【約束事を守らねば会は劣化する/勝負事で相手を不快にさせてどうなる】
気の置けない友と縁側で碁盤を囲んだり、
風呂上がりで碁友と一局愉しんだり、
とは違って、地域の同好会は
碁を通じて知り合う他人同士の
いわば社交・親睦の場であります
ここには
「例会では無原則に馴れ馴れしくしない」
一定の距離感を保つことが、
暗黙の約束事として
厳然として存在します
かつて同好会の会員だったヒトの何人かが
市内の碁会場で「出入り禁止」となったことを
仄聞・確認しています
マナー違反を、席亭に咎められたのです
なぜ、こういうことが起きたのでしょうか?
同好会の会則を紐解くと
「目的」と「会員資格」の項に、
それぞれ、こう明記されています
「囲碁を通じて
会員相互の親睦を図ると共に
棋力と品格の向上を目指す」
「会費を納入し、
会の運営に協力できる人をもって
会員とする」
つまり、
入会の際に、この辺をきちんと説明し
「会則の趣旨を理解し、きまりを守ります」
と確約したヒトのみを入会させる、という
基本的手続きが疎かになっていたことが
今日の同好会の劣化を招いたと
わたしは考えているのです
人間の性格には、
任せっきりで放任しておいて構わない
という性格などないといえましょう
初めて会った人を、無条件に良い人
と考えるのも、いかがなものでしょうか
まずは概念と規範を示しておかずして
後から「ああだった、こうだった」
と説明しても遅いとしたものです
マナー(manner) 態度。礼儀。礼儀作法。「マナーのいい人」「テーブルマナー」
デジタル大辞泉より