ご無沙汰しております,管理人です。
今回もレトロエロゲーに関係のない覚書です。すみません。
1 下準備
DVDをディスク実物のまま操作するのは,入れ替えなどが面倒なので,ブルーレイにまとめるつもりのDVDを全てイメージ化して,ISOファイルを作る。
2 本作業
TMPGEnc Authoring Worksで,Blu-ray BDMVのNTSC(日本・北米向け)のフォーマットを選択したうえで,新規プロジェクトの作成をクリックする。
Blu-ray BDMVのメニューには,PAL(ヨーロッパ向け)もあるが,日本のプレイヤーで視聴するつもりならBlu-ray BDMVのNTSC(日本・北米向け)を作っておくのが無難。
(余談)
PAL方式は1秒間に25枚の映像を記録しているのに対し,NTSC方式では1秒間に29枚の映像が記録されている。
そのため,PAL方式で記録されたDVDをまとめ焼きする場合,Blu-rayをPAL方式で焼くと少ない枚数のブルーレイに収めることができる。
ちなみに,東芝製ブルーレイ機,DBR-Z260では,PAL方式DVDをまとめて焼いたPAL方式のブルーレイディスクを難なく再生できたので,びっくりした。
(2012年12月08日追記 それならPAL方式DVDも再生できるのではないかと挑戦してみたところ,「このディスクはPAL方式で記録されているため,本機では再生できません」という趣旨のメッセージが表示され,再生することはできなかった。DVDなら再生できないけどブルーレイなら再生できるとはこれ如何に?という感じだが,まあそういう結果になりました。追記終了)
Panasonic製ブルーレイ機,DMR-BRT210-Kでは,東芝ブルーレイ機で再生できたPAL方式のブルーレイディスクを再生すると,音は出たが映像は出なかった。
ディーガで使用できないディスクを知りたい。|dmrbrt210|使い方で困ったときの Q & A | お客様サポート | Panasonicによると,「PAL方式で記録されたディスク」は使用できないディスクと明記されていて,他のディーガシリーズ録再機も同じようなので,Panasonicのディーガシリーズは,PAL方式で記録されたブルーレイの再生を一切サポートしていないということらしい。
なお,TMPGEnc Authoring Worksを用いれば,PAL方式のDVD内に記録されていた1秒25枚映像の動画も,1秒29枚動画のNTSC方式に変換して,NTSC方式ブルーレイしか再生できない機器でも再生できるNTSC方式ブルーレイに焼くことができる。ただし,動画全編にわたって再エンコードが行われるため,PAL方式DVD→PAL方式Blu-rayや,NTSC方式DVD→NTSC方式Blu-rayを作成する場合と違って,作業時間が長時間化することは覚悟しなければならない。
それと,1秒25枚の映像データを1秒29枚の映像データに加工するので,NTSC方式の映像ファイルのデータ量は,PAL方式の映像ファイルのデータ量よりも当然に増えることになり,PAL方式Blu-rayなら1枚に収まった動画データが,NTSC方式Blu-rayでは2枚に分けないと収まらないという事態もごく普通に起きることになる。
閑話休題
複数のDVDをブルーレイにまとめて焼く作業方法自体は,
株式会社ぺガシス:TMPGEnc Authoring Works 4 チュートリアル内の
複数のDVDを1枚のBlu-rayにまとめたいに手順が記載してあるので,そちらを参照されたい。
なお,この作業手順中のツボとして,「DVD、BD、AVCHD、HDVカメラ、メモリーカードリーダーなどから追加する」の追加元となるDVDドライブやBDドライブとして,仮想ドライブも利用できるので,DAEMON Tools Liteなどを使うと,下準備で作成したISOファイルを用いて,実ディスクの出し入れなしで,さくさくとデータの追加ができるので,ディスクのイメージ化をおすすめした次第。
難点として,ISOファイル,TMPGEnc Authoring Worksが作業用に作成するDVDデータのHDD内コピー,ブルーレイに焼き付けるディスク内構造ファイルなどで,HDD容量を景気よく食われてしまうので,HDD残容量に要注意といったところだろうか。
付言しておくと,上記手順を踏んでも,DVDのリージョン違いや,コピー禁止ディスクのプロテクトが外れたりはしないので,そのへんは期待されないようにご注意ください。
管理人がこの覚書を残す趣旨は,PAL方式のDVDをNTSC方式ブルーレイに焼くのはとっても面倒なので安易に引き受けてはいけないことを忘れないようにすることと,東芝ブルーレイ機の隠れた機能に気付いたことをちょっと自慢したかったというだけのことです。