「…本当に具合が悪かったら、本当に病気なら、
医者や病院にダメ出ししない?…そりゃあ…その通りだ…」
「さらに言わせてもらえば、
本当に助かりたいと 思ったら、
うつ病で長年 精神科に掛かり、
自殺未遂を繰り返している人に、
『助けて』なんて言うかしら?
……失礼だけど。」
「厳しいですねぇ?」
「そうよ?現実は厳しいのよ?
『現実は全ての人に公平に、不公平』なのよ?
これ 誰かの言葉。」
「うーん。」
「誰が言ったのか忘れたけど、
『人生は石の彫刻を彫るようなものだ、
天使を彫る人もあれば 悪魔を彫る人もある』
あなたは何の彫刻を彫っているのかしら?
弟さんは?
何の彫刻を彫るのに 人生を掛けているのかしら?」
「弟は『怒る人』を彫っている?」
「義妹さんは 何の彫刻を彫っているのかしら?」
「義妹は『泣く人』を彫っている?」
「弟さんなら、それは怖ろしい、立派な
『怒る人』を彫ることが 出来ると思うよ?
義妹さんなら、見ただけで涙を誘う様な、
悲しーい『泣く人』を彫ることが出来るよ。
前回だったかしら、ヴィクトール・フランクルが
最後に選べる言葉?…だったかしら?…態度だっけ?
弟さんが最後に選ぶ言葉は 何だと思う?」
「弟は『バカ』を選ぶでしょう。」
「義妹さんは何の言葉を選ぶかしら?」
「義妹は『…』。」
「それに、あなたは『和顔愛語』を心掛けて
生きるんだ!って 言ってたでしょう?
弟さんが心掛けているのはナニ?」
「弟は『怒顔罵語』です。」
「義妹さんは何を心掛けている?」
「義妹は『悲顔哀号』です。」
「それだけの事。それで良いじゃない?
本当に『助けて』って言うのなら、
警察もある、
弁護士に相談してもいい。
あなたみたいに、こうやって
市の相談室に来てもいい。
PCで『DV相談』で検索してご覧なさい。
どれでも、選り取り見取り、好き勝手に選べるよ?
義妹さんだって、良い大人でしょう?」
(;´д`)トホホ…