市民病院最初の入院の時は
MRIもCTも脳波も異常なしで
部分複雑発作の乳児性のてんかんで
間違いはないでしょうだった。
約2か月の入院で退院
そして退院して2週間で
また入院したのが生後4か月
専門医の予想をはるかに超え
救急救命センターに移動となった。
2月27日
見た目には何でもないが
脳波を見るとけいれんが起きていて
このままの治療ではおそらく止まることはない
人工呼吸器をつけてのネブンタール2mgに増量
2~3日様子を見ることになった。
普通のてんかんならこれで治るのに
珍しい例だと言われる
代謝異常があるかもしれないとも言われた
主治医の話では
2日間脳を休ませ、けいれんがおこらなければ
薬を少しずつ減らして行く方針
左手以外点滴2か所、注射2か所
脳波の機械、心電図の機械
人工呼吸器、などなど
ネブンタール4mgになっていた。
2月28日
代謝異常は、検査したもの以外に欠陥があれば
治療法はないらしい
見た目も脳波もけいれんが無い
明日から薬を減らして行く
けいれんが出れば他に病気があるはずだと
けいれんが治まらないのは脳のために良くない
3月1日
昨日の夜からネブンタール2mgに減らし
チューブで飲み薬を始めた。
見た目のけいれんは無い
脳波は少し右後頭部にけいれんが残っている
明日から少しずつ麻酔を覚ましていく
2~3日麻酔の影響が続く
その後にけいれんが起こらなければ良いが
けいれんが起こるようなら麻酔を増やして
また脳を休ませて治療するとのこと
知能は遅れる
今までの飲み薬は効果がないので
エクセグラン以外は別の薬2種類加える
今日明日にMRIをする
CT上少し脳が縮んでいるが
この頃の赤ちゃんには多いから大丈夫
代謝異常については血液、尿検査も異常なし
てんかんの原因がわかるのは2割
脳炎・頭の怪我・仮死
その他は今の医学上原因不明
特殊な代謝異常も考えられる
飲み薬を飲んでいてたまに少しあるのはいいが
笑顔君のような場合は、脳に影響が残る
最悪の場合は、重度の肢体不自由と知的障がいになる
3月2日
麻酔1㎎に減らした。
脳波ではたまにけいれんの波はでるが
ほとんど変わりはない
自発呼吸が出て来て時々動く
明日から麻酔を辞める。
今までの薬は全くダメなので
別のものを試していかなければならない
MRIの検査異常なし
多分特発性のてんかんで
重責状態になってこうなったとのこと
専門医によれば、テグレトールの副作用
3月3日
面会時間になるのを待って行くと
呼吸器が取れていた。
少しゼロゼロして熱もあった
酸素テントに入っていた。
ICUからCCUに移動していた。
手でチューブを引っ張るらしいので
手袋されて、シーツにクリップで止められていた。
夜、担当医の説明を聞く
右後頭部に小さい波がある
このような重責状態になるようであれば
重症なてんかんでしょう
ちょっとでもけいれんがあると
きっとたまには、
頭全体にけいれんが広がるのでしょう
けいれんが続くってことは
脳細胞が壊れて行くということ
今までの薬は効果が無いので
副作用の少ない薬を使いましたが
ゼコゼコが強くなったりしてダメだった
デパケンと副作用を抑える薬を使っていきます
副作用を抑える薬は保険がきかないが
たぶん病院の持ち出しになる
3月4日
昨日人工呼吸器を外したのは
これ以上つけていると他の体の部分に
副作用が出てくるからと
自発呼吸があるから
酸素テントは加湿が必要のため
ベットまた移動
面会に行くと
にゃーにゃー泣いている
目つきが変で、視線があわない
寝ているときは、
けいれんの波は小さくなってきたらしい
3月5日
明日からチューブでミルク30cc与える
けいれんは、少し治まってきた
夜面会に行くと怒っているようだ
ブーブー声にならない声で
両手がクリップで止められているので
身動きができないし
お腹が空いたのかもしれない
抱っこも出来ないし散歩も出来ない
私をうらめしそうに見ている気がする
「笑顔君。先生が抱っこしてもいいって
言わないと抱っこ出来ないんだから」
と言うと、少しおとなしくなった。
手を握っていろいろ歌を歌って聞かせたら
じーと私を見て静かに聞いて眠り始めた。
でも、時々目を開けて私がいるのを確かめて
また目を閉じてを繰り返す
面会時間が終わる頃
「おやすみ、、また明日」と言って帰ってきた。
3月6日
午後小児科病棟に帰ってきた。
ブーブー怒っている
「まだ抱っこして散歩は出来ないよ」
と言ってきかせる。
ミルクをチューブで50cc飲ませると
おとなしくなった。
けいれん有り少し熱があるからかも
