忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

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2009年10月21日 | 過去記事
■2009/10/20 (火) 大衆娯楽の殿堂はこちら 1

私は――――

焼き肉が好きだ。焼き肉を食べるときは日本酒だ。それは、日本酒が好きだからだ。カクテルは嫌いだ。甘くて気持ち悪いからだ。私は「らっきょ」が好きだ。立ち飲み屋なら絶対に注文する。好きだからだ。軽く七味を振って「つまようじ」で喰う。割りばしで喰わない。そのほうがなんか粋だからだ。私は「からあげ」が好きだ。美味しいからだ。弁当を喰うときは「から揚げ弁当+α」だ。ちょっと足らないからだ。ンで、

私は――――

「高山正之」氏が好きだ。著作はほとんど読んだ。あの鋭い切り口に、しっかりと裏付けされた知識と経験、なによりあのユーモアが知的センスを感じさせる。非常に面白く読ませてもらっている。実はさっきも「世界は腹黒い」を読み返していた。面白いから、どんどん読んでしまう。非常に勉強にもなる。だから、阿呆な私でもちゃんと“世界は腹黒い”と思う。でも・・・でも「ぱちんこ」はダメだと言う。廃業させろと言う。米軍が唯一許した軍歌が「軍艦マーチ」であり、それは「パチンコ屋」だけで許可されたと怒ってらっしゃる。しかし、それは違う。いくら好きな著者であっても違うものは違う。いや、尊敬に足る人だと思うからこそ、はっきりと書いておきたい。

ちゃんと「ぱちんこ」にも資料がある。それ(パチンコ100年史・別冊グリーンべると)によれば、福岡県小倉市で、当時「小倉遊技業組合」の組合長を務めた塚本謙三郎氏は「昭和十年に始めたばかりだったが、軍艦マーチがやたらに聞こえるようになって、ぱちんこもここまでか・・」とあきらめムードになったと述べている。正確には「軍艦マーチ」が「ぱちんこ店」で流されたのは昭和13年だ。2年前の昭和11年に「2.26事件」が起こり、翌年の12年は「日支事変」だ。日本国内が一気に戦意高揚し始める時期だ。そこで「大衆の遊び場」でも愛国行進曲が流され始める。決してGHQが「初めて流した」わけではないのである・・・・ということで、今日は「パチンコの話」を書いてみようと思う。

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ところで――――

私は「西村眞悟」が好きだ。生き方も話し方も文章も好きだ。居酒屋で酒を注いでくれたときは嬉しかった。落選を聞いたときは、久しぶりに「モノに八つ当たり」した。「なにをしとんじゃ!西村眞悟を落選させてどうすんじゃ!!」と堺のほうに向かって吠えた。でも、「第170回臨時国会」において西村眞悟代議士(当時)から出された請願件名は「パチンコ店における出玉の換金行為を取り締まり、かかる行為を完全に違法化するよう求める請願」というものであった。高山氏と同じだ。日本から「ぱちんこ」をなくせということだ。私は悲しくなるのである。おろろん(泣)。

今日は、この尊敬できる両大御所に「読んでもらっているつもり」で書いてみたい。全力で我が「パチンコ業界」を擁護してみる。全国の「遊技業」を営む人のために、そこで従事する20数万人(総務省まとめ→平成16年度:29万9306人)のパチンコ従業員のために、同じく、関連業者のために、そしてなにより、日頃のご愛好に感謝を捧げる愛すべき「パチンコファン」のために、である(ハードルが上がってるww)。

先ず、ネットを覗くと必ずありそうな「イチャモン」から答えてみたい。

Q:パチンコというものは韓国でも禁止になった違法ギャンブルだ。なぜ、日本では禁止にされないのか。それは在日の資金源になっているからだ!コノヤロー!!

