忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2.26は孫の誕生日なんだな

2010年11月16日 | 過去記事

2007年の1月頃、とある支那人の女が入管で逮捕された。オーバーステイを自己申告に行ったら捕まったわけだが、この支那人女は「妊娠すれば日本国籍をもらえる」と堂々たる勘違いをしていた。日本人男性と入籍して妊娠すれば、誰からも咎められることなく日本国籍を得ることが出来ると思っていたようだが、残念無念、その当時は民主党政権ではなかったから、妊娠していようが閉経していようが、ちゃんと然るべき手続きは必要であった。もちろん、こんなことは日常茶飯事であるから、どのマスコミも報道しなかった。

日本はその頃、安倍政権だった。その前の年には小泉元首相が「人の嫌がること」をして8月15日に靖国参拝を強行、おかげで日中間はキンキンに冷え切っており、その効果で日本は平和で空気も澄んでいたのだが、それが気に喰わぬと連日、売国マスコミの安倍政権に対する猛攻撃、合わせて現在の与党である民主党の本領発揮、批判さえしてればメシが喰えるとばかりに総攻撃を行っていた。民主党は3年前もクソの役にも立たぬ連中だった。

安倍さんは支那との関係改善を考慮し、よせばいいのに対中関係を重視し始めていた。そんなとき防衛大臣の阿呆なオッサンが「原爆投下はしょうがない」と発言して辞任した。代わりに就任したのは小池百合子氏だ。小池百合子氏は就任後すぐに渡米、当時のブッシュ政権の重鎮と次々に会談した。前の防衛大臣だったオッサンが、日本人が何十万人も焼き殺されたのは「しょうがない」とまでしてアメリカに媚びても会えなかったチェイ二―副大統領だったが、小池百合子氏はあっさりと会うことも出来た。ライス国防長官(当時)ともゴルフの約束をして帰ってきた。今は日米とも同じ「民主党」ながらエライ違いであるが、いずれにしても安倍政権が対中関係重視を積極的に行っても、ましてや軍事的交流まで行っても、アメリカはとくに過剰反応しなかった。

しかし、だ。冒頭の支那人女の旦那は海上自衛隊の2等海曹だとわかる。神奈川県警が家宅捜索を行ったら、案の定、護衛艦に関する情報が入ったフロッピーディスクが出てきた。軍事に関する機密情報が漏洩していた可能性があるとして調べると、この2曹は以前、イージス艦「きりしま」に乗っていたと判明して自民党もアメリカも真っ青になった。

結果は最悪だった。漏洩していたファイルは複数で、その中には「イージス艦の中枢に関わる機密」が含まれていた。イージス艦といえば「護る盾」である。その摩訶不思議なレーダー機能が最大の武器だ。しかし、漏洩した情報にはこれの限界値なども混在していた。「盾の範囲」が知れれば、そこを外して当てればいいと支那朝鮮人でもわかる。また、他にも「日本やアメリカに弾道ミサイルを撃ちたくてたまらぬ枢軸国」なら金に糸目は付けぬ、垂涎無理からぬ情報だ。小池百合子氏は防衛省内のドタバタもあったが、すぐに「誠に遺憾で重大な問題だ。情報管理を徹底させて、日米同盟のさらなる強化に努めてほしい。これを私の最後のメッセージとしたい」と離任式で述べて引責辞任する他なかった。

そして―――翌年となる2008年、アメリカは北朝鮮に対する「テロ支援国家」を解除した。同盟国である日本に対する拉致攻撃も解決せぬのに、である。さらに言えば、北朝鮮はその前年の5月に日本海に向けてミサイルを発射してもいたが、これも不問とされたに等しい。このとき日本の世論はアメリカに対し失望した。「同盟国をなんと心得るのか!」という意見も少なくなかった。私も悪口を書いた(笑)。

しかし、だ。実のところこれは「アメリカが自国の国益を守っただけ」ではないのか。そのアメリカに原因があるとはいえ、戦後長らく「平和依存症」を患い、ついには日本国の周辺には「平和を愛する諸国民」がいるという「せん妄」までを見続けている薄ら呆けた日本国から、重要軍事機密である「イージス艦情報」が漏れたことに腹立たしさはあろうが、それよりも「自国に危険が及ぶ」と血の気が引いて、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除したとすれば、日本にアメリカを責める資格はない。自業自得とはいえ、アメリカは実際にテロの標的にされる心当たりがあるのだ。アメリカからすれば迷惑で済まぬ事由である。また、これは明らかに「スパイ防止法」が存在しない日本国の欠陥であり、対等な同盟関係を結ぶに値しない頼りない国だという証左と言える。勇ましく「国軍を具備するのだ!」という前にやることはあるのだ。中途半端なら9条のほうがマシかもしれん。

