忘憂之物

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             渋沢栄一

中国機が再び尖閣接近=空自緊急発進、領空侵犯なし―防衛省

2013年01月15日 | 過去記事


中国機が再び尖閣接近=空自緊急発進、領空侵犯なし―防衛省

<防衛省は15日、中国当局の航空機1機が沖縄県・尖閣諸島付近の空域に接近したため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したと発表した。領空侵犯はなかった。
 統合幕僚監部によると、接近したのは中国国家海洋局所属のプロペラ機Y12。これまでと同様、同日昼ごろに北西方向から飛来し、尖閣諸島の北約120キロまで接近した後、Uターンして再び北西方向に戻っていった>





毎朝、自宅に朝日新聞が届けられる、というのも気味が悪いから、私は朝日新聞のデジタル版を読む。金を払うつもりは毛頭ないが、それでも、毎度毎度「ネタ」を拾うのに無料というのも申し訳ない。そこで覚悟を決めて個人情報を犠牲に「無料会員」になっていた。

朝日新聞に個人情報を掴まれている、というのは総連に家を知られているようなモノで落ち着かないが、朝日新聞の名誉のために書いておくと、それはそれで面白かったりするから、まったく読まない、までの決意が出来ない。自分の悪口が書いてあるネット掲示板を覗く心理状態に近い。上手い反日商売だが、稀に良い記事もあるし、反日も売国も「芸」に達しているモノもある。支那朝鮮人のような自画自賛記事も楽しいが、いまなら、どうやって安倍政権の悪口を書こうか、と必死になっているところも見逃せない。

それで調子に乗って読んでいたら、ぱっと画面が切り替わって無料サービスはここまで、みたいな文字が出てきた。これ以上、読みたいなら金を払え、というエロサイトの手口だ。また、このままパソコンの画面に毛沢東が映し出され、5日以内に100万元振り込まないと画像は消えません、とか出現、半泣きで「閉じる」を連続クリックしても消えないんじゃないか、と怖くなったが、消したら消えたので安心した。パソコンを捨てねばならないかと思った。だれが払うか、だれが。

そんな朝日新聞の看板コラムが「天声人語」だ。これをぶった斬った著書もたくさんあるが、お勧めは2007年に出た「これでいいのか!『天声人語』~すべての受験生に捧げる」だ。著者は羽生輝彦氏。ま、虹の会の映画評論家「はぶて師匠」のことだ。是非、一読だ。




そんな朝日新聞読者の投稿。こんなのがあった。



 高校3年の孫が「オレ、朝日新聞の『天声人語』を書き写してるよ」という。「ためになるでしょう?」と聞いたら、「意味がわからん」という。更に、こう付け加えた。「手が汚れないように、終わりから書いてるからかもな」
(岡山県倉敷市・孫は大学受かるでしょうか・77歳)




タイトルは「お手本」だ。なにやら巷のアレな人らの中には「天声人語」を書き写す、というカルト宗教みたいなことをしているのもいるそうな。この投稿の場合はネーム欄の<孫は大学受かるでしょうか>がオチになっている作品だ。たぶん、受からない。

それにこの投稿は「ネタ」として破綻している。理由は<終わりから書いてるからかもな>というボケだ。これはボケとして成立していない。つまり、天声人語は頭から読んでも意味がわからないものだ。それから「だからなんなんだ?」という感想や「なにが言いたかったんだろう?」という疑問だけが残る仕組みになっている。この「孫は大学受かるでしょうか」という77歳は読みが足らない。あと77年ROMってろ、と言いたい。

15日の名物コラムは“成人の日の「豪雪」”というタイトルだ。読んでみたけど意味がわからない。私に読解力がないのか、コラム子が阿呆なのか。ちょっと無料だし貼ってみよう。



