囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

禍い転じて福となす

2021年02月16日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 

筋書きのないドラマ、しかし序章 の巻】

 

 

わざわいてんじてふくとなす

 

転禍為福(てんかいふく)を訓読みしたもの。

自分に降りかかった災いをうまく利用し

逆手を取って自分の有利になるように工夫すること。

 

中国・戦国時代の後半、秦が統一する半世紀前、

秦以外の六つの国が、蘇秦の唱えた合従策で結ばれていた。

ところが同級生の張儀によって六つの国の仲間割れが起きる。

そこで、なじられた蘇秦が屁理屈を並べ立てて言い逃れするが

その時のセリフのひとつが「転禍為福」である。

 

蘇秦は、縦横に学を修め、

眠気覚ましに股にキリを当てて書を読んだ才人。

しかし人格にはとかくの非難があった。

 

あるとき齊の宣王に説いていわく

「臣聞く古の善く事を制する者は、

禍を転じて福と為す、

敗によって功を為す」と、

これから発したことばである。

 

     ×   ×   ×

 

失言妄言の問題よりもむしろ

論議過程をあくまで秘密主義で通そうとするような

組織委員会の思いあがった体質こそが問題であろう。

事務総長以下の旧態依然とした石頭連中を代えない限り

首をすげかえたとしても本人が苦しむだけ。

よほど腹の座った人物でないと務まらないのではあるまいか。

とはいえ、組織を制圧し、国民的支持を得られる可能性が

まったくないというわけでもない。

ピンチをチャンスに変えてほしい、と切に願う。

 

 

 



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