忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

イクイクマイトガイはいったことあるのか?

2007年05月27日 | 過去記事
■2007/05/14 (月) イクイクマイトガイはいったことあるのか「1」

妻とイオンシネマに行く。

「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観る。蜻蛉侍が言っていた通り、気に入らないところが多少あった。まあでも、全体的には良く出来ていて面白かった。是非、お勧めする。

機嫌よくチケットを買って、ポップコーンのキャラメル味とお茶を持って入ると、なにやら「変な置物」があった。こ、これは!!

イクイクマイトガイ監督のパッチ・・・なんとかという映画?というか3流の朝鮮洗脳映像らしい。横を見ると、イクイクマイトガイの立体写真とパンフレット的な紙が置いてあった。私がその場で立ち止まっていると妻が言う。

「こっちやで?どしたん?」

いや、今日観たい映画がそっちの『6番』だということは知っている。だが、私はここで何かをせねばならないような気がしてきたのである。考えてみても、思い当たらないが、誰かが私に何かを訴えているような気がするのであった。

まあ、とりあえず見てみようと思い、パンフレットを掴む。ああ!!

昨夜は妻と犬が2匹、私の左腕を腕枕にしていたので痺れている!!ああ、自分の意志でコントロールできない!!こりゃあ大変だぁ!!

一枚掴むつもりが全部掴んでしまったぁ!!うわぁぁぁああ!!んで、痺れているから力の加減も出来ない!!えらいこっちゃぁ!!

ぐしゃ。

びりびり。

ぽい。

「2」へ

■2007/05/14 (月) イクイクマイトガイはいったことあるのか「2」

さて、気にせず映画を楽しもう。と思ったそのときである。

“まだ、まだだよ・・・”

どこからともなく、声が聞こえてくる。それはなんか・・・そう・・・お子さんが柔道を習っているような・・かわいい声の奥さんがいるような・・そしてそのお父さんのような声だった・・。

わ、わかった!ポスターマン!!これだぁ!!

気がつくと私は、「二ヘラ」と気味の悪い笑顔のイクイクマイトガイの立体写真を掴んでいた。嗚呼・・!!!力がコントロールできないッッ!!

ばりばり。

ぶちん。

うわぁぁぁああああ!!!イクイクマイトガイの首とったどぉぉぉぉおお!!!

ぽい。
(※イメージです)

どぉ~~だっ!工作員3号よ!!つまり「しーさん」よ!!

私だってやればできる!やればできるのだぁ!!

さてさて、映画映画。ウェハッハハ!!

映画の中身には触れんが、意外に若いカップルが多かった。

無論、年配の方も見つけることが出来たが、女性同士なども見つけた。

泣いているな。ウェハッハハ!!

隣のカップルなど、男は泣きじゃくりではないか。かっこ悪いやっちゃのぉ。

手前のじいさんはメガネを外して泣いている。わかりますぞ。ぐっときますな。

女性同士もすすり泣いているではないか。好きな男が命を賭けて飛び立つ姿はどうだ。きゅんとするか!!そうか!!ウェハッハハ!!

「お、お父さん・・・?」

『ん?なに?』

「泣きすぎ。さっきから。」

『ぐじゅ・・・ずばん、ぎにずるな・・・ぶしゅ・・・』

私はもう、冒頭に流れる「石原慎太郎」の説明文で泣いていた。予想通りだ(笑)。

「3」へ

■2007/05/14 (月) イクイクマイトガイはいったことあるのか「3」

いいか、この生首イクイクマイトガイよ。まあ、「生首」にしたのは私だがな。

これのどこが「戦争賛美」なんだ!!

ふざけるなッッ!!生首っ!!

これは明らかなる反戦映画である!!!

戦争というもの、命というもの、それらを「ちゃんと描いている」映画や書籍などは希少である。大概が戦争ではなく「戦闘」であったり、奪われる命ばかりを強調する偏ったものばかりである。なるほど、これでは「なぜ死んだのか」などわかるはずもない。

この映画でも「戦争は悲惨」ということは明確に表現している。そして、そんなことは至極当然の話であるから、クドクドとそこばかりを強調することもない。とはいえ、敵の弾丸をかいくぐり、鬼神の表情で敵空母にぶち当たるところ、つまり、私などがゾクゾクするような「華の部分」ばかりを描いてもいない。実にバランスの取れたいい作品であった。

鑑賞したカップルはほぼ例外なく、次のような会話を交わしているはずだ。

「わたしのために死ねる?」
「戦争になったら特攻とかする?」

そして、やはり我が妻も聞いてくる。そして結論も勝手に出す。

「戦争になったら・・・行くっていうわな・・・」

当然だ。平時であれば「太い身体で細々と生きる」がモットーの私であっても、我が国の有事に際しては、そのような悠長なことは言っていられまい。当然である。

だが妻よ。その質問が仮にこうならば、それは違う。

「戦争に行きたいの?」

「4」へ

■2007/05/14 (月) イクイクマイトガイはいったことあるのか「4」

行きたいわけがない。誰も殺したくないし、殺されたくもない。見たくもない。

だが、しかし、行くのだ。

「本気の左派」(意図的に意見を偏向させていない、純粋な甘ったれ思考の左派)はこれがわからないのである。つまり、すべての選択肢、もしくは思考の結果が

「戦争するよりマシ」

というところに落ち着いてしまうのである。すなわち「死ぬよりマシ」ということになる。

それ以上の価値はないと強力に信じている。死んだら終わり、ただそれだけである。だから、そこに「死んでもやらねばならぬこともある」という人がいたら、もはや理解不能、思考を停止して逃げるしかない。

そして自身の正当性を確認するため、相手を「極右」とか「戦争賛美」と言って否定するほかないのである。これらの「純情な人」を利用しているのが左派共産主義の亡霊であり、操られる純粋な阿呆はその傀儡と成り果て、左の耳だけを残して言われるがままに振舞うことになる。

そして、我が妻もそうだが、多くの女性は

頭では理解できても、心では絶対に理解できない

と思う。そしてそれでいいと思う。

「旦那や息子が死にに行く」など想像しただけで妻は泣く。

そして、それを押し殺した「いってらっしゃい」だから男は死ねるのである。

チャミ嬢の日記を紹介したい。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=523824&log=20070513
<「特攻の母、島濱トメの肖像」>

現実と理想の狭間で苦悩している女性らしい意見である。

「5」へ

■2007/05/14 (月) イクイクマイトガイはいったことあるのか「5」

途中、何度か、特攻隊員が肩を組んで「同期の桜」を歌うシーンがあった。

憂国メンバーは知っていると思うが、いわゆる「私のツボ」である(笑)。

同期の桜
作詞:西條 八十 作曲:大村 能章 著作権:有(詞・曲)

一、 貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 咲いた花なら散るのは覚悟 見事散りましょ国のため

二、 貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 血肉分けたる仲ではないが なぜか気が合うて別れられぬ

三、 貴様と俺とは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く 仰いだ夕焼け南の空に 今だ還らぬ一番機

四、 貴様と俺とは同期の桜 同じ航空隊の庭に咲く あれほど誓ったその日も待たず なぜに散ったか死んだのか

五、 貴様と俺とは同期の桜 離れ離れに散ろうとも 花の都の靖国神社 春の梢(こずえ)に咲いて会おう

物語の中でも特攻隊員たちは

「靖国神社で会おう!!大鳥居を入って左側の2本目の桜のところで待ってろっ!」

と言って散っていく。

「靖国」と聞くだけで眉をひそめる「優しい阿呆」よ。

いくら貴様らの魂が腐っていようが心配するな。

英霊は笑って許してくれるだろう。

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