立ち向かうチカラ

毎朝、ほぼ決まった場所、決まった時間に見かけるイヌがいます。
足取りもおぼつかず、結構な高齢だろうと思われます。



実は冬の間、ずっと見かけなかったのですが、
最近また、カイヌシさんと一歩ずつ、ゆっくり歩く姿を見ることができて、
なんだかほっとしました。

いつか、がぶも通るミチかと思うと、
妙に感情移入してしまい、
勝手に、そして密かに応援していたのです。



「老い」というのは、誰にもやってくるもの。
うまく付き合っていくことが大事なんだろうなぁと、
遠い先の事と思いながらも、
ぼんやりと考えていました。



昨日、がぶの友達のチーズ（フラットコーテッド　１０才）が、
（そのカイヌシさんは僕のことをチーズの「オトモダチ」と呼んでますが）
骨肉種のため、後ろアシの断脚手術を受けました。



手術は無事に成功したそうですが、
これからも抗がん剤による治療は続きます。

イヌは自分の置かれた状況を悲観しないと聞いたことがありますが、
本当のところは確かめようもありません。



いずれにしても、カイヌシの心情としては、とても辛いことだと思います。
それでも、少しでも痛みを減らし、できるだけ快適に暮らせるようにと、
決断したようです。

「病」は突然やってきます。
そのとき、イヌ自身もそうですが、
いろんな意味で、
カイヌシにも「立ち向かうチカラ」が必要だろうと感じています。



僕はチーズの「オトモダチ」として、何もできません。

今はただ、
できるだけ早く体力が回復して、
できるだけ快適に暮らしていけるようにと、
願うばかりです。



そして、またがぶと一緒に散歩できるのを、
心から待っているのです。


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