忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2011.7.25

2011年07月25日 | 過去記事
タトゥー露出禁止は人権侵害…海の家が提訴検討(産経新聞) - goo ニュース

<神戸市須磨区の須磨海水浴場で入れ墨(タトゥー)の露出禁止を盛り込んだ神戸市の全国初の条例をめぐり「規制は人権侵害」などとして「海の家」の組合幹部らが市を相手取り、条例の一部停止を求める提訴を検討していることが20日、分かった。昨夏に相次いだ違法薬物事件を受け、健全化策の切り札として規制を強化したが、若者に流行するファッション感覚のタトゥーも規制対象となったことに対し、「利用客を選別する条例だ」と組合側が反発。市側との法廷闘争に発展する様相をみせている>



パラオのプライベートビーチで妻と泳いでいると刺青を入れたオッサンがいた。海に潜るときどうするのか、と思うほどの化粧の濃いオバサンを連れていた。顔面に「パラオフィッシュ」がくっついているのかと思った。いや、それはどうでもいい(笑)。

それよりも私は「ヤクザがバカンス」というナンセンスに笑ってしまう。ヤクザだって人間だもの、夏になれば海水浴にも行きたいし、デートだってしたいし、家族がいれば子供を連れて遊ばせてやりたい、とも思うのだろうが、それがあまりにも滑稽であるから笑わずにはいられない。「仁義なき戦い」でも「網走シリーズ」でもいいが、日本の優れた任侠映画を観てほしいモノだ。極道という生き方は世間様の裏、堅気様の裏街道を歩くことだった。本来、筋の通ったお兄さんは、堅気衆が集う場所で「本職」だとバレるのを避けるものだ。バレて良いことなんか、お互いにひとつもないからだ。だから、こちらが何も言わなくとも、刺青があれば隠すのが「スジ」だった。目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず、ひたすらに任侠道を極めるものだった。

パラオのオッサンも背中と肩に墨があった。つまり、隠すつもりならTシャツ一枚で事足りる。要するに見せたい、のである。そりゃもう、見せたいならば、そこらの女子高生が可愛い小物を見せたがるのと同じく、周囲はちゃんと「ほぉ~」とか「なるほど~」と言って見てあげればいい。照れ隠しに「なんだてめぇ!」とかやるだろうが、ちゃんと微笑みながら「カッコイイね、それ、観音様?」とか言ってやればいい。そんなオカマヤクザ、心の底では「きゃ゜*。:゜:。*゜(喜≧ω≦)人(≧ヮ≦)゜*。:゜:。*゜うれぴー」てなもんだ。

しかも、だ。堅気の皆様が楽しく海水浴を楽しんでおられるのに、そこに厳めしい刺青を出しておきながら、それを「人権侵害」とは菅原文太も赤旗にインタビュー記事を載せるはずだ。そうやってチンピラが墨を隠さないから、素人の餓鬼も真似をし始めた。巷の餓鬼はまさに「見せたいから」やるわけで、だからちゃんと「ファッション」とか言っている。戦後教育のお陰で「表現の自由」とかいう屁理屈も覚えている。暴走族が朝日新聞みたいに「集会の自由」と理屈をこねたのと同じだ。

条例も「隠せ」と言っているだけだ。スポーツジムのプールでネックレスやら時計を外すのと同じく、普通、そこは「ああそうですか」で済む話である。また、驚くのは条例に反対しているのが「海の家」などの組合だということだ。屁理屈はこうだ。


<幅広い世代が楽しめるはずの海水浴場の利用客を限定する条例><タトゥーが即犯罪行為のような印象を受ける。海水浴場は多種多様な人が利用する公共の場。国際観光都市の神戸市は外国人も多く、文化や表現の自由まで禁止するのは人権侵害>


