アニメ「続・夏目友人帳」第9話『桜並木の彼』の感想です。
ネタばれを含みますので、これからご覧になるご予定の方はご注意下さいませ。
フリーマーケットで枯れた桜並木の絵を入手した夏目。
部屋に絵をかけたその日から、夜ごと花びらが撒かれるようになりました。
花びらは、仮面の妖(あやかし)「巳弥(みや)」が撒いていたのでした。
何と、その絵は妖怪の絵師が描いた絵だったのです。
巳弥は絵の中に描かれていた友人・八坂のために花を捧げていると言います。
しかし、妖力を持つその絵は夏目の力を吸い取り、壁に根を張り成長を始めます。
体調を崩し寝込んでしまう夏目。
巳弥は夏目のためにその絵を燃やす決心をします。
だが、その前に夏目と巳弥は満開の桜を絵の中に描き込むのでした……
確か、夏目の家にはニャンコ先生の結界が張ってあるはずなのに、またもや巳弥に侵入されています。
一体、どうなっているのでしょう。
お布団で夏目とニャンコ先生が一緒に寝ているシーンがとってもほのぼのとして可愛かったです。
いいなぁ…ネコちゃん(ニャンコ先生はネコではないけど)と暮らす生活って!
見ている私も心が和みました。
今回、夏目の目のアップが多く、印象的に使われていました。
夏目の瞳って、瞳孔が細いネコ目なのですが、どこか妖に近い雰囲気を醸し出しています。
「春地蔵」という妖と話しているところを塔子さんに見られてしまった夏目。
もちろん塔子さんには春地蔵の姿は見えず、不審に思われてしまいます。
「どうしたの?」と聞かれ、沈黙する夏目。
この間の『間』が絶妙でした。
夏目を思いやる塔子さんの真摯な気持ちも強く感じられました。
巳弥と八坂が満開の桜の樹の下で会う回想シーン。
八坂の姿を宿した絵と共に巳弥が四季の花々を追って旅するシーン。
ラストの、桜吹雪の中で巳弥と八坂が再会するシーン。
全てが美しかったです。音楽も素晴らしかったです。
多分、日本人の心の底に眠る原風景に強く訴える作品だったのではないかと思います。
美しく妖しい巳弥の手の演出も印象的でした。
個人的には、今回のお話は今まで放送された今期の作品の中で一番好きでした!
さて、次回はレイコさん登場! 第10話『仮家』です。
*画像はベッツィーとビーニーベイビーズのRabbitです。