ふとん屋のひとり言 博多発!

博多に生まれ≪手作りふとん屋≫ を半世紀させて頂いてます。
ふとん屋の出来事・出会った風景・和風な事を!

長くなりました!

2021-01-03 21:17:12 | 布団の事

布団の丈は掛布団も敷布団も 昔から身長+30cm(一尺)が目安で
現在は既製品のカバーの寸法に合わせて
布団を作るのが一般 的です

カバーを別注文すると高くなります
・昭和40年頃までは、各家庭で成長に合わせて布団を仕立てる事も多く
襟元に木綿の布や高級な別 珍の襟などを付ける襟元だけのカバーでした

前にも書きましたが和布団のワタ打ち直しは
敷布団が約3年 掛布団が約5年の打ち直しが理想的です
布団の側は柄物が多いですが
近頃は生成りの無地で仕立て上げ柄物のカバーを付けられる方もいます

それと良い枕は無いかとご来店されるお客様が増えましたが
お話を聞くと『枕』より『敷布団』に問題がある方が多いようです!

薀蓄:日本の布団は着物が発展した物なので柄が入っているみたいです
木綿が日本に伝えられたのは約1200年前(西暦800年ごろ)です
布団綿として一般 的に普及し始めたのは鎖国が廃止となった明治以です
その頃から綿花が本格的に輸入されるようになったからです
江戸時代は布団と言うと敷布団の事を言っていたそうです 
敷布団1枚が今の高級車い台分ほどの価格だったそうですよ! 。。○

  これから羽毛ふとんをお買いになる方
 買い替えを考えてある方に
 チョットだけ参考になれば


まず 高価な布団が良い布団ではありません
5万~7万円程度の物がお勧めです
10万以上するようなお布団は高価な物を買ったという満足感だけです ^^ 
温さはさほど変りません!

生地によっては高い物があります
絹100%とか絹交織などは確かに肌触りは良いのですが
ほとんどカバーを付けて使用ますので何の意味もありません
(布団の側は木綿が一番です!)
布団側が絹 カバーが木綿の場合
ふとんをひもで止めるようにはなっていますが 
絹の布団はカバーの中でズルズルしてなじみが悪いのです
そのまま使うと言う方は別ですが 冬布団に入ってすぐは冷たいし
襟の部分がすぐに汚れてしまします

同じ品質表示でも天然ものですから多少の差はありますので
お買いになる時は ふとんを4つ折りにして 上から平手で押さえて下さい
このときに布団からの反発が強い物がいいのです
そして押しつぶした後の布団のかえり(復元)を見る事です
当然早い物が良い物です

今の羽毛ふとん ほとんどホワイト表示ですが
羽毛の色は関係ありません

買ってからは カバーを取りかえるたびに
布団の上下裏表を順番に取り換えて下さい 
羽毛布団に上下裏表はないとお考え下さい
いつも同じ所に同じ襟元が来ると
その部分だけが汚れるし 羽毛にも汗や脂が染みつきます

カバー替えがめんどくさいと 言われる方は カバーの方にスポーツタオルを
縫うか ピン止めか ボタンど止め しておくと良いですよ 
≪けっして 羽毛ふとんには針を通さないでくださいね ≫
もし破れたりして羽毛が出てきた場合は付属の補修布を貼って下さい
無い時は応急処置として ガムテープ がいいです

羽毛かけふとんのリフレッシュ(和布団で言う打ち直し)は10~15年を目安に!

アイダー羽毛の充填量は0,7~1kgでじゅうぶん暖かいですが
普通のダウン90%以上のもでは
1㎏位の充てんでは暖かくありません
オールシーズン用の羽毛は1,3㎏の充てんです

近ごろは 嵩高だけを強調して充填量が少なく
安く販売している羽毛布団がありますのでご注意を

羽毛布団生地も化繊との混紡で静電気がおきて羽毛が切れる可能性があります


お布団は使い捨てじゃありません
木綿わたのお布団も羽毛布団も打ち直し再生が可能です
布団の事なら何でもお尋ねください
聞くだけは無料ですよ 。。〇

【 羽毛布団 】
 1 選び方
まず、触ってみて生地が柔らかい物がお勧めです。
生地が硬かったり、厚かったりすると寝ていて身体にフィットしなくて
肩の所などに隙間が出来きやすいです。
生地素材は綿100%がお勧めです。
中には絹や絹交織、ポリエステルの物がありますが耐久性、
カバーとの馴染などを考えると木綿が一番のようです。
その次は押してみましょう布団を押しつぶして返り(復元)が早い物
また 布団からの反発ある物がしっかりした羽毛です。
価格と商品表示、見た目の厚さ に惑わされないように
長く使う物ですので良く考えてお選び下さい
近頃は無地の物もよく見かけ ますが長く使っていると汚れやシミはやはり
柄物に比べると目立つみたいです
(特に敷布団)(カバーをこまめに替えたり洗ったりすれば問題ないのですが)

2 グースとダックでは一般的にグースの方が
保温力もあり耐久性もあると言われていますが、
最高級のアイダーはダックの仲間です
羽毛は白い物が高級品のよう に思われますが、
キングオブダウンと言われているアイダー羽毛やスティッキー羽毛は
濃い目のベージュ色をして、手で押し固める事ができあまりフワフワ舞いません

3 最近の羽毛布団は嵩高だけを強調して販売してますが
シングルサイズで1,3 ㎏ は充填されていないと温かくありません 
シングルサイズで充填量が1 ㎏ぐらいの充填量で本当に温かいのはアイダーだけです
でもアイダーを買う必要は有りませんよ 高価すぎますから ^ ^;;

4 布団は叩かないではたいて下さい
 羽毛布団は天日に干す場合季節にもよりますが30分から1時間でじゅうぶんです
 一日干す場合は風通 しがよい日陰に干してください
 布団干しは10:00~15:00頃までがベストです。

10年以上お使いの羽毛布団は是非
 羽毛布団リフレッシュ(羽毛の打ち直し)をお勧めします!
10年ほど前の羽毛布団は間違いなく 1.4 ㎏ 前後は充填されていますよ

羽毛ふとんの補修には絶対に針を使わないでくださいね!
針で羽毛ふとんを縫ったらその針穴からどんどん羽毛が出て来ます
(羽毛ふとん仕立てに使う針はすごく細い特殊な針です)

羽毛ふとんを買ったときに付いている補修布
(両面テープをはがして使うもの・アイロンで貼り付ける物)
が付いてますので必ずそれを使って下さい!!

無い時は応急処置ですが
見た目は悪いですがガムテープが一番いいです あくまでも応急処置です!
                                  
高価な羽毛布団は10年をサイクルに
羽毛ふとんリフレッシュをお勧めします(羽毛布団の打ち直しです)
嫌な臭いも取れます 。。〇