囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

碁の俗語<な行>

2021年02月24日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

昭和40年発行「囲碁百科辞典」を紐解けば。 の巻】

 


■鍋の中に入れる 相手の石をすっかり包囲する。殺さずとも、がっちり勝勢に持ち込む。ただし「鍋の中に入れていたのに」と悔しがる時にも使う。

 

 

■肉付き 打ったとき、まだ手が離れていない間は、はがしても〝待った〟にならない。


■二丁三味線(にちょうじゃみせん) 三味線が二丁で糸は六本になる。つまりムスジの意味で、筋違いの石、手筋ではない石を言う。同意語に「君の名は。」があり、すれ違い=筋違いのこと。

 

 

■練羊羹(ねりようかん) 相手がウンザリするほど、よく練り上げる長い碁のわりに、案外アマチョロイ碁をカラかって使う。

 

 

■のらせる 負け碁で、自分あるいは相手に乗ることを認めること。


■のる 第三者が対局者の一方に賭けること。

 

 

        ◇

 

 

「なべのなかにいれる」は分かるなあ。

封鎖されると、二部屋作らねばならない。

いつでも生きる手が残っていればいいが、

必死に生きなければならないのは辛い。

読みのチカラが試される。

 

「にくづき」は笑い話のようだが、一応の取り決めであり、

こんなことをするひとはほとんどいないだろう。

下品(げぼん)の所作の極みで、プロの対局ではみたことがない。

 

石を持って考えると、

「待った」の禁をつい犯す危険性がある。

やめましょう。

 

石を碁笥や机にコンコンぶつけたり

碁笥の中をかき回したり

なんて風景が、これはよくみられる。

長いこと碁をやってきた〝有段者〟が多い。

みっともないが、なかなか直らないもの。

本人が直そうとしない限り、直らないのだが、

人の振り見て我が振り直せ、でいきましょう。

 

まとめ。

カッコ悪いことは、およしなさいな。

 

 

 

嫁威谷(よめおどしだに)の伝説「肉付きの面」 越前国吉崎御坊(現在の福井県あわら市)に近い嫁威谷に伝わる。意地の悪い姑がつけた鬼女のお面が、顔からはずれなくなってしまったという昔話

 


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