「先生、私 左の耳が詰まってしまって、
自分の鼻息と 心臓のドクンドクンと言う音
自分の声がうるさくて………、
耳鼻科に来てみたんです。」
「うん。診てみましょうね。
…具合悪そうね。
キセノン・ネプライザー・加圧、やって、
また、再診します。」
「ハイ、よろしくお願いします。」
………
「キセノン・ネプライザー・加圧やってみて
いかがですか?
少しは良くなりましたか?」
「いいえ、一向に良くなりません。」
「そう。お薬出しますから、
飲んで様子を見てください。
また、来週 診察しましょう。」
「どうもありがとうございました。」
………
「一週間お薬飲んでみて、いかがですか?」
「いいえ、良くなりません。
相変わらず、耳が詰まっています。」
「うん。水がね 溜まってんの。
鼓膜に穴 開ましょう。
普通 パイプを通すんだけどなぁ。」
「パイプを通すのは勘弁してもらえますか?」
「ハイ、手術の予約をしていってね。」
「はい、ありがとうございます。」
………
「今日の体調はいかがですか?」
「看護師さん、体調が悪いと
鼓膜切開は控えた方が良いんですか?」
「そうですよ。手術後は安静にしてね。」
「安静?毎朝 近くをウォーキング
しているのですが、控えた方が良いですか?」
「いえ、飛んだり跳ねたりするのは
控えてください。」
「ハイ、わかりました。
よろしくお願いします。」
「先生、お願いします。」
「では 鼓膜切開しますよ。
動かないでくださいね。」
「ハイ。」
………
「はい、終わりです。
良く頑張りました。
経過 診ますから 次の予約取ってね。」
「ハイ、お陰で耳が軽くなりました。
ありがとうございました。」
だが、この鼓膜切開をズーッと
繰り返すこととなる。
┐(´д`)┌ヤレヤレ