近年、非常に強くなってきた帝京大ラグビー部。以前は早稲田大、明治大または大東文化大が一時期を築いてきましたが、ここ数年は帝京大が圧倒的強さを誇っています。2013年10月には関東大学対抗戦Aの日体大戦で147-0という今季最多得点を挙げています。
昨日の第二試合は4連覇・帝京大に伝統・慶應義塾大という顔合わせ。
前半は10-7と1トライで逆転と言う点差で、折り返したものの、後半は5トライを奪って圧勝。
12日の決勝は古豪復活を目指す早稲田大との間で史上初の5連覇をかけての対戦です。
毎年、選手が入れ替わる学生スポーツで長期間に渡ってトップの座を守ることはなかなか難しいです。どこまで帝京大の時代が続くのかは見どころです。
チームとしては今シーズン五年連続5度目の大学日本一のみならず、打倒トップリーグ(TL)勢を目標に掲げています。日本選手権で大学勢が社会人勢を破り日本一になるのはさらに難しいこと。でも、あえて、TLの上位チームを破ることを目標としているのです。
「学生生活に全てをかけるのも大事。だけど、次につながる努力をすることも大事。その具体的な基準を打倒TLとする。簡単なことじゃないから、なおさら焦らず、目の前のことをしっかりやる」と言う。
そして、プレーの中での小さなことの一つひとつの積み重ねや力強さのアップの積み重ね。そして対抗戦、大学選手権と積み重ねていくことがTLのチームに勝つ近道だと考えているとのこと。
しっかりと足元を固めています。
また、先を考え、毎年新人を先発で起用をします。将来の核となるルーキーに早くから公式戦のプレッシャーを感じさせ、大一番で的確な判断ができるリーダーを段階的に育てる方針だという。
育てながら勝つのは、たやすく出来ることではないと考えます。でも、上級生が下級生に対して翌年、またその翌年にも繋がっていくような財産を築き上げて行くことが、強いチームとして長く居られることだと考えます。
自分たちの代だけが良ければそれで良しは通じません。
本当に強いチームと言うのは、後に続く者たちがさらに強くなるチームとして残していくことなのだと考えます。