冷たい北風

冷たい北風が埼玉の丘陵地を吹きぬける。
自然の中にある動物公園に行った。
私の家からは車で20分掛かる。
急遽予定を変更した。
東京の上野動物園に行く予定だった。
電車の混雑を避けた。
前夜に夜勤先から妻にメールした。
上野のパンダが見られるかどうか問い合わせの内容だった。
妻からの返信メールは届かない。
孫の帰国してからというもの返信メールは殆ど届かない。
二人だけの生活の時は直ぐに返信メールがあった。
孫の一時帰国があってから孫に追われる日々が続いて返信どころではなかった・・・と私はそう思うしかなかった。
孫の食事は妻と私と娘の共同作業で日々行われている。
朝食、昼食、夕食・・・・。
夜勤から帰って家に着き電話機の脇にメモがあった。
メモは上野動物園の電話番号だ。
電話を掛けようとした時傍にいた娘からちょっと待って・・・。
台所の流しにはおむすびが準備されていた。
お母さんが今行き先を変えようとしているから・・と話した。
私は夜勤からの帰りにガソリンを補充して帰ってきた所で丁度それなら都合が良かった・・・と行き先変更に安堵した。
家を出る際冷たい北風が早く早くと急き立てるように孫を車の中に乗せた。
埼玉こども自然動物公園は大東文化大の傍に位置している。
こども動物公園と道路を挟んで大東文化大はある。
そろそろ箱根駅伝も近づいている。
今年の大東文化の箱根はどうなっているのか今の時点はわからない。
こども動物公園内の駐車場は数箇所あるが一部閉鎖されている。
広い駐車場は数えられる車の台数が在る。
入り口近くに車を止め外は冷たい風が吹いている。
ここのこども動物公園の目的のコアラをみる・・・があった。
コアラまでの間キリン・・馬を見終えて途中アスレチックがあった。
このアスレチックの設備に興味を持って遊び始めた。
ロープ・・揺れる丸太・・動物はそっちのけだった。
コアラの前ではコアラの食べる葉を飼育員の係りの人から見せて頂き匂いを嗅ぎながらアッ・・カレー匂いだ・・と孫は驚きながら三人三様の言葉を発していた。
5歳半2歳半の孫。
北風の冷たい風の当たらない暖かな日差しの中に自然に離されたカンガルーを見ることが出来た。
直ぐ目の前数メートルの距離で見られた。
日当たりの風を避けてベンチに座って食べたのだが食材を広げられず場所を変えてテーブル席に娘達は移動した。
吹き抜ける冷たい風が吹く中の場所で食べていた。
食後はこどもの城の暖房部屋の遊び場で午後殆どの時間を過ごした。
園出口近くで三人とも馬に乗った。
三男は怖さが先にたって初めは近づこうとしなかった。
馬の鼻に触ったりして慣れて馬にまたがった。
家に帰ってきてから蔵の湯へ行ったが休館で御所の湯に入り今日一日の暖を取った。
寒い昨日の冬のこども自然動物公園の園内は少ない。



　　　寒風の自然に遊ぶ孫の顔