忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

女は寒けりゃ何か着る

2010年11月02日 | 過去記事

申し訳ないが、数日前から車で介護学校に通っている。定期券も数日残っていたのだが、もはや、電車で通うことは不可能となった。いや、満員電車がどうのではない。駅から結構な距離を歩くのにも慣れてきたところだった。なにより電車ならば読書も出来る。1時間も呆けているのはもったいないから、新聞も含めていろいろ読めていたから無念ではある。

しかし、だ。

数日前からだが、ちょくちょく暖房が入りだした。私の場合、これは命に係わる。それに私だけではない。サラリーマンのお父さん方は汗を拭き拭き、ネクタイを緩めて溜息をついている。おい、近鉄に阪急よ。ちょっとは考えてから温度調節しなさい。満員電車なんだから、何もせずとも電車内の温度も湿度もお腹いっぱいだ。女性専用車両は勘弁してやるから、温度設定くらい「男性優先」にしなさい。女は寒けりゃ何か着る。ったく。

それにしても車は快適だ。渋滞を考慮して少し早く家を出るのだが、ンなもん、そこらの若造ではあるまいし、あと5分寝かせて~など無縁な私は昨夜も20時に寝て4時には起きている。早寝早起きが苦にならぬ年頃なのだ。そう、私は祖父なのである。むはは。

それに車ならラジオを聞きながら行ける。まあ、そのくらい電車でも可能なのだが、それはともかく、久しぶりに聞く「ありがとう浜村純です」の面白さはどうだ。

昨日も「通り魔事件」を紹介していたが、早朝に風俗店勤務の女性が62歳の男に後ろから刺されてバッグを奪われるという事件だった。刃渡り9センチの果物ナイフは、女性が着込んでいた分厚いコートを貫きはしたが、女性の怪我は軽傷で済んだとのことだ。ンで、私が声を出して笑ったのは次だ。

偶然にも現場に居合わせた「オシボリ屋さんの配達員」が被害者女性の悲鳴を聞いて駆けつけ、男を取り押さえたらしいのだが、その際、浜村純が「オノレなにしとるんじゃ!しぼりたおしたろかい!」とセリフを入れるのだ。「しぼり倒す」が私の中でヒットしたのだ。オシボリ屋さんだから、というわけだが、いやぁ、相変わらずの「浜村節」に唸った。

この事件の前には上海万博をやっていた。なにやら「万博おばさん」という日本人のことも紹介していた。温家宝も閉会の挨拶で感心していたらしいが、183枚のチケットを購入しての皆勤だという。上海にマンションを借りて家族で滞在し、40度の熱が出た日も通い続けたとのことだ。愛知県在住の「万博おばさん」は、前回の愛知万博にも通い詰めていたらしいから、次のミラノにも行くのだろうが、ま、勝手にすればよろしい(笑)。

ンで、浜村純が「中国という国はこういう子供っぽいことを恥ずかしげもなくやるんですわ」と呆れていたのが、この「万博おばさん」を招いていた「中国デー」のことだった。支那共産党は「万博おばさん」に対して、支那の国営企業に強制参加させてまで入場者数を水増しした万博に、日本人が自分の金1千万円も使って上海に滞在&皆勤賞とは、なんという愛国無罪、感謝感激、シェイシェイ!とのことで、このレセプションか何かに招いていたのだが、この度の尖閣諸島の一件で「招待を取り止めする」と伝えてきたそうだ。

これに「万博おばさん」は猛然と抗議して撤回させ、当初の予定通り、そのレセプションに参加したというから、どこかの民主党政権は見習ったほうがいい。というか、このおばさんに外交してもらえばどうか。また、大阪府の橋下知事も同じく、招待を取り消しとされて公然と批判したら、支那共産党は取り消しを取り消したようだ。間違えていないならば強く出りゃいいという見本であるが、何をされても強く出られない民主党のカスどもは、おそらく、たくさん何か間違えているのだろう。

そして、上海万博が閉会するのに合わせたようなタイミングで、ロシアのメドベージェフが国後島に上陸した。前代未聞の愚挙であるが、これらを招いた日本の政治家のていたらく、と同時に、いつまでも「こんなの」を当選させ続けている有権者の意識低下は末期的ではある。今回も「元島民」などが北方領土に向かって「取り戻すぞ!おー!」とやっているが、その数は200名ほどだ。多くの有権者は「北方領土」や「竹島」などの「実効支配されている領土」について、もう、知らないか、あきらめているか、興味もないのではないかと思う。支那が盗りに来ている尖閣もそうだ。領土なんてどうでもいい、という人が過半以上であれば、これは必ず奪われることになる。もちろん、北朝鮮による拉致被害者も同じことだ。本当にこの国の「自分主義」は異常である。

