【「負けました」と言える人の巻】
■「猫の妙術」は、江戸中期(1727年)からロングセラーとなった剣術指南本の一話です。勝負のコツを解説したノウハウ本なのですが、ベースに「老荘思想」があり、中身は難解にして深遠です。現代語訳も出ていますので、ぜひ目を通してください。
■人生はさまざまな困難に次々と直面します。現実は生々しいものですが、フォーム(型)を設定することで芸事・趣味の類が無数に生まれました。剣道も囲碁もまた「人生のシミュレーションゲーム」といえるでしょう。
■何事も始めたからには上手くなりたい。勝ちたい。強くなりたい。では、どうすれば?
①稽古を積む、技を磨く
②勝ちたがらない、執着しない、柔軟に変化できる心を磨く
③戦いたくないと相手に思わせる存在になるため、泰然自若の心を持つ
こうした段階を踏んでいくほかはありません。「当たり前のこと」を続ける人だけが手中にできるフェアな世界です。
①稽古を積む、技を磨く
②勝ちたがらない、執着しない、柔軟に変化できる心を磨く
③戦いたくないと相手に思わせる存在になるため、泰然自若の心を持つ
こうした段階を踏んでいくほかはありません。「当たり前のこと」を続ける人だけが手中にできるフェアな世界です。
■さて当ブログ・カテゴリー【カベ突破道場】は、猫の穴ならぬ「虎の穴」です。古来、中国ではネコ科の猛獣トラは、百獣の王。「拙速に勝ち負けのみを追求するなかれ」を道場の看板に掲げましょう。「勝つと思うな、思えば負けよ」。いつの日か免許皆伝(初段)をと願いますが、まずは有段となるに相応しい「当たり前のこと」ができているでしょうか?
「負けました」と、はっきり言える人は、プロでも強くなる
(将棋十七世名人資格者 谷川浩司九段)
虎の穴 プロレス漫画「タイガーマスク」に出てくる悪役レスラー養成機関。孤児院で育った主人公が虎の穴にスカウトされ、過酷な訓練を乗り越えて悪役レスラーとしてデビューする。収入の一部を孤児院に寄付するが、窮状を見かねて虎の穴への上納金までも援助に回すようになる。虎の穴は、裏切り者とみなしたタイガーマスクに次々と刺客を送るのだが……。
このころのツンデレぶりが懐かしいです。