去年読んだ白夜行の姉妹作品(らしい)です。
白夜行の方がなんか・・・人間らしかったなぁ。
あちらもこちらも、女性と男性が組んで色々悪さっていうか、
人を陥れて自分がのし上がるってことをしていくんだけど、
白夜行ではその2人の間に信頼とか愛があったと思うんですが、
幻夜ではそれが一切なく、完全に女性が男性を利用してるの。
そして、白夜行では女性が悪いことをする場面や、
悪だくみを話してる場面は一切出てこないし、
女性と男性が一緒にいる場面も全然書かれていないの。
でも、幻夜ではその場面が書かれているので、悪女っぷりが生々しい。
悪女って言うか・・・あれ、病気だね。
頭おかしいよ、あの人。
主人公はですね、女性というより、完全に騙されて、
手玉に取られた男性の方ではないかなぁ。
阪神大震災に絡めて身分詐称をたくらむとは、
作者もまぁ、よく考えついたものです。
でも、実際こんな人もいたのかも!?ってつい思っちゃう。
これもですね、最後の最後まで女性はつかまりません。
最後の結末、また忘れると困るから白字で書いときますが、
↓↓↓↓↓
騙されてたんじゃん!利用されてたんじゃん!と気付いた男性、
復習を試みるも、馬鹿な刑事に邪魔されて失敗。
この時点ですでに精神が崩壊している彼は、
結局刑事と心中するような状態で死んじゃいます。
そして女性は、なんて素晴らしい夜なの、とほほ笑むのだー!
コワイコワイ・・・。
だいたいさ、整形しすぎだよね。
で、完璧な美への道のりは遠いわぁ、なんて言ってるんだもん。
本当に気持ち悪い人だわ、この人。
↑↑↑↑↑
それにしても、周りの人たち、この女性にうまく嵌められすぎ。
それだけ上手なんだろうけど、すべて都合よすぎるよなー。
その辺は小説ですね。
そんな点でも、白夜行の方が楽しかった気がするなー。
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