また、北朝鮮がイージス艦に関する情報を得ているとすれば、それは間違いなく支那からだとも自明である。国際社会はいとも簡単に「情報を盗まれる日本という国」に呆れ果てたことだろう。これほど情報化社会だと喧伝しているのに、その情報戦の最前線ともいえる海上自衛隊内部では最重要機密が幹部でもない「2曹」に盗まれているのだ。2曹といえば下士官である。兵卒の上だ。これは情報管理におけるケアレスミスといわれても仕方がないところだ。そして普通、軍隊というところでは「うっかりポカ」はあり得ない。


ハニートラップ――――


以前、阿倍野の居酒屋で何かの打ち上げをした際、西村眞吾氏から「中国のホテルではベッドの下まで確認する」と聞いたことがあるが、それはベッドの下に裸の女が入っているかもしれないからだ。いわゆる「事実関係」などどうでもよくて、裸の女に抱きつかせて写真を撮れば、あとは日本の売国マスコミがシゴトをしてくれる手筈となっている。

今、これにまんまとやられたのが自民党の総裁をしている。今回のいわゆる「尖閣ビデオ流出問題」について、冒頭に思い出した「イージス艦の情報漏洩事件」ではなく、なぜだか「2.26事件」を引き合いにしているから困ったものだ。前総理の可哀そうな子も「クーデター」という文言を嬉しがって使っていたが、自民も民主も、もうちょっと頭のカシコイのをトップに置いたらどうだ。海上保安庁の主任航海士がネットカフェからユーチューブに動画をアップした今回の件と、1500名からなる将校のクーデター未遂の区別がつかんなら黙っていろと言いたい。2.26の青年将校の多くは死刑に処されたが、この主任航海士は在宅で捜査となったらしいではないか。針小棒大に過ぎる阿呆どもであるが、いずれにしてもこれは「ダメなものはダメ」という浅薄な愚見に他ならない。

先日もここに書いたが、如何なる無茶な理屈を弄しようとも、これはどこまでいっても「国家機密漏洩」にはならない。つまり、公務員法違反、守秘義務違反での起訴は難しい。世論が肯定的だから、ではない。この主任航海士はクーデターを企てたわけでもないし、義憤に燃えて主君の仇を討った赤穂浪士でもない。民主党の全身マッサージ野郎も支那でサソリでも喰っていればいいものを、元弁護士だとかで「絶対に有罪。無罪なら国家運営が出来なくなる」などと吹かしているけれども、己のところのボス幹事長なのか一兵卒なのか知らんが、その場合は「推定無罪」だと開き直って威張っておいて、それで政権がぐらつくとなれば、いくら多くの国民が「よくやった!」と肯定的でも「絶対有罪」と断罪するクソ卑怯さはどうだ。民主党の議員は「ほしゅは」であろうがなんだろうが、次の選挙を考えると首のあたりが寒くなってきているのではないか。精々今のうちに「石にかじりついて」おくことだ。その石はハリボテでもろく崩れ去るだろうがね。



また、横浜で開かれたAPECでの中露との首脳会談も大したものだ。国後に不法入国したメドベージェフとニコニコ握手とは恐れ入った。小泉元首相が訪朝した際、当時の官房長官だった安倍さんは「絶対に笑顔をみせてはいけない」と釘を刺したそうだが、領民を拉致されてヘラヘラする総理大臣などあり得ん話だった。しかし、現在の日本国には領土を奪われたまま上陸までされてヘラヘラする総理がいる。まったく冗談のような国だ。

2 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2010-11-17 20:48:22
>からすさん

戦国時代も仕方ないですかねー

ま、

仙谷時代よりはマシかと・・w
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Unknown (Karasu)
2010-11-16 07:27:41
なかなか、頭が痛くなる話題もありましたが(笑)
支持率の急落で、ミンスは石に噛り付いても政権を維持しょうとするでしょうね。
そして、数年後になるのか選挙が・・
これは凄い戦国時代になるのかと思ったりします
ただ、ミンスが消滅するのは確実でしょう、失われた数年を残して・・しかし、それは、よく言われる、失われた数十年を、さらに超越するような損失を残して
ですね

それを修復しなければならない
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