この屁理屈をわかりやすくするには、例えば「海水浴場」を「町の公園」に変えてみるといい。お母さんが子供を連れて遊びに来る公園で、たこ焼きを売っている屋台があるとする。そこに刺青を入れた連中が砂場やブランコで遊ぶ。お母さんは不気味に感じるだろうし、偏見と言われようが差別と叱られようが、ちゃんと子供らのことを心配もする。そこで「公共の場」である公園を管理する市町村は「あんたら公園に来てもいいから刺青は隠せ」という。ここは小さな子供らも遊ぶ場所だと。さて、たこ焼き屋がコレに反対するとすれば、その理由は何だろうか。

実に簡単である。要するに商売、その刺青客もたこ焼きを買うから、である。また、長らく不景気(ということになっている)の日本である。子供連れ客は弁当持参かもしれない。少なくとも水筒にお茶くらい入れてくる。昼間からビールは飲まないし、焼きそばやらのボリュームのあるB級グルメも通じない。刺青があろうが無かろうが、数人の餓鬼がワンドリンク、ワンフーズしてくれるほうが売り上げになる。つまり、海の家も同じなのだ。

だから正しくは、だ。「主要顧客である刺青をしたような若い客層を遠ざける可能性の高い条例は、我々「海の家」などを経営する者にとっては死活問題であり、結果、売り上げの低迷は避けられない。須磨区は我々「海の家」の経営を悪化させるな」と言うべきだ。これなら一応、理屈は通る。理屈は通るが、誰も納得しない。なぜならサウナも飲み屋もパチンコ屋も同じようなもんだからだ。「刺青=暴力団関係者」というのは、どうしようもないイメージである。しかも、そういう客こそ「主要客」なのも同じことだ。

それでも「公共性」を言うなら、すいませんが、ちょっと隠してもらえます?くらいはやらないとダメだと言うのだ。「海の家」の経営者も経営者ならば知恵と金を出して、左翼かぶれの反対反対ではなく、各種サイズを用意したポケモンやらドラえもんのシールでも売ればどうか。海水でもはがれにくい「刺青隠シール」とか売ればいい。ピカチュウかポケチュウか知らんが、愛らしい漫画のアニメなら須磨区もうるさく言うまい。漫画なら周囲を威圧せず子供らも喜ぶ。ちゃんと修行した極道の兄さんではなく、どうせ体に絵を描いて見せたいだけの連中だ。なんでもよろしかろう。「ワンピース」とか「トトロ」とか売れるかもしれないじゃないか・・・・ちょっとシール屋さん行ってくる。






http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110725-OYT1T00012.htm
<政府は、不当な差別や虐待で人権侵害を受けた被害者を救済するための人権侵害救済法案の骨格を固めた。新たな人権救済機関「人権委員会」を独自の規則制定権や人事権を持つ国家行政組織法上の「3条委員会」と位置づけ、法務省の外局として設ける一方、人権委による調査には強制力を持たせず、調査拒否に対する罰則規定も設けない内容だ。政府は近く法務省政務三役による「基本方針」として骨格を決め、法案は今年秋に召集される見込みの臨時国会に提出する方針だ。人権委員会は、人権侵害が疑われるケースを調査し、その行為をやめるよう勧告する権限を持つ。国家行政組織法には、所管大臣が最終責任を負う「8条委員会」もあるが、独立性を高めるため、「3条委」とすることにした。委員は地方参政権を持つ人に限定し、外国人が就けないようにする>




私の職場にも「人権擁護委員」が来て無料相談会を開く。誰が何を相談しているのか知らないが、今度、私も参加して「職場にKARAのDVDが置かれていたりして心苦しい。職員がK-POPの音楽を流すのが辛い。また、職場の中年女性は“韓国には徴兵があるから男性が逞しい”などと言っているが、とはいえ、日本の若者を徴兵するのはダメだと言う。なにより、在日の私が祖国の徴兵に応じていないことへの差別発言ではないか。」と相談してみたい。あ、もちろん、↑の刺青海水浴も相談すればどうか。