A:「在日の資金源」というか、全体の90%が韓国籍ですね。5%が華僑。残りの5%が日本人経営だと言われています。そして、かなり無理な解釈ですが、正確にいえば「(まだ)違法」ではありません。だからこそ西村氏は「パチンコ換金を違法とせよ」と請願しているわけです。また、「韓国で禁止されたのに!」は高山氏も述べておられます。以前、韓国でも「海物語シリーズ」などがブームになりました。あれだけ反日なくせに、どういうつもりか「大ヤマト」なども一大ブームを巻き起こしました(笑)。

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法改正により、韓国でも「パチンコ」が認められました。「メダルチギ」と呼ばれ(ちなみに海物語はパダヤギ)ソウルなどの大都市を中心に一気に広がります。しかし、ご指摘の通りすぐに禁止とされました。当時の大統領ノムヒョン(故人)が謝罪するまでの騒ぎとなったのです。ンで、それはなぜか?

まさか、韓国人が公共良俗とは何かを考え、自浄作用が働き、こんな違法ギャンブルに浸かっていてはダメだ!我々大韓民国の国民は、この違法ギャンブルを断固として拒否しようではないか!となったのである・・・とは言わないですよね?

そうです。まさにどっぷりハマったわけです。結果はすぐに出ます。自殺者急増、犯罪は横行、日本と違うのはその勢いにありました。また、負けた腹いせに店に糞尿を撒く事件が多発。トラックで突っ込むなど日常茶飯事、店長が射殺されるわ、放火はされるわ、とても「商売としてやってられない」状態となりました。だから韓国は「ぱちんこ」を慌てて禁止したのです。ノムタンは(許可した)責任を追及されたわけです。

はっきり言いますが、それは「民度の差」です。「ほどよく遊んで帰る」ことができる日本人の性質とは明確に違うわけです。ノムタンはそこを見誤ったわけです。なんだかんだと言っても日本では巨大な産業です。多くの内需経済を促し、大量の雇用を創出することは自明の理でありました。だから真似したんです。でも、できなかった。日本人と違い、自分の意思で店に来て、自分が台を選んで、自分が遊ぶ金額を決めて、自分でやめるタイミングを計って「遊ぶ」ことが、韓国人にはできなかったわけです。

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Q:パチンコ屋の売り上げは巨額であり、それを北朝鮮に送金しているではないか!しかも脱税はナンバーワン。ブラック企業ばかりだ!やくざともつながりがある!

A:確かに売り上げは巨額です。今はもう、さみしい話ですが一時期は「30兆円産業」と言われておりました。これは医療全般や部品も含めた自動車産業に匹敵します。超巨大産業と言って差し支えないでしょう。そして「脱税」ですが、これは残念な話、あります。しかし、もちろん「全部の企業」がそうではありませんし、また、もっと正確にいえば「徐々にできなくなっている」というのが現実です。

パチンコ屋さんの売り上げは「ホールコンピューター」と「日本ゲームカード」によるコンピューターで同時に管理されています。これは「プリペイドカード」を使用する「CR機」と呼ばれる「ぱちんこ台」全てを「100円単位から」管理するものです。もちろん、いろいろ「不正のやり方」はあるんでしょうが、とりあえずのところ「ぱちんこで抜く(所得隠しをする)」ことは不可能に近い状態と言えるでしょう。(不正をする)コストもリスクも以前と比べモノになりません。もちろん、その「管理先」が警察官僚の天下り先になっていることも否めませんが、ともかくは「第3者が介入して売り上げを管理している」ということに間違いはありません。

それでも、危ないのは「スロット」でした。今でも「現金サンド(台間玉貸し機)」を使っているところも少なくありません。まだ、「スロット」に関しては「CR化」はしておりません。ですから「スロット」の売り上げは基本的に店のホールコンピューターで管理します。つまり、「4号機」などの全盛時代ならば、悪さする企業も多かったかもしれません。

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今でも「地下スロ(闇スロ)」と呼ばれる非合法な店では絶賛稼働中の「あの名機たち」がホールで活躍していた時代ならば、その売上金額は相当なものでした。しかし、我らが安倍政権はやってくれました。あの輝かしい名機たちは「著しく射幸心をそそる恐れのある遊技機」に認定され、法改正によって撤去させられるわけです。次に出てきたのは「5号機」と呼ばれる阿呆みたいに面白くない機械でした。安倍さんの所為で商売にならない店が続出(笑)。以前と比して、トホホな売り上げになりました。私は個人的に「美しい国」になるなら仕方がないとも思っておりましたが、店のほうは「寂しい店」になりました。

