【マスターひとり、深夜しかやっていない店だったら
~ 架空のお話だけどね。これは。 の巻】
ときどきアマゾンやレンタルで見たくなる
傑作ドラマ「深夜食堂」シリーズ。
海外リメイク版もできてよろしいが、
わたしには日本版がやっぱりしっくりなずむ。
テーマ音楽の切ないイントロ部分でおなじみです。
いまは、こんな店の営業も青息吐息なのでしょう。
1日6万円支給はマスターひとりならどうか?
では従業員をそれなりに抱える店ならどうか?
「不要不急」の四文字が安直に使われるなか
夜の彷徨から遠ざかって久しいわたしだが、
権力者の思考停止に翻弄される不条理劇に
こちらの胸もチクリ痛い。
自分たちの快楽のためにではなく
夜の街の声に正面から向き合い
寄り添うことのない衆愚政治の浅薄。
収まる気配もなく視界も暗い2021年も
はやひと月が過ぎようとしているのに……。
しんやしょくどう 安倍夜郎による人気漫画。2006年10月に小学館「ビッグコミックオリジナル増刊」に初登場し、次第に人気が出て、07年8月からは「ビッグコミックオリジナル」で連載されている。テレビドラマ化や映画化、韓国や中国でも映像作品となった。新宿・花園界隈の路地裏にある小さな飯屋、深夜0時から朝7時ごろまでしか営業しないことから、暖簾(のれん)に「めしや」と書かれているが、常連客から「深夜食堂」と呼ばれている。メニューは豚汁定食、酒類のみだが、マスターが作れるものならば、言えば何でも作ってくれる。客の人情話がドラマの肝である