がちゃ三毛庵~猫よ、花よ~

東京の一角。ご近所から次々合流してきたネコたちと暮らす・・・いけばな徒然日記

庵主、天気痛を経験する~エッセイ風味~

2012-09-19 | Weblog
20年前、通っていた歯医者で親知らずを3本抜いた。
親知らずは四隅に生えていた。
言わずもがな、四隅とは四箇所の隅っこ、という意味である。

3箇所は何とか抜いたり砕いたりして取った。
が、右側下の親知らずだけ「抜けないので残します」と言われてしまった。

真横に生えている親知らず。
隣の歯を押し込みながらも、
多少、モノが詰まったりしながらも、
何とか持ちこたえたが、
ついに、
「大丈夫ですよ!5分程度で取れますよ」という
近所の歯医者さんが出現したのである。

20年前より歯医者の技術が進歩したのかと思いきや、
腕の良い歯医者に巡り合っただけのことだったらしい。

土曜日に予約を入れた。
「歯を抜いてからボクシングをするのと、
ボクシングをしてから歯を抜くのと、
どちらがおススメか?」
と聞いてみると、
『歯を抜いた後は、運動とお風呂&お酒はイケません』
とのことだったので、
ボクシングの後、歯を抜くことになった。

縄跳びをすると、緊張がこみ上げてくる。
周りの皆様が、思い思いに親知らず体験談を語ってくれる。
当然、痛くて泣いたとか、腫れて寝込んだとか、
そんな思い出話ばかりである。

ミットを持ったトレーナーの顔が“親知らず”に見えてくる。
この顔が、真横に生えて、、、


さて、本番ともなれば、
さすが歯医者さんの予言通り、
歯ぐきにメスを入れることも無く、
5分程度で、大きな親知らずはワタシの口から居なくなった。

ついにお別れの時が来た。
ぽっかり空いた、空洞。

『この空洞が徐々に埋まりますので、舌で触ったりしないでくださいね。
空洞に食べ物が入っちゃうことがありますので、
うがいをして下さいね。
歯ブラシが当たると痛いので、気を付けて下さいね』

とてもとてもご親切に、歯医者さんは、
口の中にぽっかり穴のあいたオバちゃんを送り出して下さった。

当日と翌日は、できるだけ安静に過ごした。
2日後は友人とのお食事会が、昼&夜と続いたが、
左側の顎と歯を駆使し、楽しく美味しくクリアした。

痛み止めはまだ飲んでいない。

ところが、今朝から格別に歯が痛い。
どうやら昨晩からの天気の崩れと関係しているようだ。

気を紛らわせるために、ウェブで調べてみると、
これは「天気痛」と言うらしい、ということがわかった。
気圧が下がり、湿度が高くなると、
交感神経の作用で痛みを感じやすくなるのだそうだ。

気のせいだ、と思いこもうとしても、痛い。
ジーンワリ
シミシミ

『親知らずを抜いたんだよ~』と、口の中が教えてくれる。

「親知らず」をウェブで検索したら、
完全に落ち着くまでに1ヶ月程度、
抜歯後の穴が塞がるまでに3~6ヶ月程度かかることがよくある、
と書かれているではないか。

もう仕方がない。痛い痒いは生きている証拠。
ワタシは生きているんだ!と、自分を励ましながら、
天気の回復を待とうと思う。



親知らずで悩むことが無いネコは、雨の日もよく眠る。



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