野球小僧

ビッグマウス

中日ドラゴンズからドラフト1位指名された愛知・東邦高の石川昂弥選手が11月1日に愛知県名古屋市内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円+出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約を結びました。

小笠原慎之介選手、根尾昂選手に続く高卒ドラフト1位の球団最高条件の評価を受け、「新人王を獲って、1年目からレギュラーを獲る。(ホームランは)30本ぐらいで」と大きな目標を掲げました。

新人選手がプロの世界に入ることで、大きな夢や目標を口にするのは、ある意味当然のことだと思いますし、それくらいの気持ちがなければプロの世界でやれる自信もないと思います。

過去にはこんなビッグマウスがありました。

■桑田真澄(読売ジャイアンツ):1985年
「日本シリーズで、勝ったら優勝という場面で投げてみたい」

大阪・PL学園高時代は清原和博さんとのKKコンビでチームをけん引。プロ入り後は先発ピッチャ試合ーとして長きにわたり読売ジャイアンツを支えた。

NPB通算:442試合 173勝 141敗 14S 0H 防御率3.55
MLB通算:19試合 0勝 1敗 0S 3H 防御率9.43

■長冨浩志(広島東洋カープ):1985年
「今は関係ない。僕は開幕に合わせて調整するだけ。開幕に間に合わせればいいんでしょ」

最速152km/hの速球を武器に三振の取れる速球派として入団1年目から8連勝を含む10勝、防御率3.04の成績で同年のカープのリーグ優勝に大きく貢献。セ・リーグ新人王にも選出され、その後も主力ピッチャーとして2桁勝利を3回記録するなどカープを支えた。

NPB通算:464試合 77勝 77敗 10S 0H 防御率3.84

■野茂英雄(近鉄バファローズ):1989年
「自信がなければ、こういう商売はやっていけない。ある程度の自信はある」

個性的で特異な投球フォーム「トルネード投法」から繰り出す球威と伸びのあるストレート、伝家の宝刀フォークボールで緩急を付けて三振を取りにいく本格派ピッチャー。奪三振の多さから「ドクターK」の異名を持つ。

NPB通算:139試合 78勝 46敗 1S 0H 防御率3.15
MLB通算:323試合 129勝 109敗 0S 0H 防御率4.24

■川口知哉(オリックスブルーウェーヴ):1997年
「(仰木彬監督に会ったら)僕をいつから一軍で使うか、聞いてみたい」

プロ入り後は故障やコントロールに苦しんだ。コントロール克服の為に毎年のようにフォーム改造に挑んだが成果は上がらなかった。

NPB通算:9試合 0勝 1敗 0S 0H 防御率3.75

■松坂大輔(西武ライオンズ):1998年
「(イチロー選手と対戦したら)真っすぐで勝負したい。そして、力でねじ伏せたい」

「平成の怪物」と呼ばれ、21世紀初の沢村栄治賞を受賞。甲子園優勝、パ・リーグ優勝、日本シリーズ優勝、ワールドシリーズ優勝、WBC優勝を経験。アテネオリンピックの銅メダリスト。

NPB通算:218試合 114勝 65敗 1S 0H 防御率3.04(2019年終了時)
MLB通算:158試合 56勝 43敗 1S 3H 防御率4.05

■吉田幸央(ヤクルトスワローズ):2003年
「(5年後に開催される北京オリンピックについて)1戦目の先発は僕で、2戦目が松坂(大輔)さん」と日本代表チームのエース宣言も飛び出し、色紙にしたためた言葉も「世界一」

高校在校中にMLBサンディエゴ・パドレスのテストに合格していたが、スワローズにドラフト5位で入団。内臓疾患によりわずか半年で任意引退。

NPB通算:一軍出場なし

■辻本賢人(阪神タイガース):2004年
「監督になるまで阪神にいたい」

米国カリフォルニア州のマター・デイ高で日本の義務教育に当たる9年生課程修了。ドラフト会議で8巡目で指名され入団。15歳での指名はドラフト史上最年少。

NPB通算:一軍出場なし

■中田翔(北海道日本ハムファイターズ):2007年
「(目標は日本代表の四番?)もちろん。上のレベルの人がいなくなるまで突き進みたい」

高校ビッグ3と呼ばれ、高校生ドラフト会議で4球団から1位指名を受ける。高校時代に推定飛距離170mのホームランを放ったこともある長打力が持ち味。

NPB通算:1303試合 1220安打 ホームラン226本 829打点 打率.253(2019年終了時)

■中後悠平(千葉ロッテマリーンズ):2011年
 「(ドラフト2位指名を受けて)1位指名されると思っていました」

「千手観音投法」とも呼ばれる、スリークォーターやサイドスローなど腕の位置を多彩に使い分ける変則サウスポー。大学時代は最速151km/hのストレートとスライダー、チェンジアップ、スクリューなど多彩な変化球を投げる。三振を奪う能力は高いが、コントロールに苦しむことが多かった。

NPB通算:49試合 2勝 2敗 0S 7H 防御率5.09
MLB通算:登板なし

■安楽智大(東北楽天ゴールデンイーグルス):2014年
「(ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手が2013年にマークしたシーズン24勝について)成し遂げられない数字だと思われているが、超えたい」

済美高では一年秋から背番号1。二年時の選抜高等学校野球大会で全5試合に先発し、奪三振37、自責点12で準優勝に貢献。この大会での投球数772球は日米野球界で議論になった。

NPB通算:37試合 5勝 14敗 0S 0H 防御率4.01(2019年終了時)

■中村奨成(広島東洋カープ):2017年
「3年以内にカープの正捕手として日本シリーズに出る」

広陵高では、一年春からレギュラーの座を確保。三年時の第99回全国高等学校野球選手権大会では、3試合連続ホームラン、2度の1試合2ホームランを含むホームラン6本の新記録と17打点の最多打点の新記録を更新。また、1大会中5度および出場全5試合での猛打賞という史上初の快挙も成し遂げた。

NPB通算:一軍出場なし(2019年終了時)

■辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス):2018年
「新人王?獲れる自信はある。すべてのタイトルを獲れる能力があると思ってますよ。ゆくゆくはトリプルスリーを獲れる選手になりたい」

立命館大学では一年春からレギュラーに定着。二年には日米大学野球の日本代表に選出され、主将を務めた。四年春に通算100安打を記録。50m5.7秒の俊足。遠投125mの強肩。

NPB通算:124試合 72安打 ホームラン4本 25打点 打率.229(2019年終了時)

ビッグマウス発言だけが記録に残った選手もいれば、プロで一流の実績を残した選手もいます。すべてはプロ入り後の結果次第です。

石川選手は是非とも有言実行で実現してもらいたいものです。


コメント一覧

full-count
eco坊主さん、こんばんは。

ま、有言実行で頑張っていただきたいところですが、昔と違って野手の「即戦力」はいろいろ難しいところでしょうね。

でも、もちろん、兎のドラ1選手よりも先に出てきて、活躍することでしょうけど。

正直なところ、サードでの定位置奪取は当面難しいと思いますので、早いうちに外野コンバートがいいのでは?と思っています。

ビックリマウスとならないように・・・
eco坊主
おはようございます。

いやぁ~ビッグマウス過ぎるのでは!?
高卒ルーキーにレギュラー獲られて30本も打たれては・・・
それが足かせとなってキャンプで飛ばしすぎないように!
そして”横断歩道のない道路を渡って通報”されないようにね。

しっかりと身体を作ってプロに慣れて(兎戦以外で)活躍してください!
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