まあ、いずれにしても恐ろしい時代になったものだ。この記事でも、単に「日本国籍を有する者に限定」とすればいいのに、わざわざ<委員は地方参政権を持つ人に限定し、外国人が就けないようにする>としているのも不気味である。もちろん、民主党政権の尽力で法案が通った暁には、見事に「萎縮した世間」が出来上がる。解放同盟やら朝鮮総連やら民潭やらが、ますます潤う世の中になる。日本人で男性で健常者で民間人はもう、道の隅を下向いて歩いたほうがいい。何があっても「犯罪者の子孫ですから、生まれてすいません」と泣きながら許しを乞うべきだ。これからは「弱者の奴隷」になる覚悟が必要だ。もうすぐ痴漢冤罪など話にならぬ無茶をされる恐れがある。

被差別出身のフリーライター、角岡伸彦などは「はじめての問題」という著書の中で、高校3年生のとき遊びに行く際、友人の女子生徒に「弁当を作ってくれ」と言ったことを恥じ、その頃の自分自身を猛省して「バカだった」と詫びている。相手が女性だからといって、何故に「弁当作るのは女」だと決めつけていたのかと胸を痛めているわけだ。これからはこういう人権感覚溢れる、心優しい光り輝く人間を目指さねばならない。人の世に熱あれ、人間に光りあれ、ということだ。精進したい。

さて、今日は天気もいいし、洗濯が終わった妻に「弁当でも作らせて」公園でも行くか。犬でも連れて。





http://www.asahi.com/food/news/OSK201107210079.html
<こっそりマッコリ、好評で25店に販売 大阪の女性摘発>

<女性が無免許製造を認めて追徴課税など計約200万円を全額納付したため、国税局から検察
庁への刑事告発は見送られたという。

〈マッコリ〉モチ米や小麦粉などを蒸し、こうじと水を加えて発酵させた韓国の酒で、高麗時代
(918~1392年)の詩にも登場する。蒸留せず、白濁しているために「濁り酒」とも呼ばれる。加
熱処理されたマッコリと比べ、生マッコリはおいしさが保たれる期間が短いとされる>



細かい場所はともかく、大阪は鶴橋にある「店」にもある。そこは、いわゆる普通の「長屋」であり、店の看板などは出ていない店だ。普通に玄関を開けて、細い階段を上がると、カウンター席が6つほどある「店内」となる。座敷のようなスペースもあるが、そこでは子供が宿題していたり、小学校高学年くらいのお姉ちゃんがドラえもん見ていたりする。

気の良いオモニがいて、いろいろと喰わせてくれる。しかも、美味くて安い。私は「生の子袋」などは喰わないのだが、思わず、その店では追加してしまった記憶もある。そして、そこには当然のように「ポカリのペットボトル」に入れられた「マッコリ」がある。コレが申し訳ないのだが、とても美味いのだった。ホルモンがススムクンである。

また、アルコール度数も出鱈目で、スーパーの店長時代に何人かで行ったら、私以外の全員がぶっ倒れたことがあった。「3杯以上飲んだらダメ」と怖いこと言われながら飲んでいたのだが、きっちり、全員が4杯飲んでいた。ちなみに私は7杯飲んでから日本酒に切り替え、最後はちゃんと「特製ビビンパ」で〆た。

告白すると、生前の祖母も作っていた。幼き私もよく舐めていた。祖母はいつも、布団を敷いてからちゃぶ台の前に座り、5歳くらいの私を横において美味そうに飲んでいた。酒というモノは、味はともかく、意外に簡単につくれる。ざっと書くとこうだ。

