母は90歳の誕生日を迎え亡くなりました。
まさか本人もこんなに長生きするとは思わなかったでしょう。
母をみていると、老後の人生はかなり長く感じられました。
何でも自分でしていたことをだんだんしなくなり、器用に手作りしていた物も、目が悪かったり、肩が凝るなとと遠ざかっていきました。
近所の友達も段々と毎年のようにいなくなり、母は孤立の道を歩み始めました。
誰にでもやってくる老化と老後の生活。父が亡くなってからの母の生活は、孫たちも自立し、弟夫婦と三人。時折ひ孫たちがやって来る程度。
普通の老化では、デーサービスも週一程度。
娘たちが近くに居ない事をとても寂しがっていました。
まだ足腰がしっかりしていた数年前までは、毎年のように我が家で桜の花見の頃、一月ほど滞在していきました。
そして、最後には、こんな所で死にたくないと言い残して帰って行ったのです。
自分の家で生涯を終えられ、思い通りになったのかと、納得しています。
昨年、母の妹たちも一緒に温泉に連れて行った時の写真と、父との旅行の写真を棺に入れました。
寂しくないよね。
遺影の写真はニコニコ笑っていました。
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