【ちょっと強くなったとしてもポカや見損じが出る ~ そうした時、あなたならどうする? ボヤク? 投げる? まさか「待った=打ち直し」? ~ 下品(げぼん)お断り の巻】
わたしが新しく創った小規模碁会「とりあえず碁会」。
皆さん、棋力だけでなく、所作・マナーに問題がない。
ひとことで言えば、メンバーは上等である。
高段者中心だが、奢ったところはない、のである。
品格を第一に重視してお招きしたことによる。
「来る者は選び、去る者は追わず」
これが世話人としての
わたしの基本姿勢である。
とかく盛んなる者は自然と心に緩みを生じ、
そのために、ともすれば急に衰えるものである。
足元が昏く、自分に甘くなりがちである。
盛者必衰という言葉は仏教から出ている。
「仁王経」には
「盛者必衰、実者必虚」とみえ、
「平家物語」にも
「奢れるものは久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし、
たけき人もついには亡びぬ。
ひとへに風の前の塵に同じ」
とある。
ヒトは、
強そうに見せていたとしても
案外モロいものである。