ですから、この二つが言えるでしょう。

「減っている」&「少なくなっている」

無論、脱税なんぞ犯罪です。ゼロが当たり前です。しかし、言わせてもらえば、その他の企業はやってないんですか?朝日新聞とか、例えば朝日新聞、もしくは朝日新聞なんかの全国紙も数億円を隠していたりするわけです。それこそ枚挙に暇ない「業種」が、残念ながら税法違反を繰り返しているのが現状ではないでしょうか。

そして、「北朝鮮に送金している」ですが、これはあの「CRおぼっちゃまくん」で叩かれまくった「小林よしのり」氏がこう言っております。

「そもそも北朝鮮への送金問題は日本政府が規制するか禁止すればいいだけであって、わしはそれに賛成する。」

ネットでも「小林よしのりは北朝鮮に魂を売った!!」と大いに誹謗中傷されておりました。小林氏は「京楽に版権を売った」のであって「北朝鮮に送金した」わけではありません。無論、魂なんぞ売り飛ばしてはおりません。そして、これについては、我がパチンコ業界が、北朝鮮に対する日本国民の不満や怒りにおける「スケープゴート」にされただけだと言っておきます。「北朝鮮が日本に向けているミサイルはパチンコマネーで作られた」というのも如何にも浅薄な批判であり、もう「八つ当たり」もいいところでしょう。

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私の給料も「パチンコマネー」です。私はその金を「救う会の募金箱」に入れました。御存じの方はご存じでしょうが、各地で行われる講演会におけるカンパなどにも、わずかではありますが「心づくし」をさせていただいております。保守団体の集まりなどがあれば、自費で協力もいたしておりますし、各地にて行われるデモや決起集会に参加する交通費などの諸費用も「パチンコマネー」です。もちろん、西村氏や高山氏の著作を購入する金も「パチンコマネー」なんです。

2007年、IAEA(国際原子力機関)が北朝鮮の核施設を査察しました。その際、ウラン濃縮に転用された「真空ポンプ」は日本製です。台湾経由で北朝鮮に渡ったものでした。北朝鮮に「ミサイル運搬用のトレーラー」などあるでしょうか。過日、日本の中古車業者が捕まりました。東南アジア経由で日本製のトレーラーを転売していたわけです。

細菌兵器を製造する際に使用される点滴液も大量に北朝鮮に渡っておりました。「日本人を大量に殺すかもしれない」細菌兵器の培養液に使用されるのです。また、カネとモノだけではありません。北朝鮮に忠誠を誓う売国政治屋がいることは言うまでもありませんが、そのような阿呆政治屋にミサイルも核も作れるはずもありません。「技術者」が北朝鮮に渡っている。在日朝鮮人による「在日本朝鮮人科学技術協会」からウラジオストク経由にて科学者が北朝鮮を訪問しておりました。しかも再入国も禁止になっていない。

万景峰号の完全入港禁止は平成18年です。つまり、それまでは「迂回する必要すらなかった」わけです。言うまでもなく、金だって容易に持ち出せた。しかも、未だに総連は堂々とあるし、民主党は朝鮮学校も無償化するなどと言っている。

それで「北朝鮮のミサイルはパチンコマネー」だと言えますか。もっと露骨なことが行われているのではありませんか。「パチンコだけ」を敵視することに危険はないですか。

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Q:パチンコは戦後、朝鮮人らが始めた違法ギャンブルである!

A;報道写真家の景山光洋氏(故人)という人がいます。この人が昭和8年、樺太の「敷香(しすか)」というところで撮った写真があります。現在はロ助が勝手に「ボロナイスク」と呼んでいるところです。その写真には「一せんパチンコ」と書いた看板をあげる「銀座遊技場」が雪に埋もれながらもはっきりと写っております。日本で最北にあった「遊技場」です。当たり前ですが、「ぱちんこ」は日本人が開発した、日本人の大衆娯楽なのです。

Q:パチンコは日本人を堕落させる朝鮮人の陰謀だ!

A:日本人をバカにしないでください。そんな阿呆な民族ではないです。

Q:ともかく、パチンコは日本社会の役立たない!無くしたほうが良い!

