乗るんは怖ぇじゃろうけ、ボロ傘だけでもやるけぇ、風邪ひきなんなよ
(なぜか、桜の木の下にずと置いてあるビニール傘)
岡山県の女性が高校三年生だったときのこと。高校卒業前に、自動車の運転免許取得を目指していた女性は、授業の後に自動車教習所にもかよっていました。
ある日の夜。いつもは教習所の専用バスでかよっていましたが、その日は夜間教習だったため、終わったころには帰りの専用バスの運行が終わっていました。しかたなく公共のバスで帰ることに。
教習を終えた女性が帰りのバスを待っていますと、ポツポツと雨が降ってきた。バス停には屋根も椅子もなく、バスが来るのも1時間に一本。傘を持っていなかったため、次の便が来るまで雨に濡れて待っていようと思っていたそうです。
すると、女性の前に1台の軽自動車が停車し、助手席の窓が開いて中にいた人が声をかけてきました。
「傘持たんのか?バス来まぁが。ほれっ」
と、軽自動車の中にいた男性が何かを投げてきました。そして、
「乗るんは怖ぇじゃろうけ、ボロ傘だけでもやるけぇ、風邪ひきなんなよ」
と、知らない人の車に乗るのは怖いだろうと傘を投げてきたそうです。そして、その傘で次のバスを待つことができたそうです。
女性は後日、傘を返してお礼をいいたくて同じ時間、同じ場所で待っていましたが会うことはできないままでした。免許を取り、自動車を運転するようになった女性は、その傘を5年ほど自分の車に乗せていたそうです。
そして、ある日突然降ってきた雨に濡れながら走っていた女子中学生と出会い、男性が女性にしてくれたように、女子中学生にあげることにしたそうです。
その後、お母さんになった女性は、ことあるごとに自分の子どもたちにこのときの話をしているそうです。
つながっていく優しさですね。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。