 雪を詠んだ名句は多いが、俳人片山由美子さんの一句も忘れがたい。〈まだもののかたちに雪の積もりをり〉。しんしんと降る雪が、ものみなを白く埋めていく。しかし郵便ポストにせよ公園のベンチにせよ、まだものの形は判別できる――▼下手な説明など不要な秀句だろうが、きのうの「大雪」の図にふと浮かんできた。首都圏では珍しい降りになり、東京の西郊外にある拙宅の辺りでは、みるみる世界が白くなっていった。小ぶりの植木鉢など、雪に埋もれて早々とその輪郭を失った▼東京が白くなるたびに騒ぐのも気がひけるが、影響は多々出た。電車は止まり、高速道路は走れず、国立競技場で予定されていた全国高校サッカーの決勝が延期になった。転倒などによる事故も、少なくないようだ▼犯人は、列島の南岸を通った低気圧である。関東などの平野部に大雪をもたらす典型的な形だ。地上気温が2~3度以下なら雪になる。メートル単位の雪と暮らす北国の人には申し訳ないが、「成人の日の大雪」として記憶されるかもしれない▼思えば、雨に対する受け止めは日本各地でさほど違いはない。10ミリの雨はどこに降っても「10ミリ」だろう。しかし雪は違う。10ミリの雨は雪だと約10センチになるが、雪国は平気でも暖地ならずいぶんな騒ぎになる▼連休明けの今朝、慣れない足元には十分に注意を払いたい。頭の上にも、屋根や看板、樹木などから落雪がある。雪はやんで空は青くても、甘く見るのは禁物である



コレ、ナニ?(笑)

どう読んでも「雪が降った。たくさん降った。滑って転ばないように」しか読めない。コレ全国紙の一面に書く必要が?「雪に慣れていない地域の人は、ちょっと降ったら右往左往」くらい、そこらのオッサンでも言える。「転んじゃダメよ」もお母さんが言ってくれる。受験生諸君、頭からであろうがケツからであろうが、これを書き写して何の意味があるのか、是非とも教えてほしい。

そして、雪に注意しながら同日の社説を読む。「首相の初外遊―緊張解くアジア外交を」だ。その書き出しは、あまり書くことがないとき、によく使われる「事実を羅列」だった。<安倍外交が今週から、本格的に始動する>とか<安倍首相は、ベトナム、タイ、インドネシアの3カ国を就任後初の訪問先に選び、16日から19日まで訪れる>とかだ。それから<訪米が先送りされたため、3カ国を先行させたという事情はある>も<一連の訪問は、安倍政権の東南アジア重視の表れといっていいだろう>くらい「みのもんた」でも言える。

そして中段、

<世界の成長センターであるASEANとの関係を強め、自国の経済成長につなげるためである。同時に、この地域で中国の影響力が強まることを牽制(けんせい)する狙いもある。 ASEANには、南シナ海の領有権問題で中国と争う国々があり、尖閣問題を抱える日本も利害を共有している>

というのもまあ、普通のことを書いている。社説も<もちろん、台頭する中国と向き合う際、多国間の連携が大切であることは論をまたない>と続ける。しかし、徐々に意味不明というか、そろそろ「本音」を書きたくなってくる。病気だ。

<ただ、ASEANの各国間でも、中国との距離感には違いがある。日米が「中国包囲網」の構築を図っていると受け取られれば、域内の亀裂を広げることになりかねない>

<論をまたない>んじゃなかったのか(笑)。んじゃ、どうしろというのか。台頭する中国と向き合うには<多国間の連携が大切>と書きながら、次の段では<日米が「中国包囲網」の構築を図っていると受け取られれば>と心配してみせる。出来の悪い中間管理職でもあるまいし、ふらふらと支離滅裂が酷過ぎる。日本がASEANの各国と連携するのは支那に対する包囲網構築に他ならない。政府もそう言っているし、マトモな論者は周知である。だから朝日新聞はその必要性を認めながら、その立場において賛同できない。そんなの知ったことではない。

<首相が、自由や民主主義などを共有する国と連携する「価値観外交」を掲げるのも気がかりだ。敵味方を色分けするのではなく、それぞれの国が置かれた複雑な立場に配慮した丁寧な外交を心がけてほしい>

もヘンだろう。抽象的な表現のつもりで「支那を排除するな」と書いてしまっている。ASEANの国々は支那に難儀している。困っているから日本も動いて包囲網を構築する。つまり<敵味方を色分け>しようとしている。価値観もそうだし、朝日新聞が書いている通り「利害関係が一致」しているからだ。大雪の犯人は<列島の南岸を通った低気圧である>と天声人語がだれでも知っていることを書いているのと同じ、アジアを緊張させているのは支那共産党だとだれでも知っている。だから「みんなで協力して」対抗しようとしている。小さい国や弱い国が支那共産党にヤラれないよう、大きな国も協力してなんとかしようとしている。その結果としての<安倍政権の東南アジア重視の表れ>ではないか。