A:違うと思います。先日、こんなニュースがありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091015-00000543-san-soci
<「裏パチ」を全国初摘発 警視庁>

「裏パチ」です。全国で初めての摘発だそうです。先述したとおり、既に「裏スロット」は巷に溢れています。(4号機などの)中古機の暴騰は8号営業のゲームセンターだけの需要ではありません。明らかに「闇の組織」に金が流れています。もちろん、その中には日本人もいるでしょうが、いちばん怖いのは蛇頭です。支那朝鮮人が暗躍していることでしょう。社会から「必要悪」を取り去った結果、こうなることは明らかです。

さて、ちゃんと公安委員会が管理し、営業資格を問われ、健全営業における教育がなされ、厳しいチェックがあり、所轄警察の検査を受けている「パチンコ屋」と、闇に紛れて恐るべき裏ギャンブルと化した「裏パチンコ」のどちらが日本社会のためにならないのか。

ところで、男性ならば性風俗で遊んだこともあるでしょう。もし、この日本社会から「デリヘル」や「ソープランド」などが一切、なくなったらどうなるのか。もちろん、ここは韓国ではありませんので、そこらじゅうでレイプ事件が・・とは言いません。しかしながら、言うまでもなく「日本人男性に性欲がある限り」、その手の商売は無くならないでしょう。これも同じく、地下に潜ります。

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つまり、地下組織の資金源とされるのです。覚醒剤がコンビニで売られたら、やくざは困るんです。あくまでも「違法だから成り立つ」ボロイ商売なわけです。現実に「地下スロ」では「コイン1枚100円」という店もあります。我々の業界では限度額「20円」のところが、実に5倍となっているのです。さらにそのレートで「4号機」を使うとどうなるか。

ひと晩で100万円200万円の勝負が可能です。そんな客が数10人来るんです。違法だから悪質なことをされても訴えることもできない。腹いせに警察官にチクると命が危ない。

「裏社会の人」がやらないと思いますか?

裏社会の新たな資金源にされるだけだとは思いませんか?

そして、これはもう既に「来た道」です。

昭和12年、パチンコ店は「新規事業禁止」とされます。新たに「パチンコ屋」をすることは禁止されるのですが、翌年の昭和13年には福岡県下でのパチンコは全面禁止が議論され始めます。

しかし、九州地区で開かれた「保安課長会議」にて「パチンコを禁止すれば花札や他のバクチが横行する」として見送られております。

「必要悪」の観念から「管理できるほう」を残したのです。もちろん、そのあとはご存じの通り、日本は大東亜戦争へと突入していくわけです。昭和16年には「金属回収令」17年には「企業整備令」が出されます。

郵便ポストまで持ってかれる時代に「パチンコの玉」が許されるはずもなく、パチンコは戦争によって淘汰されていきます。が、しかし、当時、久留米の「第12師団」があった軍需地帯では「兵隊慰安用」としてパチンコが許されていたりします。

愛されていたんです。日本の兵隊さんも「ぱちんこ」で遊んでいたんです。私はなんとも、悲しくも微笑ましい気持ちになります。あの軍律厳しい中にあっても「遊びの重要性」は理解されていたわけです。

支那朝鮮の言う「従軍慰安婦問題」を鼻で笑うのと同じく、如何なる状況であれ、人間は「遊び」を必要とするわけであり、それをちゃんと合法的に管理できる国が日本国だったのではないでしょうか。

常識の範囲で、決まりを守って、秩序正しく楽しく遊ぶことができる民族なのではないでしょうか。だからこそ、戦後復活した「ぱちんこ」は、今現在においても、どうにか「残っている」のではないでしょうか。

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最後に――――

私の「好きな話」をしておきたいと思います。

名古屋に「藤井文一」という人がいました。この人は昭和12年に画期的な発明をします。「11ミリ5グラム」で均一された「パチンコ玉」、つまり「鋼球」を直接入れて遊ばせる方式を考えたわけです。それまでは「コイン」を入れて球を出す「コイン式」でした。「一せんパチンコ」などはそうです。しかし、鋼で出来た球を盤面に飛ばすわけですから、となればガラスが持たない。藤井文一は「ガラス」を探して名古屋を歩きます。

