再び筆を起こす

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方向音痴はつらいよ

2021-05-12 20:12:17 | 日記
 「ウゥ。オレ 腹が痛い。」
「おはよう御座います。
お腹が痛い?まだ朝早いから 病院はやって無いよ。
朝ご飯は食べられる?」
「病院が始まるまで、寝てる。」
「わかった。
あ。今日 かかりつけ医は休診日だ。
総合病院まで行かなくちゃね。」
「うん。」

「殿 そろそろ病院に行かなくちゃ。
大丈夫?付いて行こうか?」
「ただの腹痛だから、一人で行ける。」
「行ってらっしゃい。気を付けね。」

「ただいま~。
ただの腹痛だって。昼飯食ったら、この痛み止め
飲めば良いって。」
「良かったね。大した事無くて。
さ、お昼ごはん食べよ。」

「イテテ。」
「食後に痛み止め 飲んだよね。」
「病院に電話してみる。」

「病院は 何だって?」
「すぐに来てくれって。
又 行ってくるわ。」
「一緒に行こうか?」
「大丈夫 大丈夫。」
「そうかぁ。行ってらっしゃい。気を付けてね。」

「ハイ。ケメコです。」
「もしもし オレ。」
「どうした?」
「点滴打ってもらってるんだけど、
そのまま緊急入院だって。」
「え!それは大変。すぐに病院に行くわ。」
 

    (((;ꏿ_ꏿ;))) terrible


方向音痴はつらいよ

2021-05-11 21:16:15 | 日記
 「ケメコさん!」
「ハイ。」
「イエネ こないだケメコさんが持ってた
電話 欲しいんだけど!
「携帯ですか?」
「そうそう、それ!」
「わかりました。
殿!お義母さん 携帯が欲しいんだって。
一緒に買いに行ってあげようよ。」
「携帯?」
「イエネ、一緒にお食事した 斎藤さんの奥さんも
持ってるんですって!だから私も!」
「これから 買いに行きますか?」
「そうね!早いほうが良いわ!」
「殿 どう?」
「これから 今日 行くの?
「ええ!」
「じゃあ 行こう。」

「随分な人ね!」
「待ちますよ?」
「しょうがないわね!」

「呼ばれましたよ。」
「はい どうぞ。」
「年寄り向けの携帯で、一番安いプランでお願いします。」
「お義母さん 色はどれが良いですか?」
「そうね!これが良いかな!」
「どうもありがとうございます。」

「ただいま。お疲れ様でした。
じゃあ 早速ですが、お義母さん。
使い方を教えます。
箱から出して下さい。」
「ケメコさんが出してよ!」
「私が出してしまって良いですか?
ハイ。どうぞ。
この下向き矢印を押していくと
掛けたい人が出てきます。
出てきたら この受話器が緑色のボタンを押してください。
試しに ジロウさんに掛けてみましょうか。」
…………
「殿、電話 掛るからね。」
「もしもし。」
「掛かった!」
「切るときは この受話器が赤色のボタンを押すんです。
はい。切れました。
じゃあ 私から電話掛けますから 出てください。
電話が鳴ったら、この受話器が緑色のボタンを押すんです。」
「もう!沢山!」
「ヘ?」
「おいおいで 良いわ!
今日は もういいです!」
「…そうですか…」
「ハイ!どうもありがとう!」

しかし 義母が携帯を使う事は 無かった。

       ┐(´д`)┌ヤレヤレ 

方向音痴はつらいよ

2021-05-10 19:11:48 | 日記
 「ケメコさん!私の羽織っていたもの知らない!?」
「羽織っていたモノって何ですか?」
「………」
「ジャケットですか?コートですか?
「………」
「どこで着ていましたか?
どこで脱いだんですか?」
「ケメコさんが知らないなら、いいわ!」
「???」

「冷凍庫の製氷皿が無い!」
「お母さん、この冷蔵庫は自動製氷システムだろ?
製氷皿なんか よっぽど昔の冷蔵庫にあっただけだろ?」
「製氷皿が無いと困るのよ!
「この冷蔵庫には 製氷皿は無いんだよ?
製氷皿はいらないんだよ?」
「無いと困るのよ!」

「バスタオルが無い!」
「いつの時代の事を言ってるんだよ。
今は もうバスタオルなんか 使ってないだろう?」
「このタンスの この引き出しにバスタオルが
仕舞って有ったのよ!
全く無い!
バスタオルが無いと!困るのよ!」
「どうして 叫ぶの?
こんなに近くにいるのに。
金切り声を あげないでよ。」
「あああ!この家には泥棒がいるんだ!」

「お財布が無い!」
「お母さん。
こんなに沢山ハンドバック 出して来て
どうしたのよ。」
「お金が無いのよ
イチロウに言いつけてやるからね!
泥棒がいるんだ!」
「兄貴に?どうぞ。
どうぞ 言ってください。」

