忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

利け者と切れ者。ときどきキレ者

2009年05月12日 | 過去記事
■2009/05/11 (月) 利け者と切れ者。ときどきキレ者。1

あまり聞かない言葉で「利け者」というのがある。うっかり聞くと「褒め言葉」と受け取ってしまいそうだ。「キミ、なかなか、この会社では利け者だねぇ~~♪」とか言われると、いやぁ、そんなことは、えへへ♪となるかもしれない。

意味は「手腕があって幅が利く」ということらしい。つまり、無理が通るとか顔が利くとか、とりわけ「影響力」のようなものが感じられる言葉である。いわゆる「切れ者」と混同してしまいがちではあるが、若干のニュアンスの差異はある。

前者は喜ぶ前に考えたほうがいいかもしれない。何か含みがあるかもしれない。ということで、政界の「利け者」の一人がとうとう「利かなくなった」らしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000028-maip-pol
<麻生首相 辞任理由、なぜ今なのか「よく分からぬ」>

いや、もう、「アベする」とか「オザワる」などはどうでもいいが、「誰か」の言うとおりの連休明けとは笑った。会見も見たが、まあ、「よく分からぬ」もんだった。

<麻生太郎首相は11日、小沢氏の辞任表明に関し「冒頭発言を聞いただけでは、何の理由で辞めるのかよく分からなかった。何について責任を取ると言っているのか、なぜ今なのか、国民が一番知りたいところだが、そこのところが分からなかった」と述べた。>

「なぜ今なのか」はともかく、やはり「何でやめたん?ニヤニヤ」ということは否めない。でも、今日、テレビは一切見ていないのだがどうだったんだろう。うっかりしていた。

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また、メディアの古ぼけた「利け者」はとっくに利かなくなってるんじゃないの?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000052-mai-soci
<家族会などが田原総一朗氏とテレ朝に抗議>

コレ、ホンマかいなと思ってたが、ホンマだったのかい。

「2」へ

■2009/05/11 (月) 利け者と切れ者。ときどきキレ者。2

<家族会などによると、田原氏は4月25日放映のテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ」で、2人について「外務省も生きていないことは分かっている」などと発言した。>

こんなん「お笑いタレントが干された件」と比べもんにならんだろう。とんでもない話ではないか。配慮もなければ、無責任すぎる発言である。んで、コレに対する答えは、

<田原氏は「家族のお気持ちは分かる。ただ、情報源は言えないが情報を得ている」と説明。テレビ朝日広報部は「内容を詳細に検討し、誠意をもって対応したい」と話している。>

だそうだ。もちろん、コレで済むはずがない。「友達の友達が将軍様」では通じない。

せめて拉致被害者家族の方々には説明せねばなるまい。テレビで断言し、更に「確定」しているかのごとく答えているわけだ。「間違ってました」は通じない。ジャーナリストとしてやっていけるはずがない。散々、民主党の議員に「小沢代表の説明責任」を問うておいて、己は「情報は得ている」で済むはずがない。このおっさんは説明責任を果たさねばならん。でなければ、テレビから消えねばならんはずだ。

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ユダヤの諺にある。

「無知な者が金と権力を得ると人格が崩壊する」

人間、おだてられたり、持ち上げられたりされると有頂天になる。睨みを利かせただけでなんとでもなる空間は心地よいのかもしれん。小さい空間であってもそこは同じく、浮かれポンチの阿呆どもはたくさんいる。たいした稼ぎでもないのに家庭内で威張り散らす安もんの男、社内でしか通用しない肩書きに過ぎんのに謙虚さを持てないダメ上司、要するに儲けたいだけのつまらん経営者、ドン引きされているだけなのに悦に入るデモの主催者、これらは「利け者」であるかもしれないが「切れ者」ではない。

「3」へ

■2009/05/11 (月) 利け者と切れ者。ときどきキレ者。3

「切れ者」になるには努力を要するし、己に対する厳しい枷もあろう。しかし、「利け者」になるには「条件のみ」でOKだ。その「場」を与えられればいい。「立場」さえあればいい。「資格」は問われない。

「自分は絶対に正しいのだ」と驕りに気付きもせず、デリカシーなどどこ吹く風で大上段に構える。相手が傷つこうが、周囲がどれほど困惑しようが「自分は正しい」は揺るがない。「王様は裸だ!」と言ってくれる人は大切にせねばならんはずなのに、たかが、それしきのことが我慢できない。器はまさに「猪口」となる。「猪口」の「才」と書いて「ちょこざい(ちょこざいな)」とはなるほどだ。

大連立適わず、内部から造反もされて「辞める!」と言いながら慰留されて残り、今度は早く辞めてくれという叫びは聞こえぬふりで居座っていたが、さすがにもう限界、確実にある解散総選挙をして、ついには満場一致で「辞めてくれないと困る!」と言われて辞めることになった人。相手に反論の機会を与えず、ディペーとになんぞなってない討論番組で重宝され、バランスをとったつもりの発言は支那朝鮮に傾き続け、挙句、北朝鮮の工作員よろしく、「表に出せない情報元」を理由に責任を果たさない老害ジャーナリスト。

「利け者」は利かなくなると「痴れ者」と化す。

1 コメント

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Unknown (田中)
2009-05-12 12:50:36
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