そこで運命的な出会いがあるわけです。名古屋でガラス屋を営んでいた「正村ゲージ」の生みの親、「正村竹一」と出会います。そしてガラスと名古屋名産のべニア板を強化、商品化させます。正村竹一も自宅で「パチンコ屋」を開業することになります。

しかし、日本は大東亜戦争に突入。廃業を余儀なくされます。

そして戦争が終わった翌年の昭和21年、正村竹一は早くも戦後第一号となる「小物」というパチンコ台を作り営業を再開します。「進駐軍を遊ばせたらどうか」と当局から許可が出た所為ですが、それがなんと昭和20年の11月のことです。なんとも逞しい話です。

しかし、「小物」の釘は419本、入賞口が23個、上段に入る賞球は5個、中段が7個に下段が3個とバラエティに富んだ機械なのですが、どうも釘の間を抜ける球が単調な動きをしていると正村竹一は悩みます。そして、敗戦から3年経った昭和23年、正村竹一は「天釘4本」を並べ「八の字」「逆八の字」などの複雑な「釘配列」を考案。そしてなんと「風車」を打ち込んだ「正村ゲージ」を開発します。現在の「パチンコ台の元」です。賞球も「オール10」や「オール15」とした「正村ゲージ」のパチンコ台は爆発的に流行ります。

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そして、実のところ、私が感動するのは「そこ」だけではないのです。

正村竹一は「特許申請」をしておりません。どころか率先して廃棄台などを流通させます。
「真似しろ」と言わんばかりです。もし、正村竹一が特許を取っていたら、今の巨大なメーカーは「まさむら」だけとなっていたかもしれません。

私は「戦後の復興」を懸命に成す日本人には「遊び」が必要だったと思います。少しの遊び、少しだけ気が晴れる何か、要するに「日本に活気を生む」ために、正村竹一は特許申請をしなかった。これは愛国心、つまるところ「公共心」ではないかと思っております。

また、是非とも「パチンコなんか朝鮮人のお家芸」と罵る日本人に問いたいことがあります。

「真鍮」で出来た釘は「一寸(約3.03センチ)」、しかも先が「ねじ式」になった「抜けにくい」形状となっています。

また「鋼」で出来た11ミリ5グラムの「遊技球」などは言うまでもなく、つまり、パチンコに関する部品などの「寸分違わぬモノ」を大量生産し、更には0.1ミリ以下の調整で客を遊ばせながら儲けを出し、電子部品を駆使してバリエーションを出し、コンピューター基板による制御で新たなゲーム性を生み出すことが朝鮮人に出来たのかと問いたいのであります。

どこからどうみても「日本らしい」遊びであり、遊びの中にもきらりと光る職人魂が込められています。「ぱちんこ」とは実に日本人らしい娯楽なのです。

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私は――――

「ぱちんこ」が好きだ。仕事だからだ。文化だからだ。伝統だからだ。遊びだからだ。「ぱちんこ」で喜んだり怒ったりするおじいちゃんやおばあちゃんが好きだ。ムキになる若者は嫌いだ。台を叩くお客様は、どうか止めてください(笑)。

そして――――

私は「(パチンコ屋で働いていることが)親にばれたから」と言って辞める従業員や、私に面と向かって「(パチンコ屋じゃなくて)ちゃんとした仕事に就きたいんです」というアルバイトを許す。

所詮、「パチンコ屋」なんぞ「必要悪」だ。人に自慢できる仕事じゃないかもしれない。「ソープランドのCM」がゴールデンタイムのテレビで流れないように、「パチンコのCM」も流すべきではないと思う。

顔を背けられる仕事でいい。一家団欒の場にはそぐわない。家族揃って遊びに行く場所でもない。大人は若者に「パチンコなんかするな!」と言い続けるべきだ。そして、大人はこっそり遊びに来てほしい。出ます出します、だ。

「アミューズメント関連」なんて恥ずかしくて名乗れない。「サービス業です」もちょっと違う。我々は「遊技業」である。昭和初期から続く、伝統ある「遊技業」の人間である。

今日も我がホールは深夜を回っても電気がついている。

店長が釘調整を行っている。明日のお客さんのためにこちこちと、ハンマーを持ってうろうろと、データーを観ながら渋面をつくっている。

昨日も今日も、明日も明後日も、大衆娯楽の殿堂を守り続けるのだ。

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