囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

〝同じだと云ってしまえばそれまでよ〟

2023年05月30日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】

 

碁盤には

縦と横に19の線が引かれ

361の交点が存在します

原則 どの交点に打っても良く

ボードゲームで最も複雑といわれます

AIが最後まで人間の碁打ちを

征服できなかった所以です

 

碁に造詣が深かった川端康成は

こんなことを語っています

 

「碁というものは

中国の哲学であるところの三六〇の陰陽――つまり

天文学に関係しておこったのではないかと思います。

碁盤の目は三六一、そして天体は三六〇から成っていますね。

はじめは勝負事ではなかったのではないでしょうか。

天文を研究する道具ではなかったのでしょうか」

 

着点はどこでも良い、とはいえ

一路違いで好手にも悪手にもなり

その違いにより全く別の碁となります

 

「たった一路違いじゃないか

そんなに変わりはしないぞ」

などと のたもうなかれ

雑駁な碁打ちに上達なし

勝手にお愉しみくださいませ

ただし碁技を競うには

あなた様は向いていません(笑)

 

 

 

 

 



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