頼度が高いことを示す場合に用いた「権威筋」「消息筋」の代わりに使われるようになってきている。
何はともあれ、関係者は、どこかにいることだけは確かだと思います。
ちなみに、「他人の関係」とは、「♪バンバンババンバン」と歌われている1973年3月にリリースされた、金井克子さんのシングル曲です。
ま、関係ない話でしたね。