き ん の こ と り
小学1~3年生向き
かぜのくにを しゅっぱつするとき おかあさんが いいました。
「 きたかぜは みなみかぜのように、にんげんや どうぶつに よろこばれないんでよ。
でも きたかぜも、りっぱな かぜだからね。そのことを わすれては いけないよ。」
きたかぜのこが とんでいくと、にんげんたちは、いそいで
まどや とを しめました。
「ああ、 ぼく、 みなみかぜに なりたかったなあ」ーーーーー
きたかぜのこは、きんの ことりたちと
いっしょに みなみに むかって げんきよく とびはじめました。
「 きたかぜも、りっぱな かぜだからね。そのことを わすれては いけないよ。」 と
かぜのこの おかあさんがいった ほんとうの いみが たびにでて わかったようです。
このことばが、一番印象に残りました。