けいれん止めの座薬と
眠り薬を飲まされて就寝する。
左手の点滴外れる
機嫌が悪く笑わなかった
3月7日
朝早く目覚めて
ちょっとだけ抱っこする
1時間に1回5分間けいれん
ミルク1回50ccを4回なので
お腹が空くのか機嫌悪し
3月8日
お腹が空くと「ん~ま」と言う
泣いているのをあやしても
どこか上の空
抱っこをするが後ろにのけぞって
上手く抱っこ出来ない
やっとつぶらな瞳に戻ることが
多くなってきた。
でも左によっている。
後は、笑って
3月9日
薬5種類チューブから
ネルボン・フェノバール
デパケン水薬・エクセグラン
整腸薬
1日2回
ミルクは50ccを5回
3月10日
やっと口からミルク飲む許可出る
ただし、80ccを3回
夜から120ccになった。
デパケンとエクセグラン中止になる
寝返りしようとしている
3月11日
肝機能が悪くなってきたのでデパケン中止
脳波、だいぶ良くなってきたが、
まだ、けいれんの波はある。
見た目のけいれんもあまりない
点滴が取れた
ミルクが自由に飲めることになった。
鼻のチューブも心電図モニターも
水分の点滴がなくなったので
水分補給を十分にとるように言われる
3月12日
今日は、眼科受診異常なし
3月13日
デパケンを辞めたからか
けいれんが増えてきた
東京の精神衛生センターの先生の診察
抱っこすると反り返ると言うと
神経に障がいが出たのでしょうと言われた。
表情が豊かになって来た
ちょっと笑うようになった。
3月14日
デパケンを飲んでた頃は
ぼーとしてることが多かった。
薬が効いていないのか
よく笑うようになってきたし
お昼ごろから、けいれんが増えてくる。
3月15日
指しゃぶりするので
せっかく飲んだミルクや
薬を吐いてしまうことが多い
飲んで30分くらいは
指しゃぶりさせないようにする
今日はけいれんは無かった。
3月16日
今日は、けいれん多し
笑顔君一生懸命に寝返りを
しようとしている
3月17日
ネルボン増量になる。
夕方からけいれん始まる
3月18日
毎時間、30~1時間間隔でけいれん
笑顔君まだ若いのに白髪1本
ちっちゃなハゲが~~~
3月19日
難治性のてんかんなので
薬が効かない
今使える飲み薬はない
ACTHホルモン注射することになった。
副作用は
顔がぽっちゃりになったり
血圧・体の電解質が変化するらしい
笑顔君どんどん機嫌が悪くなり夜寝ない
顔色も悪い、目の下にくま
3月20日
白色性の下痢症になる
熱も出てきた、のども赤い
3月21日
横向きがじょうずになってきた
専門医の先生「がんばってくれよ」
けいれんは無い
3月22日
けいれんは無いが
下痢は止まらない
うつぶせにすると
頭が少し持ち上げられる
専門医の先生「期待してます」
うがい薬で口の中を拭くことになった
朝・昼・夜・寝る前の4回
できればミルクの前に
得意満面で背泳ぎのように
手足パタパタしていたのに
動かなくなって笑顔も消えた。
ん~ま~も言わなくなった。
3月23日
下痢が続くのでミルク変更ラクトレスに
3月24日
泣いてばかり
熱も下がらず下痢も治らない
けいれんも増えてきた
3月25日
下痢も続くし熱も下がらない
思ったよりけいれんも治まらない
ACTH一時中断に
抗生剤の点滴することに
3月26日
うつぶせが上手になってきた
熱が下がったらACTH再開予定
3月27日
診察の時うんちを見てもらう
看護師さんに見せてもちゃんと
伝えているのか疑問だったので
もう2~3日点滴する
ACTHもお休み
今日は、メリーゴーランドを見て
機嫌もよくて楽しそうだ
歌を歌って聞かせると
にっこり楽しそうにほほ笑む
午後3時から5時まで突然
うふうふと声を出して笑い始める
きゃきゃとたくさん笑うひとり笑
喜んでいいのか?
その後はどんなにあやしても
声をだして笑うことは無かった
笑っていたのではなくけいれんで
声が出ただけかもしれない
3月28日
離乳食始める
まずは果汁やおもゆから
うつぶせの練習
ボールや枕の抱え込みで
おすわりの練習
3月29日
うーと言って手足を前につっぱらせ
目は右方視で2~3秒が5回
最近のけいれん発作
3月30日
ACTH中止になる
薬は、ネルボン・フェノバール
今日からアレビアチン追加
けいれん発作多し
3月31日
薬、ネルボンだけ1日3回に
今から32年前のことだから
入院中は、発作の記録もかねて
日記をこまめにつけていたので
簡単には纏められなくて
日付つきになっています。
とりあえず今日はここまでまだまだ続くよ