ミネラルウォーター、2リットルのペットボトルを買う。それを米3合に「2合分」入れ、少しだけ日本酒を入れて炊く。残りのミネラルウォーターは冷蔵庫で冷やす。炊きあがった米に残りの冷やしたミネラルウォーターを注ぎ混ぜる。米麹を200グラムほど入れて混ぜる。イースト菌を少し入れる。同じくらいの量の乳酸菌を入れる。蓋をして日の当らぬ場所に放っておく。3日後、それを布で絞る。絞った汁をビンかなんかに入れて放置。忘れた頃に冷蔵庫に入れて冷やす。しゅわしゅわ美味しい「どぶろく」の完成だ。お早めに召し上がってください、というか、コレは密造だから売らなくとも犯罪となるのだが、いわゆる「あの辺り」では珍しくもなんともない。

そういえば、だ。「あの辺り」にある「カラオケバー」を紹介しておく。その店は先ず、ビール・ウィスキー・焼酎が飲み放題。最新型のカラオケもある。それから各種スナック類はもちろん、キムチ鍋やらの「料理」も追加して食べ放題。味もそれなりのモノだ。私は「すき焼き」を追加して食べた。さて、問題。コレで料金はいくらでしょう。

答えは「お一人様1000円ぽっきり」だ。個人店舗である。コレで採算が合う、という人はいるだろうか。私もかなり飲み歩いたから言うが、次の日の体調はもちろん「飲んだ量」にも影響されるが、それよりも「飲んだコース」が響くのだと皮膚感覚で知っている。コースに「怪しげなアッチ系の店」が含まれる場合、翌朝、もしくは、そのまま深夜に悶絶する。頭か腹、若しくはその両方が激痛に襲われ、猛烈な後悔の波が押し寄せる。

私の長らくのお気に入り、東大阪にある「地酒を飲ませる元イタリアンシェフの店」では朝まで飲っても「普通の二日酔い」で済むが、そこに「あの辺り」の店が絡むと死ねる場合がある。私は「あの辺り」で飲むことが多かったが、御蔭様でその中でも「最も高い店」で飲んでいたから生命は無事だったに過ぎない。3万円とか5万円のニューボトルはちゃんと「未開封」だった(笑)。

酒など「その気」になれば風呂場で作れる。あの「某有名メーカー」の高級ウィスキーのラベルもコピーできる。封を「再生」することも可能だ。「あの辺り」には「空き瓶を持って行くと中身も再生してくれる」という魔法の工場もある。こんなのみんな知っている。

せっかく鶴橋のオモニを釣りあげたのだから、そのまま「あの辺り」も一掃すればどうか。




2 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2011-08-04 04:16:18
>からす さん

あ、私も銭湯だったので知ってます!結構、いましたよね?あと、「山田バー」のとき、近くに銭湯があったんですけど、そこにも通ってました。基本的に好きなんですw

近くのスナックのママもくるらしく、あそこのママの「内もも」には蝶がある、とか余計な情報をくれたりするおばちゃんがいたりねw


ともかく、なんとも「粋」とかがない時代ですかね。かっこ悪く安い時代になったものです。

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Unknown (からす小島)
2011-08-01 14:21:05
その昔、仁義なき人達がいまだに現役で頑張っていたとある町の近くの町?での思いでですが、

よく行っていた、お好み焼き屋のおっちゃんは何時もサングラスをかけて鉄板仕事をしていました。
やがて愛嬌のある笑い話をしていた、そのおっちゃんが、汗を拭くために、顔を見せないようにしながらサングラスを取って顔を拭いたのですが、その目付きは長年の稼業?でできた目付きであったのを、少年の私でもピンと感じたものでした。

また、銭湯に行くのが普通であった時代に、裸にならないで長袖のシャツを着ていたおっちゃんが、そのシャツの上から体を洗っている不思議な光景を見たことがありました
よく見ると、モンちゃんが、透けて見えていました

いまはこれ見よがしに入ってきてますが、時代は大きく変わったのですね

爺さんは、氷枕(2升ぐらい入ったのでは)に詰めて宅配にくる産地限定特製地酒を入手して呑んでいましたね
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