忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2008.12.19 [3]

2008年12月19日 | 過去記事
18日、「金正日を狙ったテロ未遂事件があった。犯人は逮捕した。韓国の情報機関が送り込んだ人物だった。」というショッキングなニュースが出た。▼今日、19日になって韓国情報機関からは「無関係」とコメントがあり、新聞各紙も続報はとくにないようだし、なにより朝鮮新報などの機関紙にすら出ていない。▼前後するが、昨日ネットでそのショッキングな記事を朝日新聞で見つけたとき、すぐに産経新聞と読売新聞も探してみたがなかった。ただ、毎日新聞にはアップされていた。速報は朝日と毎日。その時点で眉唾だ。▼「テロ未遂」という響きからは被害者の非を探しにくい。「未遂」で終わらせた北のSPは、アメリカ大統領自ら避けた「靴」を投げさせたSPよりも優秀だと思えるし、「テロリストに襲われる」ということは、自らを「テロリストではない」という根拠にもなる。▼映画好きな金正日ならば知っていると思うが、そういう筋書きの場合、犯人は「第一発見者」か「被害者本人」である。狂言からのストーリー展開はよくある話だ。▼いずれにせよ、目的はいまひとつわからないが、はっきりとわかることもある。それは、金正日の権限は「未だ絶対である」ということだ。北のスポークスマンもバカじゃない。揺さぶるなら、もっと妙案を出すだろう。▼犯人が所持していたのは「毒薬」だったという。「動かない金正日」は毒を口にしない。


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