「殿、お義母さんが まだ帰って来ないのよ。」
「どこに 行くって言ってた?」
「いつも 何も言ってくれないで 
出掛けるから 分からないんだけど、
たぶん 掛かり付けの お医者さんだと思うの。
朝 出掛けて もう昼過ぎ。
どうしたんだろう。」
「オレ 掛かり付け医の先生に 聞きに行って来るよ。」
「ハイ、よろしくお願いします。」
………
「………」
「アラ、お義母さん。帰って来た?」
「どうしたんです!?」
「ジロウさんが お義母さんを探しに行ったんです。」
「アラ!どうして!?」
「大丈夫です。
携帯持ってますから、電話掛けてみます。
………もしもし。
お義母さん、今 帰って来たよ。
うん。元気そう。大丈夫そう。」
………
「お母さん どこに行ってたの?」
「病院の待合室で 斎藤さんの奥さんに 会って
久し振りだから 
お昼を食べに行きましょうって、近くの
レストランでお昼を食べて、おしゃべりしていたの!」
「オレ 心配して探しに行ったんだよ?
今度から出掛ける時は 声を掛けて 行ってよ?」
「はい!はい!わかりました!
すいませんでした!」
「全然 謝っているように聞こえないよ?」
「そうですか!」

         ┐(´д`)┌ヤレヤレ



方向音痴はつらいよ

2021-05-09 19:08:40 | 日記
 「殿、お義母さんが デパートに行きたいって。
今、掃除していたら、デパートに行きたいって 言うのよ。
前から 言ってはいたんだけど。」
「オレにも 前から 言ってたよ。」
「今日なら 別に用事もないし、晴れてるし
寒くも 暑くもないから、ちょうど良いじゃない。
お義母さんを デパートに連れて行ってあげようよ。」
「うぅ~ん。オレめまいが辛くて、
出掛けたく無いんだけどなぁ。」
「そうかぁ…」
「仕方が無い 連れて行くか。」
「うん。うん。そうしよう。」

「お義母さん、デパートに行きましょうか?」
「え?」
「ジロウさんも、良いって 言ってくれたんで
デパートにお連れしますよ。」
「なんで私がケメコさんに デパートに
連れて行って もらわなければならないんです?」
「ヘ?」
「私は 好きな時に 行きたい所へ 
自分で 行くんですからね!」
「………」

「殿 今日はイイって。」
「そうか 良かった。」

    ┐(´д`)┌ヤレヤレ

「たんと売れても また売れぬ日も
同じ機嫌の風車」        都々逸

「白だ 黒だと 喧嘩は およし
白という字も 黒で書く」    都々逸


方向音痴はつらいよ

2021-05-08 19:46:45 | 日記
 「先生 おはよう御座います。」
「おはよう御座います。
明るく・楽しく・朗らかに!
何があってもね。
「そう おっしゃられても…」
「どうされました?」
「先月 父母の所に行って 弟に会った時は 
弟は少しは 友好的で、私の愚痴を 聞いてくれたんですが。
今月 父母の所に行って 会うと、もう
怒鳴るは 罵るは 正に修羅場でした。
 90の耳も不自由な父に バカのモウロクのと罵倒するし、
80の認知症の母にも 口汚く罵る。
 怒鳴っても 罵っても どうにもならないのに……
心が傷んで 辛い里帰りでした。
 勿論 私にも 話し方が変だの、顔が不気味だの
うるさい!奇声を発するな!と 怒鳴るんです。
 どうして 家族で思いやる、いたわり合う事が
出来ないんだろうと 思うと 本当に悲しいです。」
「良いですか?
1つ お勉強です。
愚痴・悪口 言ってはいけません。」
「え?夫や息子、娘にも 言ってはいけませんか?」
「大事な人にほど 言ってはいけません。
そういう事は 我々 精神科医に言って下さい。
カウンセラーもお聞きします。」
「弟は 私を統合失調症の発作を起こしてる!
怒鳴るんですよ?
医者でも何でも無いのに……」
「いいですか?鷹乃羽さん。
何かを 言おうとすると、まず どうします?」
「心でまず 思います。」
「そうです。その時
思い浮かべた言葉で まず心が傷付きます。
心で 思い浮かべてから、次は?」
「頭で 考えます。」
「そうです。その時
考えた言葉で 頭も傷付きます。
頭で考えてから 次は?」
「口で 言います。」
「そうです。その時
言った言葉で 口が傷付きます。
口で言った言葉を 1番先に聞くのは?」
「言われた人です。」
「いいえ。違いますよ。
言った口の 1番そばに 有るのは
言った人の 耳ですよ?」
「あ そうか、では真っ先に
傷付くのは 言った人の耳ですね?」
「そうです。そうです。
 しかしね どうであっても、物事は起きます。
なにしろ 心は平らかに。
明るく・楽しく・朗らかに!しているんですよ?」
「先生 ありがとう御座いました。」

      ┐(´д`)┌ヤレヤレ