阿含宗では特定の政治家や政党を、教団として支援することは、ほとんど、していません。 「政治は我々の生活を大きく左右する非常に大事なもの。しかし、人間にとって宗教は政治よりも上位に在る。宗教家と呼ばれる人や宗教団体が積極的に直接的に宗教よりも下に在る政治に関わろうとするのは厳に慎むべき。」阿含宗開祖桐山靖雄師の基本理念はこういうものでした。
しかし、先程「ほとんど」と書いたように、例外は有ります。私が知っているのは2件。
もう10年以上前ですが、全国を結ぶネットワークの行事でしたから例祭か冥徳祭か朔日護摩だったと思いますが、選挙での投票を呼びかける某国会議員候補の音声が流されたことがあります。阿含宗の海外に於ける御英霊・戦争殉難者をご供養する法要を実現する為に欠かせない御尽力を頂いている政治家の方という話でした。何故音声のみだったのかは、公職選挙法の関連かとは思いますが、私は判りません。
無事当選なさいました。
もう一つは関西の会員さんから聞いた話。
平成一桁の頃、京都市長選挙で保守系候補と共産党系候補が大接戦になり、もし共産党系市長が誕生したら京都市東山の風致地区における阿含宗本山の開発・建設に支障が生じる可能性が有るということで、京都市民の会員さんに電話や口頭で保守系候補への投票が呼びかけられたそうです。
数百票のごく僅差で保守系候補が当選したとのことです(笑)。良かった。
みだりに政治に関わるべきではないが、教団運営に直接影響がある事案についてはその限りではないということですね。