例えば、昨年の夏、西村眞吾氏は「安全保障」や「拉致被害者奪還」を唱えて選挙を戦ったら落選した。民意はそんな物騒なことよりも「(自分の)生活第一」だとして、貴重な政治家からバッジを奪う結果となった。頼りない「ほしゅ派」とやらの政治家が「安全保障は票にならない」と不抜けた理屈を公然と吐く根拠となった。

確かに「拉致被害者奪還」やら「領土奪還」では当選できない世論が形成されているのだろう。無論、マスコミも同調する。北方領土にロシアの大統領が上陸しても「時間をかけて解決しなければ」とやる。「実効支配が続いてますからね。もう、ロシアの島民は3代も続いています」とやる。共産党も「千島列島を返せ」と言うだけだから大きな声で言う。もちろん、そこに具体的な提案などない。どうせ「真摯に対話を続けて~」と言うのが関の山だ。自民党の西田昌司議員が岡崎トミ子に対して「竹島はどこの領土?」と問えば、あの腐れ外道でも「日本の領土だと思います」と蚊の鳴くような声で言うことはする。

つまり、大きな声か小さな声かの差異だけだ。いま、政治家が「武力衝突の可能性も辞さず、必ず、我が国民と領土を取り戻す!国民の皆さん!覚悟はよろしいですね?」と問えば、いったい、どれくらいの有権者が投票するだろう?要するにそういうことなのだ。

そんなことで政治家だけを「売国奴」呼ばわりしても仕方がない。売国しているのは日本国民の無関心であり、不勉強である。日本政府が1万回「遺憾の意」と表明したところで領民も領土も還らないことは自明である。さらには「裏」でよろしくするようなカス政治家が出てきても不思議ではないのである。

北の海に向かって雄叫びをあげる「元島民200名」だけが投票権を持っていたとすれば、北海道の政治家は「命懸けで北方領土を取り戻します」を公約に挙げ、具体的な方法も提示することだろう。もしくは、誰も立候補しない。

地域の代表、国の代表を選んで決める、ということは本来、その人物の意志や決意に賛同し、それを全力で支えるという覚悟を要することになっている。だから、この国の有権者は「日本の主権を護る!」などと公言する物騒な人は敬遠する。自分だけはお腹一杯で安心して眠っていたいから、である。がしかし、世界の普通の人々は「安全保障」を他国に丸投げして安心して眠ることはしない。それこそが「本当の危険」であると知っているからだ。自分は良くとも、自分の子は?孫は?と考えるからだ。

青山繁治氏は講演の中で「日本は戦後平和でした」に異を唱える。この国のどこが平和なんですか?と問われた聴衆は押し黙る他ない。平和じゃないからだ。国民を拉致され、領土を奪われて、税金を掠め盗られ、この国のどこを探せば平和なんぞ落ちているのか。

喧嘩にもコツがある。ダメなのは「中途半端」だ。ヤルなら死んでもヤル。ヤラないなら靴を舐めても許してもらえるまで謝る。日本は明らかに後者を選択している。だから、ロシアは日本の抗議をして「理解不能」というのである。「アレ?おまえらヤルの?ヤラないんでしょ?どっちなの?」となることは当然である。ちょっと押されたら引っ込めるならば出さない方が賢明だ。「逆らう奴隷」など、その言葉自体が矛盾している。

武力の無い自立などあるわけない。暴力装置の利かぬ秩序など成り立つはずがない。どれほど夢と理想を語ろうとも、警察官が拳銃を持っていなくて逮捕権もなく、単に口頭で「注意する」だけしか権限が無い世の中を想像してみればいい。それはもう、駐車違反すら取り締まれないことを意味するだろう。無法地帯だ。つまり、国際社会からみた日本である。

2 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2010-11-03 10:50:39
>な さん

>酒乱のスライディグ女王

ww


なんかカッコイイw



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Unknown ()
2010-11-03 01:40:34
ロシア大使は帰国させるみたいですし、民主の衆院か参院の議長は記者に逆上して、ロシア大統領の飛行機にミサイル撃ち込め発言しちゃいましたね。
正確には「撃ち込めとでも言うのですか?」ですけどマスコミの真似して切り取ってみました。
しかし、何でロシアには強気なんでしょう?
不思議ですねぇー

何か民主議員を見てると、一部女性特有のブルーディのヒステリーみたいのバッカリですね
アー、hotな所で酒乱のスライディグ女王もいますが..
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