それから朝日社説は最後に「福田ドクトリン」を持ち出してきて、安倍政権に<アジアの緊張を解き、平和と繁栄に貢献する外交姿勢を望む。>とか注文して〆る。

<77年、当時の福田赳夫首相はマニラで「福田ドクトリン」を表明した。日本は軍事大国にならず、真の友人として心と心のふれあいを大切にする。そんな原則をうたい、日本のアジア外交の基調となった>

気をつけたい。朝日社説のいう<そんな原則>だが、これはたしかに<日本は軍事大国にならず><真の友人として心と心のふれあいを大切にする>みたいなことが書いてある。正確には「軍事大国とならず世界の平和と繁栄に貢献する」「心と心の触れあう信頼関係を構築する」になる。しかし、いわゆる「福田ドクトリン」の原則は3つ。朝日は「3つめ」の原則を意図的に書かない。福田赳夫も草葉の陰で呆れる他ない。

3つ目にはこうあった。

「対等な立場で東南アジア諸国の平和と繁栄に寄与する」

東南アジア諸国連合、いわゆる「ASEAN」と日本政府が協議する。政治的に警戒せねばならない支那共産党への対応を協議する。南シナ海中央部のスプラトリー諸島、北部のパラセル諸島に支那人が跋扈するから困っている、と尖閣諸島に支那人がウロウロして困る日本が協議する。つまり「対等な立場で東南アジア諸国の平和と繁栄に寄与する」ということだ。べつに朝日新聞が社説で注文せずとも原則通り、ちゃんと安倍政権はその方向性を失っていない。朝日はそう書けばいい。

支那共産党軍を指揮する総参謀本部が2013年の「軍事訓練に関する指示」において「戦争準備をしっかりと行い、実戦に対応できるよう部隊の訓練の困難度を高め、厳しく行うこと」と明確に記した。支那のメディアは連日、対日戦争を取り上げている。戦争するかどうか、ではなく、尖閣諸島における「小規模戦争」なのか、それとも日本に対する全面戦争なのか、で議論が割れているという。

地域紛争で尖閣だけとればいい、という論者は弱腰、ハト派と非難されている。実際、支那からは軍艦だけではなく、軍用航空機も飛んでくる。「Y-12」は輸送機で民間使用もあるが、支那共産党軍はこの多用途ターボプロップ輸送機を軍事用として使用している。つまり、民間機ではない。明らかに軍の航空機だ。普通、これはもう「戦争状態」に等しい緊張状態である。<心と心の触れあう>とか悠長なことを論じているときは過ぎている。

2007年、温家宝は「氷を溶かす」とかで日本に来た。22年ぶりに日本の国会で支那の要人が演説もした。天声人語は<雪はやんで空は青くても、甘く見るのは禁物である>とか、子供でもわかることを書いて威張ってないで、氷は溶けていない、という現実を見てもらいたい。氷は溶けないし、溶けてはならない。支那共産党とは「心と心の触れあう信頼関係を構築」できない。してはならない。それが東南アジアにおける平和と安定だ。




4 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2013-01-22 11:55:55
>師匠

そのうちの1冊は私ですw
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Unknown (はぶて虫)
2013-01-21 16:27:52
>副会長どの

自費出版、ぜひお願いします。

ただ、出版社はいろいろと吟味された方がいいかも?
まっ、そのあたりは会長(柿本さん)の方が詳しいかと思いますが、結構余計な出費を強いてきたりしますので・・・

あと・・・

651冊売らなくても大丈夫です!?

何せ、650冊のうち、5冊は私自身が購入しておりますので・・・ ハハハ
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Unknown (久代千代太郎)
2013-01-19 17:39:00
>師匠

650!すばらしい。

私も自費出版、迷ってるんですよね~(原稿はできてます)651冊くらい売れますかね?ww

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Unknown (はぶて虫)
2013-01-16 15:28:39
副会長どの

確かに、今の天声人語は「何がいいたいのかよくわからない」の他に「だから何?」というものが多いですね。

読んでいても、何だか悲しくなってしまいます。

ところで・・・

本の宣伝をありがとうございました。

でもこの本、もう絶版になってしまいました。

「単行本にしないか」というお誘いはあったのですが、如何せん総売上650冊ですからね。

まっ、自費出版の中では「500冊売れればベストセラー」と言われているらしいので、まずまずの成績なんですけど・・・

次は、いつになるのやら!?
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