余録

新天地

おばあちゃんいつまでもお元気で・・・とても美味しかった

2005年07月08日 06時16分25秒 | お遍路途中で
3月6日午前9時前後天候は晴れ、
気温はまあまあ初夏の暑さが感じられるが
さほど気にならない。

私の姿は白装束一色の姿になっている。

吉野川を過ぎて吉野川市に入った。
県道は狭く車がすれ違う度に歩道は無く
下水の蓋の上を歩くしかない。
県道の両側は住宅街にも関わらず
人の姿は郊外のためか行き交う事が無い。

吉野川市に入って数十分経った頃
初めて人に出会う。
私はひたすら歩いて、
何となくすれ違う寸前に、手招きで呼び止められた。
何がなんだか自分では理解できなかった。
というのもまさか接待があるとは思いもよらなかった。

手招きされるままおばあちゃんの家に図々しく入った。
接待します、と突然云われ巾着袋を手渡された。
私は断らず有り難く頂戴した。
直ぐその時、納札を咄嗟に手渡そうとしたが
他に使って下さい・・・と断られてしまった。
何とも申し訳ないとおばあちゃんと別れてから
自分に言い聞かせていた。
急に元気が出て巡礼を続けた。

おばあちゃんのメモと飴が入っていた。

メモは15c㎡の紙
  いつまで逢えるお四国えの
   接待小袋一人静かに楽しむ趣味の幸せ
   手招きして歩む85歳
   遍路に接待するも一、合うだけの縁

家に帰ってきてからお礼のハガキを出した。


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